「春は 秋だから」を含む小説

都心から、父親の転勤により過疎地の街へ、引っ越した少年の思い出

高校三年生の春・始業式、上野悟は佐藤千尋に恋心を抱いたままだった。二年生の秋に告白をし、「彼氏がいるから」とフラれていたにも関わらず。そんな中、悟は友人である清水から「千尋が前の…

これは、少女が季節を作る物語＿＿＿＿

秋の日に消えていった３日限りの友達のこと。2016年春執筆。サイトから転載。

ただ、少女を助けただけなのに。 叔父の通夜帰りにニーナは帰宅途中に壁から生えた足を見つける。彼女を助けたことにより世界はがらりと姿を変えてーー？ (第一章「北の国」より) すべ…

　公立泉野高校野球部。県内屈指の進学校だが、万年一回戦負けの弱小野球部だ。その野球部が、秋の大会で準優勝に輝く快挙を成し遂げた。 　北信越予選に出場したものの、初戦敗退。センバツ…

空は青色だと皆は言った。 雲は純白だと誰かが言った。 稲穂は金色だと誰かが言った。 生い茂る麦畑も同じく金色だと言った。 山は緑で土は茶色。 水は透明で海は青。 …

百人一首の第九首および第二十二首のもしもの話。 絶世の美女と評され多くの男性から求愛を受けていた小野小町。 しかし、彼女も時の流れには逆らえない。歳を重ねるごとに衰える顔貌に伴…

何気なく入ったアカペラサークル。そこに前世からの出逢いを約束された人がいた。 生まれ変わってもまた出逢える。歌い続けている限り。声の届く限り― 【あらすじ】 大学三年の春、氷川…

地球上を襲った隕石の災害から８年。多くの犠牲を出しつつも街には日常が戻りつつあった。 親友を失くした春川舞花は母校の教員として働く中、文芸部の臨時顧問に任命される。 そこで待って…

1972年、ベトナム戦争。娼婦の母親に去勢された日向有栖は、両性具有の河川匪賊である白ウサギ、春野華子に恋をする。 --- 出典・引用： 讃美歌461番『主われを愛す』 唱歌『…

受験真っ只中。中学三年生ハルカと幼馴染みの野菜好きの秀才タケル二人の恋愛の話です。高校受験という将来を決める大きな選択肢をしなければならないなか家族や進路について悩みながら少しず…

二分以内で読み切れる超短編です。

星ねこ鉄道、それは・・・ どこから来てどこへ行くのか 何日もかけて遠い大地をわたってゆく路線。 三人の乗客がいる。 トキ子は、星のかけらを探しているティーンエイジャーの女の…

気がついてみたら俺は、花畑のような草原に大の字で寝ていた。死後の世界だと思っていたそこは、よくわからない世界だった！

【星50・PV1000以上いただきました！】 関西の極一般的な田舎で暮らす男子高校生、村雨秋人。『幽霊なんて現実的じゃない』と一笑に付しつつもどこかで期待していた秋人の目の前に…

春夏秋冬、君に焦がれた。 春は桜を待つ愚か者。 夏は男を愛した梔。 秋は輪郭のない金木犀の亡霊。 冬は首の落ちた椿。 男が愛した。女は愛された？ ちがう。それは、きっと……。

四季一生。それは、この国における季節の巡りと人の一生を重ねて表現した言葉である。 春、夏、秋、冬。それらは20年ごとに移り変わり、自分が生まれた季節をもう一度体験した長寿の者は、…

季節は巡る。 《夏》には燃えるような日差しに勢いよく緑を繁らせて、赤や黄に錦をなす《秋》が終わると雪が舞い、《冬》が終わるまで大地は静かに眠りにつく。そうして待ちこがれた《春》に…

国家特務機関、略称コクトク。そこは、日本の最高レベルの何でも屋さんが揃ったような所である。 その中でも、特別情報捜査課第五班、略称ゴトクは、コクトクの中でも一番雑務が多く、通称”…