「季節 恋愛」を含む小説

日常の謎系で、全6話(予定)の短編です。2020/8/19～8/24の間、毎日1話ずつ更新!　 高校生の栗島頼太には、同じクラスに好きな子がいる。恋愛成就の岩といわれる場所で、…

　久世雪春（くぜゆきはる）は、ちょっとロマンチストな高校１年生。 　そんな彼は、人には言えない初恋をしていた。雪の妖精『スノウ』と名乗る 　幼女のような存在と小学校の時に出会った…

毎年やってくる舞雨花期。空から花が降る現象だ。主人公の舞花は、この季節も花のことも大嫌いだった。ある夏祭りの夜に出会った不思議な青年によって、小さな旅に出かけることになる。 果た…

「日本は素敵な国だよう。おおかた一年に四回も姿を変えるんだから」 　それは年配の化学教師の口癖だった。私は「この」季節が嫌いであった。なくしてしまいたいといつも思っていた。 　田…

〈今度は口に出さないようにしながら、運転席で耳をそばだてていたあのすこし掠れた歌声に、ぼくと祖母の秘密の遠出に、想いを馳せる。〉 小雪の舞う季節、今は亡き祖母の頼まれて、ぼくは隣…

　俺、山岸大介（やまぎしだいすけ）は、高校2年の男子生徒だ。 　自分で言うのもなんだが、顔はそこそこ、勉強はまあまあ、 　運動は少し苦手といった至って普通の男子だ。 　そんな俺…

紅葉（もみじ）家の弟として生まれた竜太（りゅうた）は姉の由美香（ゆみか）に思春期の辺りから好意を抱き、段々と惹かれていく。 相手の由美香も満更ではないらしく、竜太を一人の男性とし…

岡山県南端の琴浦町。そこで春夏秋冬の季節ごとに四人のさまざまな境遇の主人公が、不思議な経験をする様子を描いていきます。

唐棣（はねず）家の庭に植えられた一本の藤が「鬼憑き」と呼ばれているわけは、枯れることなく年中花を咲かせることと、藤の下に緋色の目をした鬼がいると噂されているからだ。 けれども一人…

２０１９年の夏、私は恋に落ちた。その恋は、私が望んで落ちたものではなく、なにより叶うことが許されない恋だった。 しっかりとした歩みで、前を見て歩いていたはずなのに、落とし穴に落ち…

「あなたって、もしかして幽霊だったりしない？」 季節は夏。喫茶店にふらりと現れた女性は、店員である窪塚馨へそう言い放った。 彼女の名前は長瀬香。「アポロチョコを食べると未来が…

長い闘病生活を送っているフロレアには、いつも怪我をしているギーゼルヘルという異性の友人がいる。 森の中にある花畑で出会ったのがきっかけで始まった交流には、いつもギーゼルヘルが用意…

彼女を駅まで見送った帰り道、彼は車の中で彼女の不敵な美しさを思い浮かべる。難病を患い死期が迫っている夫を見舞う彼女は看病に献身的な人妻だが、彼と過ごす時間の中で無邪気な子供に帰る…

四月。桜の花びらが揺れる季節に、それぞれの旅立ちの時を迎える。 最後までマンションに残ることになった一平は、この一年余りの記憶をたどっていく……。 ルームシェアをする五人のゲイ…

少し奇妙な出会い――秋の日。 名前も知らない二人のたった一度の逢瀬は、身体のつながりを超えて、胸の中に何かを刻み込んでいたのか。 過ぎる季節を追いながら、繰り返す心の痛みと癒しを…

初夏の季節は天気が不安定だが、6月も目前。暑い日が増えてきた今日この頃、会社で異動に伴うオフィスの配置換えを行うため、総出で掃除や荷物運びを行うことになった。普段はスーツや仕事服…

【第118回フリーワンライ】 止まることのない時間 無能 空の瓶 懐中電灯 季節が巡るように

この恋に気づいて…… リナリアの花言葉をテーマにした恋の短編集。 メロウで幸せな気持ちになれるショートストーリーを 小さな庭でお話しします。