概要
浅草雷門裏にいる娘義太夫は〝あやかしを喰う〟という
時は嘉永。江戸一の人気を誇る歌舞伎役者・琥珀(こはく)は、浅草寺の雷門裏で浄瑠璃を披露していた瑠璃(るり)と出会う。この少女、語りで暴き出したあやかしを喰うという奇想天外な娘義太夫だった。華座で起きた事件を皮きりに、瑠璃が暴くは浅草に渦巻く人の業。美しい音曲はやがて、琥珀に憑りついた死神までもあぶり出し――。生きているだけで罪な立女形とわけあり娘義太夫の浅草あやかし人情語。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?