「今日の私には」を含む小説

あのね、今日はね、私が出会った猫のお話をするね。

【KAC2022　８回目のお題「私だけのヒーロー」の応募作品です】 「ママって、パパのどこを好きになったの？」 夕食の準備をしていたところに、娘の唯花はそんな質問を投げかけてく…

学力が無ければ、補助して貰えない。 学ぶ事自体に弊害のある社会。 面倒な手続きをして。 嫌味を言われ、偉そうにされて。 ようやく貰える申請書類。 審査はまた別…

毎日遅くまで頑張るあの子に、今日も私はごはんをつくる。 私とあの子といぬ。 おなかにやさしい夜の時間。

教室の隅っこで呆然とクラスメイトを眺める日陰者――笹森樹はギャルが嫌いだ。 いつだってクラスの中心、男女ともに好かれる樹とは正反対の存在。 しかし二年生になってすぐのこと。 家に…

異世界からやってきた『ツン・デーレ一族』の目的は世界征服……ではなく、友達を作ること。しかし、ツンデレな彼ら彼女らは真逆のこと(照れ隠しの侵略行為)をしてしまう(市民を傷つけるこ…

私の名前は佐川翔輔。私は今日、死ぬ。 なぜ死ぬかって？ 今日は私の死刑が執行されるからだ。 私は多くの人を殺めた。無差別殺人だ。 私利私欲のため…いや、本当は違う。 一人の哀れ…

KACお題「推し活」後輩のマチ子に呼び出されて飲みに行けば、語られる熱い愛。じゃあ先輩はと話を振られ、私が切り出したのは……

　ある時、突如として世界中に出現した異界の扉【ゲート】。【ゲート】は異世界の環境を模した異界を形成し、その異界に棲む原生生物は扉を越えてこちらの世界に干渉していた。 　それは大な…

これは、かつて私が実際に体験した決して叶うことのない恋をもとにした創作作品です。 同性愛の表現がありますので、苦手な方は読むことをおすすめしません。バッドエンドです。

「今日から私を愛してもらいます！」と、訳の分からんことを言い出した俺の妹である加藤愛莉(かとうあいり) 兄である加藤凜堵(かとうりんと) まあなんというか、クラスの友達に「私…

私は凶悪な魔物が闊歩する森で迷子になった。 生肉を両脇に抱えながら、死んだ幼馴染みの「アキラは方向音痴なんだよ」という言葉を思い出す。 そもそもの始まりは、私が３人目の勇者とし…

俺より強い女子だからイヤダ？　ふざけないで！　そんな『入り婿』は要りません！　 ブランシュ男爵家のひとり娘、凛とした顔立ちをした栗毛の女子ロゼールは２０歳。 女傑とうたわれるレ…

初めての恋人の愛は本物なのか偽物なのかロボットになってわかった事実とは？

冷め始めた珈琲と、悴む指先に煙草を添えて。プレパラートに今日も私を乗せよう。

仕事帰り、駅から家までの道のりを歩いていると曲がり角で男の子と激突。 手当てすると連れられた家に入ると、そこにはありえないほど美形の男と獣耳の生えたマッチョ。 その家は異世界《エ…

オチはあります。

　私の名前はカタリナと申します。 　教会に仕える普通の新米シスター。 　……のはずだったのですが。 「カタリナ様！　聖水を売ってください！」 「聖女様ー！　ぜひ聖水をー！」 …

高校生最後の夏の大会、私は四〇〇メートルリレーのアンカーとして最後まで走り続けた。チームメイトと先の大会に進めなかったことを悔やみ、同時にここまで一緒に走り続けてきたことを喜び合…

掃除機のように 藍色を深くした空に 散らばる 星空は汚い私の心を浄化してくれる