「和風あやかし 和風ファンタジー」を含む小説

鳥籠に囚われた少女は厄災の神と縁を結んで空に羽ばたく―― 退魔師である白月家の不義の子として生まれた真桜は、幼くして「結びの力」という強い結界を張る能力を発現させた。 その力を…

人と吸血鬼が共存する星翔村。 詩桜は、その村の巫女候補でありながら、魔のもの『凶鬼』を呼ぶ化け物として虐げられてきた。 ある日、新たな巫女候補が見つかったため、理不尽な理由で…

夏祭りの夜、あやかしの里に迷い込んだ美緒を助けてくれたのは、小さな子狐だった。 「いつかきっとまた会おうね」 約束は果たされることなく月日は過ぎ、高校生になった美緒のもとに現…

流浪の道登法師とその弟子制多の姿は、那古野荘近くの竹林にあった。 白狐の妖仙・初連を訪ねる旅の途中であったが、そこへ一羽の燕の式神が現れる。 足を止める師弟の前で、燕は姿かたちを…

　京都の小さな路地裏にひっそりと佇む喫茶店「宵月喫茶」。主人公である大学生の店主は、心に傷を抱えた客人たちに、特別な一杯とほっとするひと時を提供している。 　ある日、店を訪れた…

現代和風ファンタジーラブコメ。 化け物に襲われたその日、助けに現れたのは、なんとイケメン神様！？ 「お前は俺の嫁だ」と宣言されて、いきなり始まった神様との同居。平凡だった日常は大…

『漏刻博士の都のこと』シリーズの舞台である町に生きる、人と妖たち。 その暮らしの断片を集めた短編集です。全4作収録。 2025年1月19日開催の文学フリマ京都9にて500円で販売…

独り旅する道登法師の心は、陰鬱であった。歩けども歩けども、鈍色に染まる荒野にあるのは疫病の影ばかり。そんな道行の最中、道登はとある村落のはずれで、庚申薔薇の香りに誘われる。森の中…

その年は、いつもと違う年だった。 村外れにある桜の大木が、とうとう花をつけないまま迎えた春。 村にたった一つの学校に、転校生がやって来た。 清志郎と名乗るその転校生は、山奥の小さ…

如月琴（きさらぎこと）は高校を卒業して3年目のキッチンメーカーに勤める営業マン。夢を抱いて入社したが営業成績が振るわず上司に怒られる日々に心を疲弊させていた。そんなある満月の夜、…

舞台は「漏刻博士の都」の八宮あたり。今年で最後の花祭りが失敗に終わり、夜話に遣われていた文楽人形が海へと逃げてしまった。心優しきミイラ・伊織は、人形が逃げるという怪異に途方に暮れ…

道登法師とその弟子制多。妖女の美夜を加えた三人は、春の港町に立ち寄った。 不穏な気配を孕む港町。女ばかりが行方知れずになるという怪異が起こり、漁に出るどころではないという。 妖魔…

時は平安。都を守護する神々に仕える巫（かんなぎ）・煉夜（れんや）。 世の秩序を乱す不浄なるものを祓うのが煉夜に与えられた使命だ。 これまで数多の妖を無情に屠って来た。 ある晩、…

高校生の鴉羽 修斗（からすば しゅうと）はある日、帰り道によく見掛ける不気味な『神社のない鳥居』に吸い込まれ、気付いた時には見知らぬ森の中に居た。そこで沙羅神 夜波（さらがみ よ…

　暦は秋でも夏のように暑かった日が終わり、いきなり冬がきた。木から葉がなくなりオフィス街に凍てつく風が吹き抜ける。 　コートを着たビジネスパーソンが急ぎ足で歩道を進んでいる。急に…

人間×人外を中心とした、幻想短編集。 愛した人の葬式の夢を繰り返す話／白蛇の嫁が冬眠する話／…ほか どの話から読んでも差し支えありません。 初めての投稿になります。少しでも何…

道登法師とその弟子制多。流浪の旅を続ける師弟は、刈り入れ前の農村を訪れていた。 名主宅に逗留していたある日、平穏な村に突如として奇妙な怪異が起き始める。 人々が次々と、「つま先」…

　箱根の山に住む白銀の髪を持つ老人・高虎は、ある日、いつもの帰り道を歩いていると、道に胎盤ごと捨てられた血まみれの赤ん坊が捨てられているのを発見する。 　その赤ん坊は洗ってやると…

🎉アルファポリス様主催「第8回　キャラ文芸大賞」にて奨励賞を受賞しました🎉 妖が災厄をもたらしていた時代。 滅妖師《めつようし》が妖を討ち、巫女がその穢れを浄化することで、人々…

道登法師とその弟子制多。流浪の旅を続ける師弟は、真夏の山村を訪れていた。 山村の尼寺で住持を務める尼僧から、道登は助けを求められたのである。 驚いたことに、山村は日照りが続いたか…