「言葉」を含む小説

　口を衝いて出た言葉の通りに事の進んでしまう体質を持つ語り手の陥った、不可解且つ不愉快な事件。知らず知らずの内にに嵌まって行く危機的状況に、語り手の取った行動とは。

『甘えでしょ？』 私はこの言葉が大っ嫌いだ。それは、恵まれた幸せな人間ばかりが口にする言葉だから。 私の不幸を知らないクセに。私の苦しみを知らないクセに。私の辛さを知らないクセに…

夏祭りから数日経った頃。 あの時に怪我した箇所がなかなか治らず、バイトを休むことになった祥也は、自分のせいでそうなったと泣く子狼のジルヴァのことを慰めつつ、癪に障る弟の匡のこ…

祈りの島と言う別名を持つ上五島で育った“僕”には、少し年上の幼馴染の”お姉さん“がいる。ずっと一緒に居られると思っていたけど、ある年の夏休み、お姉さんは僕に忘れられない言葉を投げ…

ほのぼの異世界ファンタジー。 ふわっと優しい世界へようこそ！ 第１章　僕は彩香には逆らえない 異世界に転移して、え？　言葉が通じない！？　 よくある異世界転移なら、言葉通じ…

小さな小さな人間の独り言。

宿の若女将である女と、黒い“もや”によって顔の見えない客人の男。惹かれながらも告げない、言葉の先とは――

まだ幼かったころ、「私」の友人にA君という少年がいた。 とにかく静かな、でも温和な雰囲気のある少年だった。 彼は小学六年のある三か月間、ノートに五十音を一文字ずつ書き始める。 そ…

短い詩です

　理が違えば間違いか？それは結局、人の視点でしかない。時代が変われば、正しさは変わる。 　人間は攻撃する際、正義を振りかざす。しかしその正義は、単なる暴悪ではないのか？ 「人…

病弱でほとんど外出をした事の無かった薄幸の美少女『怜堂白夜（れいどうびゃくや）は、優しい家族と、医療スタッフ以外に会う人もおらず、人の悪意を知らぬまま、16歳の若さでこの世を去っ…

人の願いを叶えるために生まれたＡＩ女神ベータだが、まだまだ人間の言葉は難解な様子。 風邪を風と捉えてしまうこともある、未熟な女神だ。 そんな彼女に出会った人間たちがどんなことを願…

【あらすじ】 病気のオフクロと大学生だった俺を残して、ある日突然と行方を晦ました父親。 そんな親父が残した物は多額の借金と一枚の離婚届だった。 数年後。大学を辞めてオフクロの店…

無能と両親から兄弟から親戚から言われていた俺。ある人物の言葉を聞き、俺は努力し続けそして偏差値７５を超える名門校へと通うこととなった。 この世には無能な人はいないのだと証明する…

らしいらしい。私の知識はらしいだらけ。体験談はなく、全て他人から得たもの。 でもそこに存在意義がある。 そして今後もそうやって生き続ける。

動物の言葉がわかる夏希の物語。獣人族が人とともに生きる道を切り開くことはできるのか⁈

これは…子供の頃からろくに遊びもせずに大人になり、ビールやチーズに依存しながらも仕事一辺倒だった彼女が夏を体験し、失っていたものを取り戻しかけて…いった物語。 超簡易式…

ルビに漢字が使えるということが面白く、試しに書いてみました。 方言の意味に合う適切な言葉が無く、若干むりやりにルビを振っている言葉もあります。 無自覚な方言にはルビが振られてい…