「間」を含む小説

※ノベルアップ＋にも掲載中 　国民オタク主義共和党の主導のもと、国民の大半がオタク化した日本共和国。そんな国で暮らす高校三年生の朝比奈春斗は、オタク向けのインフルエンサー、プロ…

濃染月（こぞめづき）…樹木の紅葉する月。木染月。八月の異名。 色取月（いろとりづき）…木の葉が色づく月。九月の異名。 ※「情景ことば選び辞典」学研 2019 参照。 ∴∵∴∵∴∵…

　生贄の少女は、幸せな居場所に出会う。 　寒空の帝都に放り出された珠。彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるま…

「あなたとの婚約は解消することになったの。ごめんなさいね」 　敵国の空軍基地を爆破する任務の最中、帝国陸軍戦闘工兵であるセルジオ・ミローネの脳裏に、はたと過去の記憶が反芻した。 …

パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解…

〈月花の神子〉。それは、月の天女の祝福を受け、常永久（とことわ）の命を持つ者。 その血の一滴で、傷が癒える。その血を飲めば――不死と安寧が授けられる。 けれど、代わりに呪われる…

盗まれた父の形見を探す少年。 理想の世界を盲信する少女。 奇妙な依頼が舞い込んできた殺し屋。 女性だけを襲う殺人鬼。 何の接点もないはずのそれぞれの人生は徐々に交じり合い、つな…

このまだ生まれて間もない人生観からほつりと呟く。

子爵家には二人の娘がいる。 一人は天使のような妹。 もう一人は悪女の姉。 本当は、二人とも義妹だ。 義妹が、私に変装して夜会に出ては男を捕まえる。 私は社交の場に出ることはない。…

この世界は階層型となっている。 空を見上げると歯車のような複雑構造をとる駆動があり、そこから更に上へ上へと世界は続いている。 数多の人が上へ昇り、数多の人がこの地へ下ってくる。 …

和倉レノ16歳は豪運の持ち主である。 自動販売機で当たりが出たとか、その下で５００円を見つけるといった小さなものではなく、自動販売機を丸ごと貰えたという感じである。 そんな彼女が…

幹線道路沿いにチェーン店の大店舗が立ち並ぶ田舎町。古着屋のアルバイトスタッフとして働き始めた大学院生の「私」は、喫煙所に入り浸る先輩スタッフの高橋と親しくなる。しかし、スタッフ達…

あらすじ ゲーム好きで少しやんちゃな高校生、三浦周司は、高校入学前の春にとある決意をする。それは、「一ヶ月間で必ず恋人を作る」というもの。彼がそれを口に出して宣言したことによって…

かつて、世界を滅ぼそうとした悪魔が封印された。 悪魔が封印された壺は、海底に沈められ、長い間その封印が解かれることは無かった。 だが、それから数億年が経ったある日のこと。 海…

人と花の間には、無数の物語がある。真実の愛の物語を求めるあなたに、極上の花束を贈ります。どうか、あなたの心に安らぎが訪れますように。

押し入れの中に閉じ込められていた子供。お腹がすいているその子供と、そこにいるネズミの話。（※重複投稿しています）斎藤由希 たまにリライトやナンバリングされた作品の順番がごちゃごち…

　二〇三五年、ジェンダー平等を訴える若者たちの間で流行し始めたのは、自分の性自認などを色で明確に示すジェンダーアクセサリーだった。 　ケンジは幼い頃から、男性にも女性にも好意を抱…

コーヒー１杯飲む間に（時には、まばたきする間に）読み終えるホラーショートストーリー。 オカルト・スプラッター・耽美・モンスター系などなど、お好みの扉をお開けください。 １日１室、…

「お前、もう要らねぇから出てけよ」 　役立たずと罵られ、カイルは勇者のパーティを追放された。 　反論したくても何も言えない。なぜなら彼のステータスは、魔法・剣技・体術の才能が皆…