第4話乙女の袖をみがく月かげ

 あまつ風

     氷をわたる

          冬の夜の

              乙女の袖を

                   みがく月かげ

                      

                         (新勅撰1111)




冬の五節の舞の夜

内裏の中は、氷のような冷たい風が吹き抜けている

舞姫の袖には月影がキラキラと輝いている




冬の夜の内裏

緊張感とともに、華やかな五節の舞が繰り広げられている。

上気して踊り続ける若い舞姫たちの、美しく色あでやかな袖に月の光がきらめいている。


冬の叙景歌としては、最上級に位置すると思う。

こんな冬のキラキラ感は、なかなか表現できない。



内裏

冬の夜の五節の舞

若く美しい舞姫

氷のような冷たい風

色あでやかな衣装

その袖に移るキラキラとした月かげ


どれをとっても、きらめいている。


さすが・・・式子内親王様





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