概要
うん。そう、しあわせの歌。お祖父ちゃん、そう言って笑ったの。
〈今度は口に出さないようにしながら、運転席で耳をそばだてていたあのすこし掠れた歌声に、ぼくと祖母の秘密の遠出に、想いを馳せる。〉
小雪の舞う季節、今は亡き祖母の頼まれて、ぼくは隣県の小さな町を祖母とともに訪れていた時期がある。『しあわせの歌』をめぐる大切な想い出の物語。
noteに投稿していたものを、こちらにも掲載しました。
https://note.com/ryose/n/nc5bd8857b9fe
小雪の舞う季節、今は亡き祖母の頼まれて、ぼくは隣県の小さな町を祖母とともに訪れていた時期がある。『しあわせの歌』をめぐる大切な想い出の物語。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!祖母のひみつの行先は? 口ずさむ歌にこめられた想いと過去に
その時と同じ風景を見て、その時の事を思い出す。あの時聞いた歌が同時に口から溢れだす……という感じで、流れるように回想される主人公の数年前の体験のお話。
誰にも言わずに連れて行って欲しい所がある。
おっとりとしたおばあちゃんの、いつもと違う様子に困惑しつつも、口ずさまれるタイトル知らずの洋楽の歌が主人公と読者の心に意味深に残る構成がとても印象的です。
おばあちゃんの行先、そこで何をしているのか、歌は何なのかというところ、ミステリーを読んでいるようなドキドキ感を孕みつつ、その結末を知りたいという気持ちで読み進めてしまう作品。
友情や愛情、祖父母の知られざる過去の一面。人間ド…続きを読む