「老」を含む小説

恭介は旅立ちの準備をしていた。 やり残したことから目を背けて。 この作品は作者当て企画参加のため、主催者風白狼が代理投稿を行い作者名を匿名化しています。企画終了後に作者名の公表…

　貴志は、弟夫婦を訪問して、皆で食卓を囲んだのだった。 ※ KAC20233参加作品、777文字です。

　よくある寂れた町にある。古くからの本屋。 　町が変わっても、本屋だけは、変わらない。 　入口近くに、週刊誌や新刊が並び、縦に配置された棚に、本が並ぶ。 　小説主体の本屋も…

ナスタリジア大陸国家、この世界で人族最大規模を誇る国。そんな大国と唯一勝負をすることができるのが魔王国。両国の勝敗は世界の方向をも決めてしまう。人族、魔族限らず時代のうねりに巻き…

「縁つなぎ屋」の主人である楓の元には様々な縁を求める人間が訪れる。 大切な人との縁を繋ぎたい少女、物との縁を繋ぎたいサラリーマン、生き物との縁を繋ぎたい老夫婦。相方の愛猫・花丸と…

　さびしい少年は別離を恐れ、香神木は瞳で愛しみ、桜は禁忌をささやいた。 　――「絶対に、あれを侵すことは許さない」。 　　　◇ 　山の社の老神官に拾われた、忌み子…

私の回想録など、語ってみようか。 ©香居

家にいたくなかった少年を受け止めてくれたのは、老夫婦の経営する小さな本屋だった。 しかし月日が経ち、少年は夫婦に何も告げずに街を出てしまって―― ※連載中の拙作『桜華堂で待って…

春になると新一年生がピンポンダッシュをして歩くのが恒例。学校では申し訳ながるが、ちっともいやではなくて……。

世界最後の本屋が本日をもって閉店する。 私は世界で最後に本を買った客となるべく、会計の順番をどんどん後ろの人に譲っていく。 そんな中、私は建前上の厚意を頑なに遠慮する老紳士に遭遇…

　田舎から出てきて、何も解らない土地で、何も知らない場所で、食文化も違う。 　でも、本屋だけは、変わらない。 　入口近くに、週刊誌や新刊が並び、縦に配置された棚に、本が並ぶ。…

　その駅は、かつて無の海から生まれる神を、現世に移動させるための駅であった。 　だが、駅を管理していた老駅員の神が忘れ去られ消滅し、その役割も忘れられ、完全に失われた。 　だが、…

大金のために強欲な鬼に変わった老夫婦と旅の香具師に対する憎悪地獄から、かあさん人魚を救い出してあげたいのです。

１９８５年３月、５５歳の年度末と定められた定年を迎え、終戦直後から４０年近く養護施設（現在の児童養護施設）よつ葉園で保母として働いてきた山上敬子保母は、大槻和男園長の説得もあって…

孤児の少女アリア。彼女は八歳の時に自分が『転生者』であることを知る。 記憶が戻ったのは、両親に『口減らし』として捨てられ、なんとかプロビデンス王国王都まで辿り着いた時。 スラム街…

老婦人は……。 気が付いたら黒い仔猫になっていた。 ヘレーナさんとその娘エステルちゃんを守るため。 くろねこ男爵の冒険が始まる。 輪廻転生？！ ただの異世界転生じゃんって、それ…

25年前、国内最強の剣士を決めるジュニア大会で優勝という栄えある称号を得たディア。そこから華々しい未来が待っているのものだと思っていたが……。 同じようなエリート揃いの騎士団のな…

ギルドで働く主人公のシンリはある日、美人上司のサナから、ある老夫婦の監視の仕事を求められる。 なんとなくで仕事を引き受けるシンリだが、のちにその老夫婦が、破壊神と創造新と呼ばれる…

失踪していたと思っていた父親が、異世界で王様になっていた！ でも、無事が分かったから、もういいや。達者でな、親父。そちらの世界で宜しくやっておくれ。 俺は俺で、楽しい高校生活をお…

　支援職、ディアはブラックパーティーに入り、パーティー畜として低い割合で経験値を捧げ続けてきた。 　加入して十年がたち、ディアは突然パーティーを解雇される。 「お前の代わりはもう…