概要
四年に一度が日に一度
「四年に一度、家の者が狂う」そう言い伝えられてきたアオギリの大木が、うちにはある。
しかし今までそんな人はいなかったし、自分自身もなったことがない。子どもの頃こそ怖かったが、今ではなんともないしなんの思い入れもない。
強いて言うのであれば、夏には心地よい木陰と花びらの撒く心地よい香りが気に入っている、その程度だった。
しかしある日、結衣は信じられないものを目の当たりにする——。
しかし今までそんな人はいなかったし、自分自身もなったことがない。子どもの頃こそ怖かったが、今ではなんともないしなんの思い入れもない。
強いて言うのであれば、夏には心地よい木陰と花びらの撒く心地よい香りが気に入っている、その程度だった。
しかしある日、結衣は信じられないものを目の当たりにする——。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!切なくも愛おしいやり取りに笑いを添えて
カクヨム4周年記念で書かれたこの作品。
アオギリの木は江戸時代からずっと主人公一家を見下ろすように、見守ってきた。
だがそのアオギリが擬人化するとは、読んで予測がつかなかったです……。
アオギリも江戸から明治、大正、昭和、平成ときて今は令和なのだから家族の移り変わりで常識が変化するのを理解していると思っていましたが……。
「これだから最近の若者は」と嘆く老人のような現象の中で、主人公とやり取りしているシーンに思わずクスリときました。
これからもアオギリは一家を守り続けるのでしょう。たとえ令和が過ぎたとしても。
素敵な物語をありがとうございます。