後宮の宵に月華は輝く 琥珀国墨夜伝（【旧題】鵲の白きを見れば黄泉がえり～死者の手紙届けます）

泰山府君×代書屋のお嬢様が後宮に隠された謎を解く!?

▼第8回角川文庫キャラクター小説大賞奨励賞をいただき、改稿の上書籍化されました
https://kakuyomu.jp/my/news/16817330665578939430
↑改稿で大分別物になってしまったので公式試し読みもよかったらチェックしてやってください

死者――幽鬼《ゆうき》から依頼された宛先不明の手紙を届けてやりたい。
街外れで代書屋を営む藍夏月《らん／かげつ》は、そんなことを考える変わり者だった。

死者のことばかり考えていた夏月は、ある日、泰廟の框に足を引っかけ十六才の若さで死んでしまった。

「現世の罪の申し開きをするがよい」

冥府の王――泰山府君《たいざんふくん》から死後裁判を受けるも、夏月は神の手伝いをするこ…続きを読む