星の緑の花の歌
真木ハヌイ
星の緑の花の歌 前編
僕たちの周りには、ただひたすらに緑が広がっていた。
「なあ、田島よお、俺たちはこのまま歩いて、歩きまくって、無事に地球に帰れると思うか?」
僕の前を歩く、山本先輩は振り返らずに言った。なかばひとりごとのように。防護服越しのその声はくぐもって聞こえた。
「さあ? そもそもどっちに何があるのかもわからないですし」
僕は自信なくそう答えるしかできなかった。
そう、僕たちは遭難者だった。それも、地球ではない、遠くの、とある惑星にたった二人取り残された、かなり絶望的な状況だった。
僕たちの周りにあるのは、ひたすらに繁茂したツル植物の森だった。元々この星にはなかったものだ。テラフォーミングのために人の手によって持ち込まれ、ごく短期間で星を覆い尽くすほどに成長した、たった一株の生命体だ。
「とりあえず、俺たちは見晴らしのいいところに出るんだ。救助の宇宙船が来たときに、見つかりやすいように」
山本先輩はきょろきょろあたりを見回しながら言った。その視線の先を僕もなんとなく追ってみたが、やはりどこまでも同じ景色、すなわち、緑の太いツルが絡み合いながら下から上に伸びている光景が広がっているだけだった。ツルの束どうしの間隔はわりと余裕があり、上から差し込んでくる光で、森全体は明るかった。ただ、地球の森と違って、鳥や虫といった、生き物の気配はまったくなく、土もなかった。かわりに、枯れたツルが下に落ちて、干からびて、幾重にも重なって、地面のようなものを作っていた。僕たちはその上を歩いているというわけだった。
「せめて、どこかで充電だけでもできればいいんだが。防護服のバッテリーがこのままだと……」
「そうですね、そろそろ限界です」
そう、僕たちに時間はあまり残されていなかった。この星の酸素分圧は高すぎる。それを無害なレベルまで低下させるための防護服が機能停止したとたん、僕たちは酸素中毒で死んでしまうだろう。濃すぎる酸素は、人間には毒なのだ。
と、そんなときだった。遠くから、何かが聞こえてきた。
「先輩、なんでしょう、この音は?」
「音? 何も聞こえないが?」
山本先輩には聞こえていないようだった。何だろう。先輩は三十五歳で、僕は二十歳だから、モスキート音みたいなもんなのだろうか。若い人間じゃないと聞こえないという、高周波音のことだ。
「とにかく、僕には何か聞こえるんです。あっちです」
僕は音のするほうへ歩いた。山本先輩もそんな僕についてきた。次第に音は大きく、はっきり聞こえてきた。それは誰かの歌声のように聞こえた。歌詞はなく、ただ声をそのままメロディに乗せているだけのようだ。若い女のものようだった。
やがて、僕たちは突然、開けた、明るい場所に出た。浜辺だ。ツルはそこには生い茂っておらず、ベージュ色の砂浜に穏やかな波が寄せては返ししていた。目の前に広がる空は淡い紫色で、大小、二つの恒星が輝いていた。海面は深い紺色だ。
謎の歌は、その海の向こう、沖のほうから聞こえてきた。見ると、遠くに島のような影が見えた。
「もしかすると、あそこに誰か……僕たち以外に、この星に調査をしに来ている人がいるかもしれません。行ってみましょう、先輩」
「でも、どうやって? 海の向こうだぞ?」
「そりゃ、もちろん、泳いで――は、無理ですね」
「この格好じゃな」
僕たちの着ている防護服は、水に入るようにはできていないのだった。
だが、そこで、僕は少し離れたところの浜辺に、緑のツルがあるのを発見した。それは森から出て、まっすぐ海に向かって伸びていた。森に茂っているのよりはずっと太く、色も濃いようだった。
「もしかして、あれは……」
僕はすぐにそちらに駆け寄った。
近くで見ると、それは僕がやはり考えたとおり、海の上を走るようにまっすぐ伸びていた。遠くに見える島に向かって。
