概要
あなたは、どこで違和感に気づきましたか?
各話独立のヒトコワ×イヤミス短編集
怖い話には、二種類あります。
ありえない話と、ありえる話です。
この短編集は、全部、ありえる話です。
その違和感は、たぶん正しい。
怖い話には、二種類あります。
ありえない話と、ありえる話です。
この短編集は、全部、ありえる話です。
その違和感は、たぶん正しい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!極上の心理サスペンスホラー。「その違和感、見過ごさない方がいい」
違和感は、いつも小さな顔をして現れる。
友人の歌詞に残された、知っているはずの夜。
自分のためだけに空けられた、常連の席。
恋人からの返信までに空いた、わずかな時間。
誰も住んでいないはずの、隣の部屋。
一人で予約したはずなのに、用意されている二人分の食器……。
どれも最初は、気のせいで済ませられる程度の違和感だ。
けれど本作は、その小さな綻びを決して見逃さない。
登場人物が目を逸らした理由まで丁寧に拾い上げ、
やがて日常の何でもない景色を静かに反転させていく。
怖いのは、怪異や犯罪そのものではない。
愛されたい。必要とされたい。許されたい。自分だけの居場所がほしい。
そんな誰に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「体験」を歌う天才歌姫の狂気と、彼女に囚われ続ける歪んだ愛のサスペンス
凄まじい筆力と、背筋が凍るような心理描写に圧倒されました。Girls' Love(百合)の枠組みを超え、執着と依存、そして「創作(歌)」という魔物に魂を売った表現者の業を描く、一級品の心理サスペンス文学です。
何よりも恐ろしく、そして美しいのは、「女同士の、言わないことで守られている親しさ」という繊細なモラルが、後半にかけて180度反転し、「凄惨な事件を自作自演してまで、颯を自分に縛り付け、極限の感情(楽曲)を絞り出す」というナナの底知れない狂気へと変貌していくグラデーションです。
「銀のシートが三枚」「消したはずの写真」「うしろ、と叫んだナナ」……散りばめられた微細な違和感が、ナナの「…続きを読む