「純」を含む小説

昭和初めの神戸のホテル。外人相手の歌手の女は過去を語らない。しきりに亭主のいるらしい上海に渡りたがっている。素行不良で旧家を放逐された画家の男は女の手助けに奔走する。恋愛未満の奇…

　死者からは純白の花が咲き誇る。死者に咲く花を生者から守るのが「墓の守り人」と呼ばれる一族の務めであった。隔離された墓場で孤独に生きるはずであった墓の守り人のイエンは、しかし、掟…

こうして生きなさい、こうしなさい。世界には誰かが誰かを縛るために作ったことが溢れている。でも、僕は僕の言葉で僕を縛って生きたい。

暗い海底で生まれた独りぼっちの人魚の子が、陽の光を見にいく話。

そこはファミリーレストラン。 こんな名前で呼ばれていてもその時間、また学生達が吸い込まれるようにやって来る。 （少女達とファミレスとお喋り。日常系短編）

18〜21歳ころに書いた作品。 内容から考えると19歳の頃かな？ ⎯⎯ 婚約破棄を受け、自暴自棄になった私は事前知識のないナイロビに降り立った。思いがけない「寒さ」に震えたわた…

クラスメイトの原野は人魚になりたいと言った。

ある日、誰からの評判がよく学校の模範とされる生徒会長アキラが、事件を起こした。 それにより、アキラの評価はガラリと変わり、生徒会長をやめるまでに至ってしまった。 アキラを叱責する…

朝、街を歩く。 変化していく世の中、変わらないもの。 そういったものに愛を。

珍しく手書きではなくPCで詩を書いてみました。 （昔から詩作と歌詞作成は手書き派） まだまだ未熟者ですが、是非ご一読ください。

　人類が生まれによって、一点ものの『オーダーメイド』と、量産型の『レディメイド』の二種類に分けられてしまった世界。 　母親試験に合格した十（みつる）は、お母さんのような立派な『母…

最近、詩作に挑戦しています。 昔から読むのは好きだったのですが、この春発売される「詩誌mare（マーレ）」に短編小説を寄稿したことをきっかけに、自分でも書いてみようと思い立ちまし…

いつも通りの日常に満足しているつもりが、意識の底では… そんなお話。 ↓同シナリオで動画も作っているのでよかったら見ていってください😊 https://youtu.be/…

この作品は、現在も僕を気にかけてくださっている方々に、僕の現状を正確に伝えておこうという目的で残したものであるため、僕とかつて関わりのあった方に読んでいただければそれだけで幸いで…

組織の命令によって、僕は猟奇殺人犯を殺すことを命令された。 奴との最後の会話で、僕が得たモノは……。

あの月が、邪魔だった。

9つの球体の浮かぶ不思議な空間に、僕は立っていた。

負けた僕が「あの人」の場所に帰る話です。

あるシーンを切り取ったショートショート作品です。