「そうか、これはあの島と森をつなぐ、ケーブルみたいなもんか」
「はい。これの上を歩けば、あの島に行けるんじゃないでしょうか」
「まるで橋だな」
僕たちに迷っている時間はなかった。すぐにその太い緑のケーブルの橋に乗って、島に向かった。
なぜツルがこのような橋を作るかというと、たった一つの株ながらも光合成をしながらどこまでも際限なく自分を成長させるその性質と、この星の海の塩分濃度の高さに理由があった。この星を覆うツルは、塩水が苦手なのだ。これは地球の植物をモデルに作られたものだから、まあ、当然だ。そして、将来人が住むことを期待されているこの星の海は、地球のそれと同じような成分で、塩が溶け込んでいた。したがって、ツルは海の中にまで進出することはできなかった。
だが、海を隔てた土地に、進出する術は心得ていた。それが僕たちの足元にある特別なツルだ。これは外側が空気を含んだ海綿のような層になっており、軽く、水に浮く。さらに、塩水を内部に侵入させないように、皮はぶあつくなっている。そう、この星を覆うツル植物は、このような防水仕様のケーブルを浜辺から海へ伸ばし、離れた土地に「入植」するのだ。
ケーブルの浮力は思ったより高く、僕たち二人を乗せても沈むことはなかった。いくらか不安定ながらも、僕たちはその上を立って歩くことができた。
やがて、僕たちは島に着いた。そこは奇妙な光景が広がっていた。海の向こうからはるばる体を伸ばし、やってきたはずのツルはその島ではがらっと色と形を変えていた。緑の細長いツルはそこには一本も生えていなかった。地面から生えている植物らしきものはみな、赤や黄色や白や紫の、カラフルな色彩になっていて、同じ色同士で絡み合って、途中から傘のように広がっていた。まるで大きな花だった。そして、それらからは甘い、よい香りがたちこめていた。
「なんだこりゃ?」
「花は咲くはずないし、紅葉か何かでしょうか?」
この星に調査をしに来た僕たちでも、首をかしげるほかなかった。こんな光景を目の当たりにするのは初めてだった。
と、そこでまた、さっきの歌が聞こえてきた。今度はずっと近くから、はっきりと。やはりそれは若い女のもののようだった。
「先輩、こっちです」
僕は申し訳程度の広さの砂浜から駆け出し、花のように変色したツルの森の中に飛び込んだ。
少し進むと、女はすぐに僕の目の前に現れた。花の一つの付け根に腰掛けて、歌っていた。若い女だ。亜麻色の髪と瞳の、肌の白い、美しい女だ。身に着けているものは、薄い白いワンピースだけのようで、はだしだった。長い髪がそよ風に吹かれて、かすかに揺れていた。
「君、どうしてこんなところに? 防護服なしで大丈夫なのかい?」
開口一番、こう尋ねずにはいられなった。彼女はこんな惑星の、こんな異常な花の島の中で出会ったわりには、あまりにも日常的な、普通の格好すぎた。逆に異常そのものと言ってよかった。
だが、言葉が通じていないのか、僕の問いかけに彼女は不思議そうに首を傾げるだけだった。そのサラサラの長い髪が、片側の頬に流れた。
「おい、田島、そこに何があるんだ?」
やがて山本先輩も僕のところにやってきた。
「何って、ここに女の子がいるじゃないですか」
「はあ? お前以外に誰もいないが?」
「え――」
僕は驚いた。山本先輩にはこの女の子の姿が見えていないようだったのだ。
「い、いるんですよ! ここにちゃんと女の子が! 髪の長い、きれいな――」
「いねえよ。つか、いるはずねえだろ。こんなところに女が」
「まあ、そうなんですけど……」
それはわかっているけれども、実際、こうして目の前にいるわけで……。
「あ、そうか、わかったぞ! お前、幻覚を見てるんだよ!」
「幻覚? そ、そうなんでしょうか?」
それにしてはやけに鮮明な。歌声も聞こえたし、幻聴もセットってことか? うーん?
