「夏 現代ファンタジー」を含む小説

「四年に一度、家の者が狂う」そう言い伝えられてきたアオギリの大木が、うちにはある。 しかし今までそんな人はいなかったし、自分自身もなったことがない。子どもの頃こそ怖かったが、今で…

　日本の学生四神キョウカは父親から継いだ「相談所」をやっている。 　夏、神守岬という女性から依頼が入る。内容は絶対的な守りを有するといわれる極上魔法具の防衛だった。 　英国のイリ…

　――目が覚めると、記憶と感情を失っていた。 　見知らぬ場所で目覚めた記憶喪失の青年・怜は、同じくその場所で目覚めたという青年・恒輔と怜の飼い猫だというニャー太と出会う。人気のな…

13歳のフウタは何にもない夏休み、同年代の魔女に出会う。

変異者とよばれる「怪人」が、当たり前に暮らしている現代に似た世界。 はまぐりの怪人でありながら、変身できず潜水しか能のない、ものぐさ女子高生の天ヶ瀬深は、ある日、水泳部に退部届を…

中学生の「私」は、近所に引っ越してきた五歳児・星川あんずちゃんと出会う。 これは、不思議な力を持ったあんずちゃんと、その周りで起こる不思議な出来事の話。

▼カクヨムWeb小説短編賞2019 現代ファンタジー部門中間選考入り 時は現代、所は日本。 どこか懐かしい昭和の香り漂う地方都市の夏嘉市は夕暮町。 普段は平和な田舎町である夕暮町…

惰性で日常を過ごす少年、大石一徹はある夏の日に、謎の少女と出会う。 緊張で話が弾まず、もどかしい想いを抱きながらも次第に二人は打ち解けていく。 何の変化もない日常に、僅かに傾…

大切なものは目に見えない、よく耳にする言葉だ。 夏の本番を知らせる日差しの降るある日、僕の幼馴染の茜音は島に残る言い伝えにまつわる夢を見たという。 その伝説は彼女に、そして僕た…

シュンは小学三年生。好奇心いっぱいの優しい男の子。毎年夏はおばあちゃんの家がある街に訪れるのだが……？ 随時加筆していきます。 短編です。三日間ほどにわけて投稿します。

薫は中学生。疎遠だった幼なじみとの交流がまた始まった。けれど、彼は人ではなくて･･。これは恋ではなくて、なのに、彼はときどき思わせぶりな態度を見せる。どこまで歩み寄れるのか。どこ…

星好きの高校生、橘光希はある夏の夜に1人の少女と出会う。 クルス。そう名乗る彼女との、歪で不慣れで、でもどこか温かい同居生活が始まる。

ある夏の日、少年は鳥居の前で、氷菓を零す。 ――――これは死≒表と生≒裏を行き来する、双子の兄妹の物語。 夏休みの最後の三日間、双子の兄妹は、暑い青の時間を満喫するはずだった…

「曲だけは大昔からあるんだけど、ひとつの作品としては永遠に完成しないの」――湊本千紗は友人の朝霞ひばりから、尸童囃（よりわらばやし）と呼ばれる不思議な歌を聴かされる。毎年夏祭りの…

とある夏の夜、 現実逃避がしたい中学生の藍は、 落とし物を探して天の川に溺れた。

柚弦（ゆづる）は夏休みを利用して父の田舎を訪れた……はずだったのだが、目が覚めると実験動物施設の廊下に倒れていた。窓のない壁、開かないドア、固く閉ざされたシャッター。脱出の方法を…

夢を見た。不思議な夢だ。 夜空にぼんやりと浮かぶ月が泣く夢だ。 一筋の白い輝きがグラスの縁を伝う雫の様に月から溢れて、雲一つ無い夜空に落ちる夢。 寝苦しいむせ返るような七月の夜…

古びたシャッター街の一角、廃れた信仰が“レイワ”の夏に立ち上がる――。 イキったクソガキが妹の復讐を遂げる物語です。 ※中編です。 おかげさまで140pv到達、現代ファンタジ…

ある夏の昼時、私はほんの気まぐれで交差点を曲がり―― 田圃の中を通る道を走り始めた。 小説家になろう様、アルファポリス様、ノベルバ様、エブリスタ様、セルバンテス様でも公開…

中学三年生、夏休み。 余命を宣告されてしまった枦木（はぜき）司（つかさ）は親にも言えず、友達にも言えず、ぼんやりと残り時間を過ごしていた。そんなとき、人気のない林道の奥の池に人魚…