「#植物 ＃短編」を含む小説

私の妹は植物人間である。とある奇病で、妹は植物に身体を侵食される、植物人間になってしまった。病室で迎える冬はもう三度目だ。「あたし、はやく死んでしまいたいわ」。さくらんぼが、欠け…

　50年草という植物がある。 　植えてから、50年経たなければ花をつけないため、永遠の愛を誓うときに共に植えるのが一般的。 　それを世話するのは、一人の長命種。 　その長命種に近…

科学が進歩していった時代。 そのひとは“花の魔女”とよばれていた―― これは草花が織りなす幻想の物語。 エブリスタでも公開しております。 またこの物語は、法律・法令に反す…

ノリナというのは「徳利蘭」という植物のことです。 英名を「ポニーテールパーム」というそうです。

その未開の惑星は、テラフォーミング用の人工植物が異常繁茂していた。そして、その原因を同僚とともに調査していた男は、花咲き乱れる場所で一人の少女と出会う。彼女は同僚には見えない幻で…

近未来SFの短編。 火星のテラフォーミングのために作られた、 ただの土壌開発球菌と自己進化植物が、 人類の想定外の共生関係を構築し、 病原性を持った球菌が全世界にばら撒かれ、 自…

ある日。 彼女と同じ名前の植物を彼女に貰った。 別サイトにも投げた作品。

もし、周りの植物達に気持ちがあったら……

単語生成アプリによって偶然生まれた言葉をお題として書く短編集、もとい断片集です。三題噺みたいなものだと思っていただければ。 短編と呼ぶには少し脈絡のないものが主立っています。 …

　人類の文明が幾度か崩壊した後の世界。 　大樹と呼ばれる不思議な樹木に覆い尽くされた大和の国で人間・言葉を話す獣・精霊が共存して暮らしていたが、人間の中には、少数ながら獣や精霊に…

祖父の遺産整理中に見つけた不思議な種。謎の魅力の赴くままにソレを育て始めた主人公であったが、彼女の日常は少しずつ、まるで植物の根のように侵食され異常となる。サクッと不思議な物語を…

　大正市郊外の小さな山、人呼んで『犬山』。 　６月あたりから、その犬山で植物が過剰に繁殖しており、近隣に住む子供たちの間では、『勝手に増える魔法の種がある』と噂になっている。 　…

ススキの白い海の底に生えていたのはレインボーの綿毛のある植物だった。 小狐によると、これは『幸せの種』らしい。 ただ綿毛を吹き飛ばすだけのお話です。

　遥か昔、世界には『植物』や『動物』がいたと言う。 　それらすべては人間の生活を脅かすものとして、淘汰され、駆逐された。 　ここはそんな世界の種《しゅ》を保存し、それらがいかに危…

婚約が決定し、彼女の実家を訪れた主人公「俺」。 絵画のように美しい谷合の村を前に詠嘆する主人公だったが、彼女曰く、この土地はかつて草木が生えず、川の水すら一切飲めないほど荒れた…

バーリ公国中央部に聳えるスヴェドボリ山は、高地にありながら緑豊かなことで知られる。 その山腹の洞窟に住まう竜・オーケビョルンは、見慣れない花が山肌に咲いているのを見つけた。 可憐…

異世界に転生し、各地の幻想植物を調査して回る植物学者の青年、エンドウ・ジュウイチ。 ある日、彼のもとへ気になるしらせが届く。 「ブローディア王国の花姫さまが死に至る病らしい」 懇…

KAC20204「拡散する種」から着想を得た短編です。 宇宙流刑された男が「宇宙タンポポ」という謎の植物(？)に出会う話。