歴史・時代・伝奇の小説

流行病、スペイン風邪が猖獗する1919年の東京。書生は引きこもり、小説を書く。誰が読むでも無く、ただ自らのちっぽけな妄想を満たす為に……。

史実として伝わる「歴史」をベースにおいた、オリジナル小説。 結構ライトに書いていますし捏造だらけですが、それでもよろしければ。

百年戦争後のフランスで『死の奴隷商人』と呼ばれた男の序曲。 ※史実とは異なる作話ですので、御容赦下さい。

時に西暦5世紀。 飛騨は「日玉の国」であり、超太古には世界の神都であったと語ってくれた爺は、死に際に幼いスクナにその名の由来を告げた。日玉の国の危機に現れて救ってくれる守り神、両…

戦闘工兵のピオニアは、帝国から異形の生物の掃討を命じられ単身空挺降下する。彼女は戦闘のさなかでも、ある人物を探していた。 Twitter殺伐百合投稿企画「殺伐感情戦線」より、題…

秘めた思いがあるなら俺の元へおいで。お前の口を塞いで誰にも言えない心をいただいてやるから。

世情が騒乱していたあの日々。わたしのうつくしかった姫は、どこか遠くに行ってしまった。

慶長四（１５９９）年、前田利家死去。 屋台骨を失った豊臣家の武将、福島正則は石田三成襲撃事件を起こす。 そして正則は見事、石田三成の首を刎ねる事に成功する。 しかしそれは、…

二人声劇台本【男：1、女：1】

瀧の上に暮らす村人たちは知らない花霞の奥深く。 ＊自主企画用の書き下ろしです。

　時は慶長二十年、大阪、夏の陣。真田信繁が討死にする、まさにその前夜。 　残される子供達の運命を託されたのは、齢にして十二という少女の阿梅だった。 　戦の最中、阿梅が向かったのは…

　これは、『カクヨム2020年夏物語　スポーツ、キャラクター小説部門』参加作品です。 太平洋戦争が末期を迎えた8月のある日、ある青年は満身創痍で薄暗い海の底へと沈む最中であった…

お役者目明しと異名をとる泪橋の浮多郎は、養父の政五郎から、「ふたなり」を見物に行ってくれと頼まれる。 驚いた浮多郎だが、見物が目的ではなく、そこへやってくる客のあとをつけるのが仕…

　十三夜の晩に月明かりの下で影踏み鬼をすると、影の中から黒いおばけが現れる。 　おどろおどろしい見た目に反して臆病な一面があるというおばけの噂に、転校生の少年Yは興味を持つが、他…

日本のとある小規模な京・沖去が舞台の戦国時代っぽい世界観です。 沖去京は幕末日本のように鎖国状態にあり、周辺諸国から常に開国を迫られています。京を統治する御門の家の前当主は若くし…

織田信長の天下統一寸前。 信長から接待を受ける旅の途上にある徳川軍団の重鎮たちは、歴史オタクの接待係に請われて「最も苦労した戦は何か？」について語り始める。 三方ヶ原や一向一揆が…

陽花「ヤングでムッツリな服部半蔵が主人公の戦国コメディ。始まるざますよ！」 更紗「読むでがんす！」 夏美「ふんがー！」 月乃「まともに始めなさいよ！」 ※本作品は、20…