「少女 思春期」を含む小説

子供から大人へと変わる過渡期。 周りの人の口からも、自分の口からも、糸が出ているのが見えるようになった少年と少女は、それぞれ別の場所でその糸の先の人を探そうとするのだが――

とある町で、『空想病』という都市伝説の噂を聞いた。 それは、思春期の少年少女にとりつく病気だった。 病気は人から人へ感染し、感染した者は、街から姿を消す。 噂では、空想病にかか…

今より少し未来の世界、日本。人気のＶＲゲームに夢中の主人公、鏡。ちょっとヒステリックな彼女が、そのゲーム世界でちょっとミステリックな出会いを果たす。思春期真っ盛りの彼女の、ゲーム…

木村さんと初めて出会ったのは中学二年生だった。 それから何年もの日々は流れ、僕らの縁は未だ切れずに二人は大人になり、 それぞれの場所で生きていく。 人生の節目節目で再会し、そして…

わたしには自由がない。 両足を腕を身体全体を覆い尽くすように冷たく硬い感情のない鎖が絡みついている。 感情のない鎖は日ごと私を締め上げて苦しめている。 抑圧と渇望と。翼を煌めかせ…

　「……そうね。眠れないの。もう疲れてしまったのに」 　「あなたはとても綺麗です。そうですね、あなたの言葉を借りるときっとミジンコから進化して人間になったばっかりなんです」 …

一九九九年の夏。世界は終わらなかった。 そうしてあの世紀末から、早十年。 何気ない日常を生きる少女、向井弥生の元に現れたのは、日本刀を携えた制服の少女、田渕処凛。 明かされるナン…

私は物心ついてからこのかた、異性に関心を持ったことがない。 思春期になって自分の体が微妙に変化し始めた頃、 一人の美少女に出会った。 まるで電撃に打たれたように、私の中に物狂おし…

その昔。とある星に古代人がいた。だが滅びた。そして現代。とある国に亜人種ばかりがいた。だがアホだった。そして、とある地域の朝。鬼畜な母と妹に泣かされる１人の少年がいた。そんな彼に…

中学３年生の一学期の後半にようやくこれで最後の転校をしたまなみ。転勤族の父と専業主婦の間に育ったごく普通の中学生。冷め切る家庭に、自分の意見さえ聞こうとしない父につまらない毎日を…

19歳の女子高生、咲の帰る場所は薄暗い山奥の中にある居住施設。そこには15歳〜19歳の少年少女が暮らしていた。毎夜、車である場所へ運ばれ、辿りついた先は死刑囚が収容されている拘置…

平成二十三年に脱稿した作品です。 執筆し始めた頃は今ほど同性愛の認知が日本では一般的でなく、この小説のような状況も起こりうると思っていました。時が進み、現在では若干時代遅れの設定…

　構音障害を持ち、言葉を話すことのできない少女、百合神 柚眞-ゆりがみ ゆま-はピアノで思いを奏でる。 　90で往生した曽祖父のこと。互いに厳しい眼差しを持つ祖父母。剣道師範と…

ちょっと素直じゃない14歳の少女。母親は仕事で忙しく、妹と二人で過ごすことが多い、ちょっと寂しい家庭。久しぶりに家族三人で食卓を囲み、団欒の後、少女は寝室に向かい、ベッドに入る。…

　私立双胴高等学校。そこは日本でも最高峰の学力を誇る優秀校である日の放課後。学校の校門前にはには二人の男女がいた。彼らの名は霧島侑希と平柳絵里。 「俺とつきあってください！」 …

―「いっそこんな世界なんて木っ端微塵に壊れてしまえば、なんて思わない？」― 世界に押しつぶされそうになり、抗おうとした少年と少女の青春の瞬き。

「恋」と「愛」はどう違うの？　――少女の答えは、きっとあなたの胸を敲く ジャンルは青春ラブストーリー。舞台はSF。劇中劇ファンタジー舞台。ラブコメ。 1996年→2005→201…