旅路

勝利だギューちゃん

第1話

私は歴史が好きだ。

歴史上の人物には、興味がある。


もちろん、会うことは出来ない。

でも、それだけに興味が尽きない。


私の名前は、檜山和葉(ひやま かずは)

17歳のA型。高校生。


謎となっている歴史を、いつか解明したいと思っている。

なので、歴史に関するテレビはかかさない。


≪昔と今とでは、歴史の常識が違っているのです≫


その日も、テレビを見ていて、出演者の言葉に耳を疑った。


「そうなの?」


私はすぐに、父のところへ行った。


「お父さん」

「どうした?和葉」

「お父さんが、学生時代に使ってた、歴史の教科書ある?」


父も、歴史が好きで、私の歴史好きは父譲りだ。

しかも、日本史好きなのも、父譲り。


母も歴史が好きだが、母は世界史が好きだ。

歴史好きなのが、馴れ初めだそうだが・・・


それは置いておいて・・・


「ねえ、お父さん、残してる」

「ああ。残してるよ。ちょっと待ってろ」


父はそういうと、書斎に行き、しばらくして戻ってきた。


「ほら、これだよ。お父さんが、使っていた教科書」

「ありがとう。借りていい?」

「いいよ」


父は物持ちがいい。


「お父さん、他の科目の教科書は?」

「それは、思い出として、母校に置いてきた」

「持って帰りなよ。迷惑だから」

「ささやかな、抵抗だ」


いや、抵抗にならないから・・・


父から借りた歴史の教科書を部屋に持っていき、私の使っている教科書と比べた。

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