「そこ 純文学」を含む小説

昭和40年後期。作家志望の私は不意にある蛾をひき殺してしまった。そこからどうにも、あれが気になって仕方ない。

　彼の部屋の窓を開けると、そこには、二人の男の子が座っていた。 　毎日ベランダで過ごして、おもちゃと小説があれば、ご飯もいらないのだと言う二人。 　大学生にしては妙に大人びた彼と…

その村には古くから、ある伝統があった。 村から暫く離れた所にある洞窟。そこに棲む黒龍様に、百年に一度、生贄を捧げると云う伝統が。その生贄は、村に安寧を齎す守護神として、こう呼ばれ…

とある会社のPRを任された城島は、会社の入社式に参加する。 そこでは、柴田という男がパワハラで新入社員を支配していた。 彼や会社の暴露記事を秘密裏に出してやろうと、長期取材を決め…

高校2年生の凛は、とあるきっかけで不登校になっていた。 ふと小学校に行くと、そこにはかつての親友の涼夏がいた。 5年ぶりに逢った2人はこの夏を共に過ごしていく。 涼夏の幻想がなす…

そこは、幼少期の無い世界。 生まれた時から身体は第二次性徴まで終えており、そこから人生が始まる。 これは非常に効率的で人類の未来に繋がる変化だったが、それと引き換えに重要なものを…

▼あらすじ 現代日本、学生である｢ぼく｣は、かつて祖父から友人の形見だという日記群を譲り受けていた。ふと、今まで触りもしなかったこのノートを紐解いてみると、そこには現実かどうかも…

そこにはただ果てしない「空白」があった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

ケモノのニノ、ユキ、人間のナギ。三つの純愛が交差し、世界は大きく動き出す。

主人公のなおやは、裕福な家で育ったが、見かけだけの家で、愛情が全くない家庭で育った。 家庭では冷たい視線と無関心が飛び交っていた。 そんな中で育ったなおやは、感情を表現する事を学…

　年に二回村にやってくる見世物小屋。村娘の月子は、そこで美しい姉弟と出会う。二人は「海からやってきた」男を父に持つと言うのだが―― 　昭和初期の激動の時代を舞台に、少女の不思議…

幼い頃両親に見放された杏奈は、二人の兄と共に他者を陥れながら生きていた。 罪悪感や迷いを感じながらも、そこから抜け出せず孤独を持て余していたが、ある日夏葉という自分とは正反対の純…

　社会の底辺の男、生きる意味を知らない男、まだ生まれていない男。 そんな俺がいつものように自動販売機の下に落ちている小銭を拾おうと、屈んで手を伸ばして手に入れたのは一万円札だった…

中学三年生の伊藤裕太は、同じクラスの加藤栄治と友人になった。栄治は美少年だが、不気味な雰囲気を漂わせている。 修学旅行中、薬師寺の五重塔の下で、栄治は一枚の写真を裕太に見せた。そ…

※ネタバレ注意 「カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト」応募作品 「児童向け恋愛小説（溺愛）」部門 「キャラクター設定」 名前：野々宮晴（ののみやはれ） 年齢：11歳 学年…

　秋口のある日、病院に救急患者が搬送されてくる。それは、校舎からの飛び降り自殺を図った女子高校生だった。そして、その夜中に、今度は自身の左腕を切りつけた女子高生が搬送されてくる。…

・キャラクター設定 桜田 美羽（さくらだ みう）：広尾小六年生。裏の顔はモテコンサル『倉達 うさみ』。 伊藤 吉廣（いとう よしひろ）：美羽のクラスメイト。明るいお調子者。 桜…

ある日立ち寄った喫茶店。そこで頼んだのは、レモネードとケーキ。 そして、ある日出会う不思議な喋る猫。 不思議な猫と出会ってから、叶奈と涼太の人生が不思議な方向へ動き出す。 もしか…

猟奇殺人鬼であり画家である浅霧裕人の死刑執行が行われた。これは真理に取り憑かれた或る芸術家と、彼を取り巻く者達の物語。そして、そこから始まる777のフリーズを綴る。 未来に生ま…

春の終わりのある日、山に聳えたつ桜のもとに、二人の子供がやって来た。 桜の木の下で遊び、幹に背丈を刻んで遊ぶ子供たちに、やがて別れの時が訪れる。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ゆ…