概要
――どうか、忘れないで。わたしがここにいたことを。
その年は、いつもと違う年だった。
村外れにある桜の大木が、とうとう花をつけないまま迎えた春。
村にたった一つの学校に、転校生がやって来た。
清志郎と名乗るその転校生は、山奥の小さな集落には似つかわしくない、鼻筋の通った麗人だった。
学級委員長として校内を案内しながら、わたしは彼に対して段々と不信感を覚え始める。
――清志郎は一体、この村に何をしに来たのだろう?
その日から、わたしの変わらない日常に小さな影が落ち始めた。
和風ファンタジー×ふんわり主従な物語。
カクヨムコンテスト10【短編】ファンタジー部門に参加しています。
村外れにある桜の大木が、とうとう花をつけないまま迎えた春。
村にたった一つの学校に、転校生がやって来た。
清志郎と名乗るその転校生は、山奥の小さな集落には似つかわしくない、鼻筋の通った麗人だった。
学級委員長として校内を案内しながら、わたしは彼に対して段々と不信感を覚え始める。
――清志郎は一体、この村に何をしに来たのだろう?
その日から、わたしの変わらない日常に小さな影が落ち始めた。
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