「視線」を含む小説

大学生スガワは、クラスメイトの額井（でこい）から相談を受ける。最近、誰かの視線を真上から感じるらしい。疲れてるんじゃないか、とスガワは笑い飛ばすが、翌日、スガワも視線を感じるよう…

『独占欲強めの最高神は、モブ娘からの一途な愛をお望みです！』のスピンオフ短編です。このお話だけでもお楽しみいただけます。 乙女ゲーム『虹の彼方のダンテフォール　～堕ちる神と滅び…

部屋は綺麗、洗濯物も全部干し終わったし、それからキッチンもＯＫ。 彼女は指差し確認をして、綺麗になった部屋を見渡す。早朝からパタパタと掃除を始め、徹底的に磨かれた部屋は彼女の気持…

中学生の頃に見たラブコメの負けヒロインに脳を焼かれた普通の女の子「日野優花」 いつの日か訪れると信じている漫画の様な展開を待ち焦がれ、今日も今日とて明るく振る舞っていた。 そ…

　ダンジョン探索者、槍杉 救(やりすぎ すくい)には大きな悩みがある。 　それは長年ダンジョンに一人で住んでいたが故に発症したコミュ障のこと。 　救はコミュ障を治すために住処で…

新たな生活を夢見て物件探しを始めた28歳の会社員、泰川蓮子。 けれど季節を外してしまいなかなかいい物件が見つからない。 そんな蓮子が不動産屋の営業に案内されたのは古びたアパートで…

辺りは見覚えのない草原。考えても考えても思い出せない自分の名前。そう、人間は記憶がないのだ。立ち上がった人間は視線の先に森があるのを見つけた。意味もなく人間は森に向かい、その先で…

　高校生である真翔には三か月ほど前から付き合っている大好きな彼女がいた。彼女が学年のマドンナと呼ばれる存在で嫉妬の視線を送られるのは日常茶飯事。 　人気な彼女に対し真翔には特別秀…

側溝に設置してある、格子状の溝蓋。 視線を落とした時、万が一にもそちら側から見返してくる視線があったらおっかないなぁ、というお話です。 推敲済み

俺には三分以内にやらなければならない事があった。 緊張感のある静寂、見定めるような視線。 大学のコンサートホールのステージで、真ん中に設置されたグランドピアノの椅子に座り、長く…

雪上 理来は頬杖をつき、ゼミの教室で他の生徒が自己紹介していく様子を横目に眺めていた。 成績は上の中。 何をやってもそこそこ出来たので挫折を味わうことなく何事もこなしてきた。 見…

一流企業で働くキャリアウーマンには、忘れたい過去があった。 後輩社員と訪れた中華料理店から見えた横浜駅の掲示板に、蘇った恐怖のストーカー被害の過去。 駅前で感じた視線。窓の外の人…

澄実ヶ原小学校の5年1組の科音御影は、ここのところ突き刺さる視線に戸惑っていた。分かっているのは、その視線が突き刺さる時、傍には決まって特定の男子がいることと、視線に強い攻撃性を…

刀根田村。 古来より。独自の神、八千矛神(やちほこのかみ)を祀るその村は、毎年神事に供物を捧げていた。 だが、十年に一度。 八千矛神に生きた贄を捧げていた。 そして今年、選ばれ…

　俺、上杉瞬には義妹がいた。 　竹田れみ。とてもかわいくて、俺を慕ってくれて、仲が良くて、目に入れても痛くないくらい可愛い義妹だった。 　けど、ある出来事をきっかけにれみと離…

　彼女は後宮のオオカミ。よこしまな下心を糧に、その頭脳をフル回転させる。 　ハッセブラーン王国の後宮には、各地の貴族や裕福な家庭の姫が集められていた。その中に一人、高見から彼女…

「わしはのぉ〜実はめちゃくちゃ強いんじゃ…」 「はぁ…」 「わしが冒険者登録をしてSランクだったらエロいことしてくれんかのぉ…」 「わかりました。服を全部脱いで踊ってあげますよ」…

『そういや、付き合ってるんだって？』　目の前に座っていた二宮にのみやがアイスティーを一口含んで嬉しそうに笑って綺麗な顔にかかった長い髪をさらりとかきあげた。　二宮はサユの幼馴染、…

高校３年の春。 教室の白いカーテンが揺れる窓辺の席。 文庫本を片手に背筋を伸ばして凛と座る黒髪長身の男子生徒。 そんな彼を見たのは、教室移動の途中の廊下からふと見た教室だった。 …

広縁好きな人多いよね