概要
犬鳴市では「連続心中不審死事件」が相次いで報じられていた。
犠牲者たちの共通点は一つ。
芋虫のような形をした火傷が身体に現れたら、三日以内に死ぬということのみ。
記憶喪失の男・志貴、事件を追う警察官・間下詩は
怪異との遭遇をきっかけに火傷を刻まれ、異界へと招かれる。
事件の当事者となった二人は怪異と対峙しながら、事件の真相を追うこととなった。
「不服だろうが、アンタと俺は一蓮托生だ。生きたいなら協力しろ」
「不服? 間下で良かったよ。こちらこそ、頼りない男だが…よろしく頼む」
これは怪異を解き、心の歪みを暴く物語。
――― 満月の夜、運命は交差する。
初めての投稿なので、何か問題がありましたらご指摘ください。
※誤字脱字を見つけた際は、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!三日後の死が、不器用な二人を結びつける
「その火傷が現れた者は、三日以内に死ぬ」
この強烈な設定にまず引き込まれました。
記憶を失った志貴と、事件を追う警察官の間下。性格も立場も異なる二人が、怪異によって否応なく「一蓮托生」の関係に置かれてしまう展開が面白いです。
特に印象に残ったのが、二人の距離感でした。
怪異や事件の不気味さが物語を引っ張っていく一方で、「この二人はこれからどうなっていくんだろう」という興味も強く、単なる怪異ものではなく、バディものとしても楽しめました。
「三日以内に死ぬ」という明確なタイムリミットがあることで、二人が事件の真相に迫っていく緊張感も抜群です。
怪異の正体だけでなく、志貴の記憶や、間下…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物語にしっかりと起承転結があるバディもの
正反対の二人がとある事情から命を懸けたバディとして、事件の奥に潜む怪異や想いを解きほぐしていくストーリーが秀逸です。
序盤はファンタジー感が強い導入でかなり引きがあり、その後のバディとしての活動が始まると怪異にまつわる事件を解決していく、というのが物語の流れとなります。
怪異の関わる事件はどれも怪異だけが悪いという分かりやすいものではなく、怪異には怪異の事情があり、それがとても切なく、誰かが救ってあげなければと思ってしまうものばかり。
やりきれない想いが形となったものが怪異だと私は考えているのですが、まさに残したかった、伝えたかった想いが形になった本作はとても人の心に訴えるものを持っています…続きを読む - ★★★ Excellent!!!余命3日、手を取るバディが紡ぐ『暗闇の密約』サスペンス
「3日以内に死ぬ芋虫の火傷」という強烈なタイムリミットから始まる導入の引き込みが圧巻です。
記憶を失った謎の男・志貴と、事件を追う冷徹な警察官・間下。互いに強い警戒心を抱きながらも、絶望的な状況下で手を繋がざるを得ない「一蓮托生」の構図が美しく、第2話ラストの【かぎひとつ こよいあけねば はつるみぞ】という怪異の提示まで、一気呵成に読ませるテンポ感が実に鮮やかです。
得体の知れない巨大な女の不気味さや、手を通した感覚のサスペンス的演出も見事で、異世界・怪異・ミステリーが組み合わさった独自の世界観にぐいぐい引き込まれました。二人がこの残された時間でどう運命を切り拓くのか、今後の展開が非常に…続きを読む