「思い出したくない」を含む小説

いっけなーい、遅刻遅刻！ 俺、ヒトメツ！（中学二年生） 生まれつき右目がないけど、それ以外はいたって普通の男の子！ 今日はおつかいを頼まれたんだけど、角を曲がるときに、誰かとぶつ…

尻込みしながら踏み出したフリーマーケット出店。 たまにしか出くわさないフリマモンスターに初回で出くわした柚香は悔しくてたまりません。桜の舞い散る公園で思い出して泣いている彼女が出…

あなたのいる世界には、伝説や御伽噺、英雄譚などがあるだろうか。 あるのなら、思い出して欲しい――邪悪なドラゴン、悪辣なモンスター、最恐の魔王。そういった『悪』を成敗する勇者の活躍…

公爵令嬢シュガー・エルンドラードが突然思い出した前世の記憶によると、どうやらここは乙女ゲームの世界らしかった。 このままゲーム通りに進むと私は殺されてしまうし、従者や幼馴染や王子…

この世界には生まれなかったはずの言語の記憶に秀でた「魔導書解読士」エレン。海を渡って反対側の大陸を統べる帝国に仕えることになったと思えば、そこには死んだと思っていた１０年一緒に育…

故郷に帰省した健二は、中学生の時に学校の近くの山の頂上に埋めたタイムカプセルの事を思い出した。卒業から10年経った2020年のお盆の入の日にクラスメイトで集まって、掘り出すことに…

僕らは上手に生きている。ルックスを磨き、学力を伸ばし、コミュ力を持つことで誰からも価値を持たれるよう努力する。上には空気を読み、下には慕われるよう努力し、同年代には嫌われないよう…

　HJネット小説大賞2018　一次選考通過。 　第2回ファミ通文庫大賞　中間選考通過。 　侯爵令嬢クリスティーナは十四歳の誕生日に、両親から王子との婚約が決まったと告げられたそ…

春の穏やかな陽に照らされ、彼はとても綺麗に笑っていた―― 10年以上前に別れた人を思い出して泣く朝。 忘れたと思っても、何度も見てしまう彼の夢。 木下海　今年で30歳。 仕事は…

「好き。ずっと好きでした」 突如現れた、幼馴染みの春子。 その姿は17年前――2003年の高校の卒業式の春子だった。 それまで、春子の事を忘れて生きていた僕は、春子の事を思い出し…

　人の感じる時間は、歳を取るごとに早くなっていくそうです。だけど、懐かしい時間の中では、相変わらずゆっくりとした時が流れていきます。これは、そんな日に戻りたい「僕」の短いお話。

初めて詩を書きます。 僕の青夏時代を詰め込みました。 青春、青い春と書きますが、僕はいつまでもあの夏に囚われているような気がして青夏としました。 貴方の人生の夏は、どんなものでし…

2020年春。東京オリンピック開催延期が決定した。 俺にとって、どうでもいいことだった。 でも、このニュースを皮切りに懐かしい人の名を聞くことになる。 その名は「棒アイスおじさん…

コンビニでアルバイトをする大学生の一ノ瀬と、そのお店に商品を運ぶ不思議なトラック運転手、小森 ほんの数分の他愛のない会話から、一ノ瀬は、曖昧だった記憶を少しづつ思い出していく…

気がついたら、私は病院のベッドにいた。 奪われた記憶。深い霧に覆われているように曖昧な「私」の中で、ただ貴女の笑顔だけが輝いている。 不自然に守られた世界で、見え隠れする貴女を追…

家族で車で出掛けた日曜日。 帰り道で、ある事を思い出したお父さんが海水浴場に立ち寄ります。 そこでは、素敵な光景が繰り広げられて、しばし、堪能しますが、その後で、あんなことになる…

今日も妹は天使と妹を愛でていたら、転んだ拍子に前世の記憶を思い出し、この世界が私がかつてプレイしていた乙女ゲーム「リリカルスクールラブ」の世界である事を思い出した。 しかも、妹は…

相変わらずいろいろやらかしてくれちゃってます。 なかなかに笑える？　母は怒る？　日常生活です。 相変わらず男の子たちはアニマルです。 親も悩みながら迷いながら、わからないまま進む…

女子高生だったはずの”私”は気が付いたら異世界で金髪碧眼の王子さまに転生していた。 ”私”の記憶を思い出した代わりに王子としての記憶は一切なくしてしまっていて……！？ 男の体に…

　斉木夢乃（さいき　ゆめの）は、スクールライフを謳歌しているごくごく普通の高二の女の子。でも、ちょっとだけ他の子とは違うんです。夢乃には、誰かが直近に見た夢の中身を引っ張り出す『…