「そうだったのか」を含む小説

【1DAYシリーズ36作目】 夜山の中を車で走っていた三人は遭難してしまい、辿り着いたのは奇妙な館。　とりあえず今日の寝食は確保できる、そう思ったのも束の間のこと。 片思い…

学園のアイドルである白井には、割と際ど目のコスプレをして披露するという趣味があった。しかし、そんな趣味とは裏腹に知り合いに見つかるのは嫌だと感じており、誰にも話すことはなかった。…

「そのクッキー、貰ってやろう。ありがたく思うんだな」 　そう宣ったのは、殿下の皮を被ったクッキー強奪犯だった。 　◇ ◇ ◇ 　貴族の子女が通う学園の昼休み、私が男友達と2人…

　私は十八年間応援していた推しのアイドルに裏切られた。 　突然の電撃婚。それは別にいい。 　彼はもう三十五歳だ。結婚してもおかしくない。 　逆にここまで独身を貫いてくれた事に感…

　荒木義輝（あらきよしてる）は、少し生真面目で内気な気がある高校二年生。 　今夜は想いを寄せていた幼馴染の近衛霞（このえかすみ）と夏祭りデート。 　浴衣姿の彼女と一緒に屋台を回っ…

　彼の名前は『あああんっ』。勇者である。 　もちろん、その喘ぎ声じみた名前は自分でつけたものではない。彼を操るプレイヤーなる存在が、ふざけてそう名付けたのだ。まさか自分の名前が喘…

魔力大陸でもあるゾマー帝国の公爵令嬢として、何不自由ない暮らしをしていたシャーロット。父や兄から愛され、婚約者の王太子には溺愛されていた。さらに、魔力量帝国一のシャーロットは、皆…

　この話を誰にするべきか、と考えた時、最初に頭に浮かんだのが、もう長く会っていない、先生、あなたでした。同好の士であるあなたならこの話に興味を持ってくれるでしょうし、私の置かれた…

これは京都の西にある病院の中で起こった現実。 人は一体どの様にして追い詰められれば自我が崩壊されていくのか。 壊れた心、眠れなくなってしまった日々の中で食事も出来ずにただただ泣い…

作者よりおさむへ愛を込めて。これは君に捧げる小さな物語。 君の命に乾杯をしよう。 今だけはどうか死を忘れておくれ。 お誕生日おめでとう、なんて君は嬉しくないかもしれない。それでも…

それは、悲しい話。 いつだって忘れてはならない。 私達は、法をつかさどる人間達は。 罪人だとされる人は、濡れ衣であるかもしれない。 罪人だとされる人は、やむ追えない事情でそうな…

蓑山町にある蓑山高校。この学校に通う俺は、いつもと変わらない日々を送っていた。 　ある日、転校生として幼馴染と再会し、一層青春らしくなると思っていた。しかしある日、この学校が閉校…

　2021年5月26日。「スーパームーン」と呼ばれる、満月としては1年で最も地球に近づく日。 　同時に皆既月食が重なった稀有な日でもある。 　社会人一年目の僕、荒木遊真（あらきゆ…

高校の学年対抗でやることになった｢人間オセロ｣。高校生の三奈はゲームで勝つことを条件に、ある秘密を知ろうとする。それを阻止すべく担任の誠はあらゆる手段を講じる。虚偽、対立、いじめ…

「私」は普通の青春時代を送り、普通の大学に入り、普通の生活を送っている女性だった。 何か刺激が欲しい。そう思ったのは会社の屋上でお弁当を食べていた頃。 「どうせ誰も、見やしないし…

「ロゼッタ・ラスティローズ、そなたを断罪する」 　継母から執拗な嫌がらせを受けて育った侯爵令嬢のロゼッタは絶望の末に道を誤り、ついにはこの国の王子に断罪され、王都から追放の処分を…

「婚約を破棄して欲しい。」 そう告げたのは、婚約者のハロルド様だ。 ハロルド様はハーヴィ伯爵家の嫡男だ。 私の婚約者のはずがどうやら妹と結婚したいらしい。 いつも人のものを欲し…

文字通り気の向くままに書かれた、詩のようなそうでないような言葉の集まり。 どこからでもお好きなようにお読みください。

◆山野初雪（やまの・はつゆき）は、デュオ・雪月花（せつげつか）の歌唱とバイオリンのパートを任されている。 夫の雪弥（ゆきや）に、ソロデビューしたいと持ち掛ける。 一体、どんな問題…

腰を痛めたおばあちゃんの代わりに、家庭文庫『ぷぅの部屋』へ行った美里。そこには、懐かしい絵本があり、幼馴染が訪ねてきた。そして……。 KAC2021の「私と読者と仲間たち」がテ…