前半は優しい物語で、主人公であるセルカを中心とした物語。
後半は、確かにセルカが主人公であるのですが、クレフとアルドワーズが中心の物語だと感じました。
少女セルカの日々やお祭りでの様子、恋をしている様子は必死で可愛らしいです。
その裏で、クレフの過去に何があったのか、謎が深まっていきます。
そしてそんな二人を見守る存在として、旅人のアルドワーズがいます。
後半である事件が起きますが、それまでにあった和やかな雰囲気が一変します。けれども事件によって、やっとクレフの過去に何があったのかを、セルカは知ることができるのです。
どこか懐かしい雰囲気もあるファンタジーです。
個人的には、お祭り当日に大役を果たそうとセルカが頑張るシーンが好きです。
楽しい物語をありがとうございました。