「そうだよ。おそらく、この花みたいなのが原因だ。俺は前に資料を読んだことがあるんだ。この星に広がっているツルは、元々地球の植物で、それを遺伝子操作して作られたって話だが、その元になった植物の花の香り成分には、わずかだが幻覚作用があるらしい」
「じゃあ、今、僕たちのいるこの場には、その幻覚作用のある香り成分が充満してるってことですか? 何かの間違いで咲いた花のせいで?」
「断定はできんが、たぶんな。お前の今の行動は、そうとしか考えられんし」
「はあ……」
幻なのか、この美少女は。信じたくはなかったが、先輩には見えていないのだし、そう考えるしかないようだった。僕は心底がっかりし、肩を落とした。幻の少女は、そんな僕の顔を興味深げにのぞきこんできた。
それから僕たちは花の森の中に入っていった。僕にしか見えない幻の少女は、僕のあとについてきた。幻とはいえ、どういうつもりだろう。というか、幻ならせめて言葉が通じてもいいんじゃないか。こっちはかなり心細い状況なんだぞ。僕はだんだん、いらいらしてきた。
と、そこで僕はふとあることに気づいた。防護服の腕に付けられた計器を見ると、ここの酸素分圧は、さっきまで僕たちがいた緑の森よりずっと低くなっていたのだ。
「先輩、ここの酸素ってもしかして、薄いんでしょうか?」
「なんだ、急に?」
「腕の計器を見てください」
「ああ……って、なんだこりゃ?」
どうやら山本先輩の腕の計器も、僕と同じ数字を示していたようだった。僕の防護服の計器が壊れていたわけではなさそうだ。
「これなら、防護服なしで普通に活動できるレベルだぞ。なんで、ここだけ……?」
山本先輩は首をひねる。
「もしかすると、ここだけ気圧が低いんでしょうか?」
「いや、そんな感じはないだろう。酸素分圧がこのレベルまで低下するほどの気圧の変化なら、俺たちの耳がキーンってなるはずだぞ?」
「そうですね。気圧計ではかるまでもないですよね」
そもそも、ここの海抜は、さっきまでいた緑の森とそう変わらないはずだし。いや、むしろ低い? 浜から花の島の中にわけ入って奥に進んでいった僕たちだったが、その道のりはゆるやかな下り坂になっていた。たぶん、すり鉢状の地形の島なんだろう。
「あ、そうだ! もしかして、このたくさんある花のせいなんじゃないですかね?」
「花が?」
「はい、きっと光合成してないんですよ。ここにある花は」
「ああ、そうか。光合成をせず、呼吸だけしてるってわけか」
山本先輩はポンと手を叩いた。納得したような雰囲気だった。
「先輩、きっとここに生えている花は、酸素を放出せず、呼吸で大気中の酸素を消費してるだけなんです。だから、そのぶんだけ酸素が薄いんじゃないでしょうか」
「だが、それぐらいなら、すぐに他の場所の大気と混ざって、濃度が戻るんじゃないか?」
「それはきっと、ここがお椀みたいな地形だからじゃないですかね? 二酸化炭素は酸素より比重が重いですし」
「つまり、そのお椀の中なら、二酸化炭素が堆積して、酸素濃度が薄くなる、と? なるほど、それなら、確かに一応筋は通るか。この星の風はとても弱いしな」
あくまで仮説でしかなかったが、僕たちはそうでも考えないと、この状況を理解することはできなかった。
と、そのとき、幻の少女が僕の前に回りこんできて、防護服を脱ぐのを促すような仕草をした。
「……そうだな。もうバッテリーも残ってないし」
幻相手に答えるように言うと、僕はもう迷うのもめんどくさくなり、するっと防護服を脱いだ。生身で外気に接したが、特に問題なく呼吸できるようだった。山本先輩もそんな僕を見て、同じように防護服を脱いだ。
