「夏 花火」を含む小説

第1回 カクヨム短歌・俳句コンテスト、参加作品。

擬人化花火師のひと夏の物語です。

高校2年生の零耶と叶望はその年のお盆に開催される夏祭りを二人で周り、花火が終わって神社の鳥居をくぐろうとすると、途端に謎の摩訶不思議な風景とともに、意識をうしなった。 気がつけ…

そうだ、夫の骨で花火を作ろう。 思い立ったが吉日という言葉がある。家訓である。 夫を亡くしたばかりの汐里は、そんな風に思い立って友人とともに花火を作り始める。なんてことはないた…

中学生になったばかりの春の終わり、私たちはその人と出会った。 海外から引っ越してきたばかりの大学教授で、私たちが唯一信頼に足る大人だと思っていたその人は――――。 フォロワーさん…

※ネタバレ注意 キャラクター設定 ○猫宮　想（ねこみや　そう）中学二年生。男子。155cm。 華恋がたまに撫でている野良猫。雨の日に、華恋が傘を置いていってくれたことがある。 …

冬樹 トーコは13歳の女の子。 中学進学を機に両親の仕事の都合で、それまで暮らしていた生まれ故郷から離れることになってしまった。 人見知りのトーコは、新しい環境に馴染めず、中学で…

力作なので是非読んでください！！

2025年、夏。 幻影――ゼノと呼ばれる異形の飛行物体に地球が侵略される数日前。 この世界を守るため、わたしたちが幻の翼を得て舞い上がる数日前。 わたし、熱海愛衣は彼女を誘った…

看護師の片倉瑠維は、心臓外科医の世良貴之に片想い中。玉砕覚悟で告白し、見事に振られてから一ヶ月が経った。約束した(つもりだった)花火大会をすっぽかされ内心へこんでいた瑠維の元に、…

【あらすじ】 小学校の卒業式に勇気を振り絞って告白したクミコだったが、それから彼氏との進展は何もなく……。 モヤモヤとした思いを抱えたまま、中学一年生の二学期が始まる頃に『彼』が…

夏から秋、冬、やがて春へと移り変わる四季を詠んだ二十句連作です。 句を追いながら、季節の流れと時の流れ、思いの流れなどを感じていただけたら嬉しいです。 ＊作品に使用した季語につ…

冷房の効いた部屋から出たときの熱気。 ビールの最初のひとくち目。 人間関係。花火。人生。

コウタは一か月前に別れた彼女、カオリのことが忘れられなかった。彼女とまたやり直したいと思っていても連絡ができず、時だけが過ぎていった。そして、別れる前に約束していた”夏祭りの夜”…

わたしには、コウくんって言う、小さいころから面倒見てもらってた、お兄ちゃんみたいな人がいる。 そしてコウくんは、わたしの初恋の人でもあった。 もちろん、この恋を叶えたい。だけど…

夏にまつわる五つのお題で書いた短編です。 一話ごとに完結していますが、連作短編となっておりますので、お口に合いましたら通してお楽しみください。 【秘密基地】「自称魔法使いと怪し…

観光立国の小国、夏には観光の目玉、打ち上げ花火大会があるという。 そんな小国を襲う大国。なす術無く蹂躙される小国。が、立ち向かう者たちはいた。 かつて丘であった場所で最後の戦いに…

　僕は通っているヘアサロンで髪を切ってくれるスタイリストの松尾に恋をしていた。 　しかし、別の常連客と交わしていた会話から、松尾が来年の秋に結婚すること、来年の春に仕事を辞めて実…

夏祭りの夜、雑木林で私は彼に追いかけられている。 必死に走る私と、悠々と追いかける彼を、花火が照らす。 私はクラスでいじめられていて、彼は私をいじめている張本人だ。 だけど、本当…