かの有名な作曲家・モーツァルトも音楽家の家に生まれ、幼い頃から高い才能に恵まれながらも、自身が音楽に掲げた理想と社会の現状に大きな乖離を感じ、苦悩し続ける生涯を送りました。本作の主人公も、音楽を愛しているがゆえに幾度も障害にぶつかります。そこが中華の世界だろうと欧米や日本であろうとも、あるいは生きる時代が違っていようとも、新しい作品を生み出すことで時代を牽引していこうとする人々が抱く葛藤は、誰もが同じではないでしょうか。