「本当は、こんな未開の惑星で、生身で出歩いちゃいけないんですけどね」
「非常事態だ。しょうがない」
そう、人間の体には常に無数の細菌がついているものだ。いわゆる常在菌という。未開の惑星でそれを撒き散らすと、その星の生態系にどんな影響が出るかわからない。だから、普通は絶対に、たとえ生身で問題なく出歩ける星だろうと絶対に、防護服を脱いではいけないのだ。防護服は中の人を守るだけではなく、星の環境も守るためのものなのだ。……まあ、僕たちはもう脱いでしまったわけなんだけれども。
身軽になった僕たちは、さらに花の島の奥に進んだ。花と花の間隔は、緑の森に生えるツル同士よりも、いくらか広いようで、あたりは明るく、頭上から降り注いでくる二つの恒星の光が花々をやさしく照らしていた。そして、色とりどりの花を背景に、山本先輩の後ろ頭が見えた。がっしりとした体格の、中肉中背の人で、肌はやや浅黒く、顔立ちは彫りが深く、髪型は短い角刈りだ。ひょろひょろで色白の僕とは正反対の風姿だ。例えるなら、体育会系と理系って感じの対比だ。まあ、実際はどっちも理系なんだけど。
やがて、僕たちは何もない広場のような、開けた場所に出た。どうやら、そこは、すり鉢状のこの島のちょうど真ん中、底にあたるところのようだった。
「何も、ないか……」
山本先輩は落胆し、その場にへたりこんでしまった。
「でも、ここなら酸素中毒になる心配はいないですよ。とりあえず、ここでじっといていて、救助が来るのを待ちましょう」
「そうだな、それしかない」
僕たちはうなずきあい、それぞれ適当に、近くの花の根元に腰掛けた。幻の少女は、そんな僕のすぐ横の地面に座った。
それから、山本先輩はずっと携えていたタブレットと、通信ユニットをいじりはじめた。
「先輩、それ壊れてるんじゃ?」
「そうだよ。だから、直すんだ」
「直るんですか?」
「わからん。だが、他にやることもないしな」
「はあ……」
僕は近くでその音を聞いていることしかできなかった。猛烈に手持ち無沙汰で、暇で、孤独だった。山本先輩はこっちに背を向けっぱなしで、振り向きもしない。
そして、そんな僕を、幻の少女はじーっと、何か言いたげに見つめてきた。幻とはいえ、僕を放置している山本先輩より、ずいぶん身近に感じられた。
僕は「少しそのへんを歩いて様子を見てきます」と山本先輩に言うと、立ち上がり、花の森のほうに行った。幻の少女はやはり、僕についてきた。
「君は本当に何も話せないのかい?」
歩きながら、幻の少女に問いかけてみたが、やはり返答はなかった。ただ、あくまで異国人のように言葉が通じていないだけという雰囲気で、まったく意思疎通ができないわけでもなさそうだ。まあ、幻なんだけれども。
「山本先輩はアレを直すって言ってるけどさ、僕は無理だと思うんだよ。だって、あんなに何もかもぐちゃくちゃになっていたんだから」
もはや相手がもの言わぬ木石でも、幻でもよかった。今は話を誰かに聞いてほしい気分だった。
「僕たちは、少し前にこの星に調査に来たんだよ。この星を覆いつくす緑の巨大な植物の実態を調べにね。あれは人工的に作られたもので、もともと酸素がないこの星の大気を、地球のそれに近づけるための、いわば装置なんだ。そして、装置だから、決められた時間に活動を終えるはずだったんだ。でも、ここに根付いたやつは、あらかじめセットされた時間になっても、枯れる気配がまるでなかった。どんどん巨大化して、おかげで星の酸素濃度は急上昇。人が住むってレベルじゃなくなってきた。そこであわてた宇宙開発会社が派遣した調査員が、僕たち二人ってわけなんだ」
