概要
しかし、白川家の長兄であった白川涼雨は、妹の小雨が宿した邪気(雨)を祓うために、白川流の邪法に手を出して、白川家を破門になってしまう。
そして、都から江戸に放逐された涼雨は、大きな事件に巻き込まれていくのだが…
※霊枢治療師シリーズ 第一部 白川涼雨「雨供養」は全三章の構成になっております。
(今回の物語は第一章です)
この物語の全構成は、第0部(伯雨編)、第一部(涼雨編)、第二部(時雨編)の三部構成になっており、全ての物語が時代を超えて繋がる壮大な物語です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!🌙 霊と人情が交錯する、静かで深い江戸怪異譚
江戸の闇に潜む怪異と、人の心の痛みを“鍼”で癒すという独自の世界観が圧倒的に魅力的でした🌧️✨
冒頭の「雨」を通す禁忌の儀式は、静かで不気味で美しく、一気に作品世界へ引き込まれます。邪気に “味” があるという表現が忘れられません🍋🌫️
大火で焼け出された少女・おなつの必死の走り、狐憑きの母を救ってほしいという涙の訴え――江戸の町の息遣いと人々の苦しみが、丁寧に描かれています🔥🏚️
白川涼雨は、公家の出でありながら弱者に寄り添う優しい鍼医師。江戸の文化に戸惑いながらも、人の心の闇と怪異に向き合う姿がとても魅力的です🌿🕯️
時代劇×怪異×人情×医療という唯一無二の組み合わせ。静かに沁み…続きを読む - ★★★ Excellent!!!~ 江戸の闇に降る「雨」を祓う、霊枢の鍼 ~
平安以来の名家・白川家から破門された涼雨が、妹の邪気を祓うために邪法に手を出し、江戸へ放逐されるこの出発点だけで、血筋と禁忌、罪と贖いという重厚な時代劇の骨格が見えてくる。
身体ではなく「心の闇」を鍼で治療するという霊枢治療師の設定が秀逸で、患者一人ひとりが抱える悲しみや無念を解きほぐす過程が、派手な解決ではなく静かな祈りのように描かれているのが心に残る。明和の大火という混乱期の江戸を舞台に、人情と怪奇が薄暗く溶け合う空気感も巧みだ。涼雨自身もまた重い背景を抱えているからこそ、彼の施す治療に説得力と深みが生まれている。
全29話・完結済みは第一部にすぎず、第〇部・第二部と時代を超えて繋が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!時代を超えた救いの真髄
秘伝の技術を持つ鍼灸師が治療するのは患者の心。
江戸時代の転換期の雰囲気を感じながらも、そこには卓越した技術と、患者が抱える切実な重みがあり、鍼灸師の技の巧みさは、そのまま細やかな筆致によって克明に浮かび上がります。
そして鍼灸師もまた、重みのある背景を持っているから、読みながら深みを感じることになります。
陰陽の描写など物語には独特の薄暗い空気が漂い、どこか怪奇ものを予感させる緊張感もあるのが心地いい。
救うべきものは何か…
心は身体の中にあるからこそ、その心を通じて本当の意味での救いをもたらそうとしている。
読みながらそのような印象を受けました。
時代小説でありながら、この物…続きを読む