第2話

「誰?これ・・・」


父の教科書を見て、驚いた。


「えっ、足利尊氏?騎馬武士じゃないの?」

「鎌倉幕府が、1192作ろうで、覚えたの?1185年じゃないの?」

「西郷隆盛?この人が?」


私は、父と自分の教科書を比べてみて、驚いた。


歴史は、コロコロ変わるが、わずかな間に、変わってしまうとは・・・

もしかしたら、今常識とされている事も、数年後には否定されているかもしれない・・


だからこそ、ロマンがある。


「よーし、私が解明するか・・・」

でも、写真が残っている近代以降はともかく、それ以前は難しいかもしれない。


「タイムマシンがないと、無理かな・・・。でも、現実には不可能だし・・・」


教科書を閉じる。

窓を開けて、夜空を見る。


「未来から、タイムマシンで人が来ないかな・・・」

ふと、ありもしないことを、妄想する。


「来たよ」

その声に、振り向く。


「えっ?」

「やあ、お母さん」

そこには、私と同性代の男の子がいた?


「君はだれなの?」

「僕は、正田太。あなたの子供です」

「ウソだよね」

「本当です」


何かのドッキリか?

でも、彼が乗ってきた乗り物、この時代にはない。


「お母さんの願い叶えます。そのために、僕は未来から来ました」


彼の、発言には驚かされるばかりだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る