ぐっと胸を張り、幻の少女に説明した。僕の話を理解してるのか、してないのか、彼女はこくんとうなずいた。
「調査は最初は順調だった。でも、きのう、野外調査を終えて、ベースキャンプにもしている宇宙船に戻ったら、そこはもう、緑のツルがひたすら生い茂っていて、ぐちゃぐちゃになっていたんだ。すごい速さで成長したんだろうね。僕たちの宇宙船はツルに押しつぶされて、大破していたし、中にもツルが侵入していて、ほとんどのものは使えなくなっていたよ。あらゆる精密機械をはじめ、ちょっとした小物や、水や食料ですら、ね。本当にぐちゃぐちゃとしか言いようのない、ひどい、絶望的な有様だった」
そのときは、まるで緑のツルが僕たちにいやがらせをしているようにすら思えた。ただの酸素を生産するだけの装置がそんな感情を持つはずはないのに。
「だから、僕たちはほとんど着の身着のままで、そこを後にした。どこか、見晴らしのいいところに出て、救助を待とうって思ってね。もしかしたら、僕たちと同じようにここに調査に来ている人に出会えるかもしれないし」
今までの経緯を話し終えると、少しだけ気が楽になったような気がした。
だが、気が緩んだとたん、急にお腹がすいてきた。僕たちは昨日から何も口にしていなかった。
「せめて飲める水だけでも見つけないと……」
あわてて周りを見回したが、川や池などは近くにないようだった。どうしよう。このままじゃ、僕たちはすぐに干からびてしまいそうだ。
と、そこで幻の少女が僕の前に回りこんできて、近くの花の中を指差した。何だろう。そこに何かあるというのだろうか。もはや、彼女が非現実の存在だろうと気にしない僕だった。すぐに彼女の指差した花の中を覗き込んだ。
すると、その奥底には蜜がたまっていた。もしかして、これは……。そっと手を伸ばし、その蜜を指ですくってみた。少しとろみのある液体のようだった。香りは甘い。おいしそうなにおいだ……。僕は我慢できなくなり、思わず指についた蜜を舐めてしまった。甘い! 抜群に美味い! 空腹感もあって、夢中でそれを舐めとった。
だが、その花の蜜をすっかり食べ終えたところで、ふと我に返った。こんな得体の知れない花のような何かの中にたまった、蜜のような液体を口に入れて、大丈夫なのかと。毒でも入っているんじゃないかと。
「べ、別に害はないよな?」
幻の少女に尋ねると、彼女はにっこり笑ってうなずいた。
そして、実際、その笑顔は正しかった。蜜を食べた後、一時間くらいその場でじっとして様子を見てみたが、僕の体はなんともなかった。
「これは大発見だ! 僕たちは飢え死にせずにすむぞ!」
僕は大いに感動し、ただちに回りの花という花から蜜を吸って回った。ハチドリかスズメガにでもなったかように。そして、お腹いっぱいになったところで、そういう小さな生き物が自分の巣に帰るような機敏な大回転で、山本先輩のところまで飛んで行き、蜜のことを教えた。
「おお! そいつはでかした! 大発見だな!」
山本先輩もすぐに花の蜜を吸いに走っていった。八の字ダンスで蜜のありかを教えられたミツバチのように。そして、しばらくして、満腹満腹といった幸せそうな顔で戻ってきた。
「田島、ここなら俺たちは死なずにすみそうだな」
「そうですね。救助が来るまで、ここでじっとしていましょう」
安全な空気と、腹を十分に満たせる手段を確保して、僕たちは心底ほっとした。あとは、僕たちの会社から派遣されるであろう捜索隊が、一刻も早く僕たちを発見するのを待つばかりだ。
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