式子内親王を中心とした和歌の解説集です和歌から垣間見えてくる王朝の美感それをとらえる感性が素晴らしいです恋すると景色が恋につながる雲や風までが忍ぶ人につながりゆくその詠み人のすがたは見えずとも姫君の風をまとう姫君の黒髪は歌と艶をふかめていくこうした和歌の魅力がふんだんに語られています解説された和歌は源氏物語登場以後のものが多いです以前のものと比較しますと優美さにかなりの差があると思います時間をかけて熟成される美しさもあるそれは反復によって生み出されたもの過去の文化は今にはない良さを教えてくれると思います
多くの美辞麗句はいりません。ただ、素直に読んでください。じっくり味わって読んでください。まだ序盤ですが、あたたかな気持ちになれました。そんな素敵な作品なんです。
作者様の式子内親王に対する崇拝(笑)――にも近いような愛情が随所に伝わってきます。愛の籠もった訳のお陰で、古典の苦手な私でも親しむことができました。和歌も勉強したいなと思いつつ、中々踏み入ることができずに居る人には、是非オススメです。
すべての文面から和歌の作者、式子内親王さまへの思慕が見てとれます。美しい情景、切ない心理、胸にせまるものがあります。しっとりとしたいにしへの世界を味わえますよ。
一番の好みは紅葉が枯れ、何もない所に月が光り輝く歌。普段、喧騒にある所が急に静かになるともの寂しくなる気持ちを覚えます。職場に一人残って残業したりすると、不意にああ、俺は一体何をやっているのだろうと哀愁を覚えてしまいます。短歌というのは現代でも廃れないのは、人の真理が描かれているからだと僕は思います。訳すのは大変でしょうけど、作者の舞夢さんの訳楽しみにしています。次の短歌に期待して、星3つ送らせて頂きます。
ㅤ自分は式子内親王さまのこと詳しくないですし、今初めてインターネットで検索したレベルです。古い言葉遣いも自分は苦手で、訳されたものは、意味がわかってもどういった気持ちで書かれたのか。ㅤそしたら、何もわかってないじゃんと言われそうですが、それでも伝わる何かがあるので、言葉は面白いです。なくてもよかったはずのものが、使われて、想いになるということを再認識しました。
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