「文学 ホラー」を含む小説

　秋口のある日、病院に救急患者が搬送されてくる。それは、校舎からの飛び降り自殺を図った女子高校生だった。そして、その夜中に、今度は自身の左腕を切りつけた女子高生が搬送されてくる。…

ひとりの少年を通して世界を愛すること、失うことの切なさを描く祈りのような作品です。現実と虚構が錯綜して互いを蝕み合うような幻覚世界を想定しています。ペーソスとノスタルジーと恐怖の…

文学フリマで配布していたホラー短編集のひとつです。

なぜかどんどん詳しくなって、お世話して、巻き込まれていくのはなぜなのか！？これってちょっとまずくない・・・？

日々に疲れた男の日常。 傍から見れば何不自由なく暮らす男。 しかし彼の胸にある日突然、穴が空いた。その穴は様々なモノを呑み込んでいく。

その少女は触れただけでどんな病気も怪我も治してしまう力を持っていた。 よって神のごとく崇め讃えられていたが、中には信仰心を持たぬ者もいた―。 お題「ぐちゃぐちゃ」用に考えた話を…

ホラー短編です。 ※本稿は完全なフィクションであり、実在するいかなる小説コンテストとも、また出版社や国家とも無関係です。念のため……

感想等は大歓迎ですので、お気軽にお書き下さい。　

浮気ばかりしていた旦那が死んだ。 棺には思い出のくまのぬいぐるみを添えた。 それがまさか、帰ってくるなんて…。 15年前の姿で現れた旦那と再スタートする結婚生活。 でもそうか、次…

クラブで同僚にハブられたわたしは小学生の頃の夢を見る。仲良しだったキイ子ちゃんは、わたしをハンカチ落としに誘うのだった。クラブで踊るよりずっと楽しい。昔の友達も次々に現れる。これ…

「こんなとこにホテルなんて無さそうだけど。道、間違えてるのかしら」 　彼氏に「同じ名前の女がいるから」と訳の分からない理由で振られた。私の人生で一番理不尽な言葉。 　そんな一方…

某有名漫画家『K先生』は、私の親しき友人である。この“先生”は、私との間柄や上下関係を指すのではなく、単なる彼女のニックネームに過ぎない。私が彼女を、常々“先生”と呼んでいたので…

「おい。そこの娘」 それは、ある夏の夕方のことでした。 私は家に帰るために、長い坂道を上っていた。 この街は、坂道や階段が多い。つまり、斜めな街なの。 街でいちばん長い坂道は、た…

サイコロを振って出た目で、僕は僕をイジメる奴らを殺している。もちろん、虚しい空想の中で。

「さあ、パーティーを始めましょう」 そう言って開催されたのは、後の歴史に名を刻んだ殺人舞踏会だった。 ※登場する人物・団体等はフィクションであり、実在する人物・団体等とは一切…

独居老人の恒子は友人の勧めでミニひまわりを育てることにした。 満開に花を咲かせるひまわりに、水を求めて恒子の家へやって来る下校中の小学生達は目を輝かせる。 浮足だってしまうほどの…

うちの息子は仕事先で余ったインスタント珈琲を定期的に我が家へ運んで来る。 その量たるや中々の物で、捨てるのも忍びないと思っている私は近所にお裾分けをしていた。 窓の外をたまたま歩…