「中華風ファンタジー 中華ファンタジー」を含む小説

　【螢惑守心の煌仙子《けいこくしゅしんのスプリガン》】 　十七年前、国に忠誠を誓い、命を懸けて護国のために戦ってきた常勝軍が、一夜にして壊滅した。 　戦場はあまりに悲惨で、何かに…

―――齋瑛凛（さい えいりん） 　後に龍国（りゅうこく）初の女君主となる、歴史上名高い女性である。 　その治世は龍国の最盛期と重なり、後世、彼女は名君とたたえられる。 　その活…

弓兵・玄は悪獣を倒す旅の途中、桂の木の下で仙女と名乗る少女・嫦娥と出会う。「月の女神になる前に国中の人間の暮らしを知り、人間を愛しなさい」という父の言いつけで人間界に落とされてし…

神々に牢獄世界へ封印されし罪人たちは食らいあうの日々を過ごしている、だがある日、伝説の中で罪人たちに残されでいるただ一人しか通らないという昇天の門が開いた、燧炎氏の族長は自分のま…

老いた女王の治める国、游。 そこで少女たちは出会うべくして出会う。 女王候補として、集められた孤独な少女たちは互いに友情を育みながらともに歩んでいく。 純潔を貫く女王の、…

悲しいかな、小人ほど大それたことを行いたがる。 英州の高拓海がそうであった。 たとえ能力があろうとも、正しく用いなければ却って自らを傷つける。 英州の高拓海がそうであった。 これ…

七色に輝く虹が一年中架かる国、虹星国《こうせいこく》。それはある少女と烏の希望の力によって造られた国であった。 建国から幾星霜が経った平民街にある少女、—後に『虹星国書』にてそ…

董卓は献帝を擁立し、漢王朝を復興しようとした忠義の英雄だった。貂蝉をめぐって連環の計により呂布に殺されることはなく、呂布、李儒らの勇将、名軍師を率いて天下統一を目指します。 ※…

　景の国の陸鵬将軍は、若いころに道ならぬ恋に悩み、ある試練に挑んだ。 　それは、秘めた恋を封じ込めるという、地底湖の祭壇への暗き道のりであった。 　墓に潜り、闇に挑み、毒虫と対峙…

第１回kino-kuni文学賞で優秀賞をいただいた短編です。 半年前、軍師を志望して城の門を叩いた黄雲は、主君・李洪に気に入られ、遊び相手という地位を確立していた。 今日も遊ん…

　正史三国志を読みたい。あるいは、三国志の小説を書こうしているすべての方に資料を提供するつもりで書きました。本書を読んでからあの正史三国志を読むと頭に入りやすいと思います。 　…

襄国の大商人、葉玄亥の養子である浙冶は塩の取引をするために旅に出た。犬猿の仲である、玄亥の娘の樊季を連れて……

泰山府君×代書屋のお嬢様が後宮に隠された謎を解く!? ▼第8回角川文庫キャラクター小説大賞奨励賞をいただき、改稿の上書籍化されました https://kakuyomu.jp/m…

日の当たらない後宮で雪琳が出逢ったのは秀峰という宦官だった。 少しずつ想いを育んでいく二人。 けれど皇帝の崩御、新帝の即位により雪琳は四夫人に抜擢され状況は一変する。 さらに雪…

【あらすじ】 風薫る新緑の季節。花音は爽夏殿へ呼ばれる。 爽夏殿夏妃付き女官長・尚玲が花音の噂を聞き、「七夕までに夏妃に教養を付けさせたい」と本の選定を依頼してきたのだ。 夏妃…

「お前には才能がない」 そう言われて何年経ったろう。音楽で身を立ててきた一族に俺のような落ちこぼれは必要ない、という事だろうか。 いいじゃないか、俺だって意地がある。一人で生き抜…

天命を承けた王朝の歴史を編纂する青峰殿、書額堂の主、汎砂と稀梢。 繰り返す易姓革命、天と地祇。帝の言葉を通して歴史を綴る彼らのたどり着くさき。 架空世界史中華風ファンタジー

天帝は五龍を穢れた大地に遣わし、四龍には人を罰する力を、一龍には人の願いを叶える力を与えました―― 五龍の伝説が息づく虚飾と華燭の魔都、深灰。 ふるき友人とともに店を営んでいた…

央華人民共和国でおおよそ五百年前に編纂されたとされる奇書。それが海山経である。 曰く。かの国の民は胸に穴が空いているが死なない。 曰く。首が一つだが体は三つある。 曰く。目が一つ…

あの日僕は…「××を見た」そして…「壁に入った」