「「ん？」 掌編」を含む小説

春を俟《ま》っています―――― 鶴のような真白の振袖をまとったそのひとは無人駅の端にたたずんで、いつも誰かの訪れを待っていた。誰を待っているんですかと訊ねた僕に、彼女は寒椿のよ…

キャッチコピーのようなことを一度やってみたかったので。ほんと弱いんですけど飲んでフワフワ～となって書いてみました。

「何故、あんたは其の白い猿を探すんだい？」

面白いことに十月まで戻って参りました。ぽつぽつと書くのが成長とは思いませんが書いていると、ちょっと武器が増えたんじゃないかと空想するのです。

このおはなしはふぃくしょんです。 これはししょうせつではありません。 なぜなら、くうそうじょうのはなしだからです。 わたしたちはろんぶんのなかにも、えっせいのなかにも、しょひょう…

初めて入るラーメン屋。カウンターだけの小さな店だった。 "Ｌ"字状に伸びたカウンター前に固定された椅子が八つ。其れだけの狭い店。

目覚めると知らない場所。 岩山、つるはし、猫、エナジードリンク。 そこにはさっちゃんがいた。 どうやら助けにきたらしい。

「偽教授眼鏡杯」に寄せて書きました。書きたいものが突発的に増えます。 ちなみに加賀美さんと「僕」は、『呉島四郎の怪談交遊録』からスピンオフしてきたキャラクターですが、そちらを読ま…

　その頃のあたしはまだ、この世に『絶対に叶わない恋』があるなんて、考えたこともなかった。 　神様には会ったことはないけれど、この世の何処かには居るんだろうなんて、ぼんやりと考えて…

ある冬の日、祖父が亡くなり通夜が執り行われた。幼い「私」は別室で一人、散会まで待つこととなった。「私」が絵を描いていると、年頃の近い少年から鬼の絵を描いて欲しいと話しかけられる……

「だって、森の中歩いて随分経ってるよ？道…間違えたんじゃない？」 「いや、合ってるって！何度も来てるんだから…」 「こんな森の奥にカフェがあるとは思えないんだけどなぁ」

両親ふたりを襲った病気。でも、父も母も憶えていたんですよ、大事なものが何なのかを。

なぜか気になる。 気になってしょうがないモノがある。 いつしかオレは恋に堕ちた。 それを運命と言うのだろう。

宇宙戦争の火星人たちもこんな末路でしたね。とりあえずやりすぎはよくないと思います。てかエビルノ酸塩ってなんだよ。

俺の名前は相野清純（あいのせいじゅん）。三年B組、出席番号1番、15歳！ 修学旅行のバス移動中、白い光に包まれたと思った次の瞬間、俺は異世界に飛ばされていた！ 自らを『神さま』と…

私達って本当に自分の意思で動いてるんですかね。まあ私は「自分の意思じゃなくても楽しかったら良い」って考えちゃいますけども。そういえば最近あんまラジコン見ないですよね。元気にしてん…

そわそわと落ち着くことなく、其の時間を待つ。 待ち合わせの時刻はまだまだ先だと、壁に掛かっている時計はゆっくりと時を刻んでいる。

「ああいう『人間関係を整理します』みたいなのを見ると、自分も整理される対象なんじゃないかって不安になるんですよね」

自主企画「１４０字の可能性を探る会」のために書きました。2作目です。 もし閲覧注意だったらすみません。