「誰にも」を含む小説

時はヘイアンの世——。安穏を目指していた帝の世に、事件が起きる。後宮に仕える女官らが次々と行方不明に。事件解決のため、帝の瑞獣である水影（みなかげ）と麒麟（きりん）が女官に扮し、…

施設で殺し屋としての教育を受けてきた兄妹。 二人を買ったのは、『アサギ』と名乗る男だった。 アサギは兄に『縹』、妹に『瑠璃』と名付ける。 アサギの下で、施設にいた頃とは比べもの…

　大陸一の大国と名高きプトレマイオス王国。 　セレスティアル大陸における最大の領土を持ち、また四十八にも及ぶギルドが籍を置くそのギルド大国には、一人の男の姿があった。 　立てば…

斎藤修二はどこにでもいるサラリーマンだ。 大学の経済学部を出た後にはそのまま故郷の比較的優良企業に勤め、もう三十も近くになるが女性との出会いもなく、日々変わらない業務をこなす日々…

「告白ゲーム」と呼ばれるものが、若者向けSNSで流行していた。別段何かおかしなエキセントリック性があるわけではなくて、誰かに告白して、付き合って、1週間で振る。その間に何をどこま…

たそ月シリーズの短編読み物置き場です。 闇鍋状態なので、読む時はご注意！おおまかな内容成分、注意書きは文頭に明記させていただきます。

元いじめっ子の高峯 二奈は周りに裏切られ、今はいじめの対象となっていた ある日誘拐された二奈は、なんとかその場から逃げるが 残して逃げてきたクラスメイトの危機を知らせようにも無視…

神様って、普段何をしていると思いますか？ 人間界の監視をしている？人間を作っている？もしかすると、人助けをしているかも。 ただ、人助けとは誰から見た人助け、なんでしょう。本人にと…

　仕事帰り、会社の同僚の逆恨みによって殺された俺は、異世界で猫として転生した。 　猫としての勝ち組、それすなわち誰かに飼われて悠々自適に暮らすことである。そう結論付けた俺は、自分…

ある昭和の秋のこと、「私」は友人から、少し変わった噂話を耳にした。 「禁陵さん」と呼ばれる、コックリさんに似た儀式のこと。ひとりきりで行うその儀式で禁陵さんに質問すれば、誰も教え…

登場人物 秋葉　花街を仕切っている「Golden Palace(GP)」のトップ。欲に忠実。戦闘狂。天然あざとと養殖あざとを使い分ける人間国宝級の道化。しょっちゅう日本語が迷子…

色々な思いを抱えた人達が筆を取るお話。 懺悔かもしれないし、告白かもしれないし、暇だったから書いたのかもしれない。 一話完結型ではあるものの皆何かしら縁がある物語

未知の電磁波災害によって電気の使用が制限された地球。 　裏仕事も請負う総合人材サービス会社「茨野商会」のエアロンのもとに、行方不明の町長の捜索を手伝ってほしいという依頼が舞い込…

ラキは信頼していた人に騙され、世界を滅ぼす存在の封印を解いてしまう。 絶望する中、自分の力が明らかになる前の時間に、ラキは目を覚ました。 ラキは力を隠したまま、この世界の問題を解…

　文明や技術が発達し、至るところでSNSなどを通し誰とでも、どことでも繋がることができる、現代。 　そんな今を平凡に暮らしている石井裕樹は、無断転載でリツイートを稼ぐのが暇潰し程…

　袁術、あざなを公路、汝南汝陽の人で四世三公の名門袁氏の出である。三国志序盤に曹操と雌雄を決する袁紹とは従弟の関係にあたる。袁術もまた強大な群雄の一人として三国志序盤の大舞台を彩…

幼馴染であり唯一無二の親友だった私と奈々。二人は隣同士の家に住み、ずっと一緒に時間を過ごしてきた。しかし、高校に入学してからのある日、私は奈々が告白されている場面を目撃してしまう…

　この町には不思議なものが流れ着く。時に山よりも大きな存在感を放ち、時に海よりも深い絶望へ引きずり込む。それらは空よりも遠くから旅してきたものたち。 　これは、怪奇に満ちたこの…

俺は二年生になり、先輩たちが引退した。しかし、新一年生は誰ひとり入ってこなかった。これから俺は何をすればいいんだ？

　二三五二年の廃れた渋谷。レオと翔吾は誰もいない渋谷を歩いていた。宇宙旅行に行けるほどの叡智を手に入れていた人間は、五年前、世界政府の「地球に隕石が落ちる」という発表を受けて…