概要
本家から借りるだけじゃない、日本独自のクトゥルフ神話を書きたかった。
「私は夢。あなたの夢」
石川大学に通う真舘 朗(まだち あきら)は、夏休み中に大学構内で起きた殺人事件を目撃して以来、精神を病み、夜を恐れるようになってしまった。
そんな折、彼のもとへ奇妙な申し出がくる。いわく「仕事を請け負ってくれるならば、その悩みを解決しましょう」と。
夜毎の苦しみに耐えかねた真舘は、藁をも掴む気持ちでそれに応じた。
・・・・・・こうして、彼は人間の世界から足を踏み外し、北陸の薄暗がりの下で蠢くモノと対峙することとなる。
白い少女と共に。
●登場人物
真舘 朗(まだち あきら):石川大学四年生。夜や暗闇に対する恐怖症を抱えている。
女:船岡神社の使いを称する、白服の少女。
家永 守人(いえなが もりと):石川大学工学部四年。真舘の友人。殺人事件の犠
石川大学に通う真舘 朗(まだち あきら)は、夏休み中に大学構内で起きた殺人事件を目撃して以来、精神を病み、夜を恐れるようになってしまった。
そんな折、彼のもとへ奇妙な申し出がくる。いわく「仕事を請け負ってくれるならば、その悩みを解決しましょう」と。
夜毎の苦しみに耐えかねた真舘は、藁をも掴む気持ちでそれに応じた。
・・・・・・こうして、彼は人間の世界から足を踏み外し、北陸の薄暗がりの下で蠢くモノと対峙することとなる。
白い少女と共に。
●登場人物
真舘 朗(まだち あきら):石川大学四年生。夜や暗闇に対する恐怖症を抱えている。
女:船岡神社の使いを称する、白服の少女。
家永 守人(いえなが もりと):石川大学工学部四年。真舘の友人。殺人事件の犠
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!世界よ、これが日本のクトゥルフ神話だ
・感想
読み始めたら終始世界観にのめり込んでしまい、読むのを中断できませんでした。目を閉じれば、自分がその場にいるような錯覚を覚える臨場感をリアルタイムに感じたかったからかもしれません、これは止めたらもったいないと、一本の映画を観てる感覚でした。それほど、見事な和製クトゥルフ神話作品でした。
・感心したところ
古き神に関する設定をあまりひけらかすようなことがなかったので、読み手に考える余地をあたえる程度の謎を残してるのも好印象でした。クトゥルフ神話にでてくる古き神って、本来人間からしたら定義できない存在ですもんね。
巻末(?)の座談会で、理渡ちゃんの口から語られる日本と米国でのクトゥル…続きを読む - ★★★ Excellent!!!面白すぎて一気に読んだ!
開いた! 読んだ! 星つけた!
これが本物のクトゥルフだ!
日本(かつ伝奇)という舞台を存分に使って、クトゥルフの調理法で仕上げた傑作です!どうしてもクトゥルフというと海外の雰囲気を日本の言語で表現するのが主流になってしまいますが、この作品は日本の世界を日本の言葉で書き表しています。そこにこの作者様の腕の良さといいますか鋭い観察眼と読み取ったイメージを表現する実力を感じました。
これはクトゥルフ神話の美味しさを存分に理解した上で、日本という食材を十分に理解していなくては出来ない……正しく和風クトゥルフです!
最後になりますが、ヒロインカワイイですね!