北陸クトゥルフ紀行(仮)

作者 大滝 龍司

296

107人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

友人の不可解な死。奇妙な依頼。謎の女性。過去の真相。境界線。菊理媛。そして古代より遥か彼方の世界から来る物たち。
物語上ですべての要素が魅惑的に混じり合う純和製クトゥルフ。
かつて伝奇ホラーを貪るように読んでいた、そして現在進行形で読んでいる人たちへ。

★★★ Excellent!!!

見知った土地の既知の伝承がこの作品を読むにつれて、クトゥルー的な色合いを帯びていく。この作品がクトゥルフ神話なのかクトゥルフ風なのか、齧った程度の僕には判別出来ない。しかし、確実に言えるのは夢と現の境目なんて僕らが思っているほど確かではないとこの作品を読むと気付かされることだ。一気読みしてしまうだけの魅力を感じました。

★★★ Excellent!!!

・感想
読み始めたら終始世界観にのめり込んでしまい、読むのを中断できませんでした。目を閉じれば、自分がその場にいるような錯覚を覚える臨場感をリアルタイムに感じたかったからかもしれません、これは止めたらもったいないと、一本の映画を観てる感覚でした。それほど、見事な和製クトゥルフ神話作品でした。

・感心したところ

古き神に関する設定をあまりひけらかすようなことがなかったので、読み手に考える余地をあたえる程度の謎を残してるのも好印象でした。クトゥルフ神話にでてくる古き神って、本来人間からしたら定義できない存在ですもんね。

巻末(?)の座談会で、理渡ちゃんの口から語られる日本と米国でのクトゥルフ神話への恐怖の感じかたの違いを読んでいて、すごく共感できました。鳥肌ものでした。

・無意味な質問
人間ぽいした顔してる蜘蛛ってアトラック=ナチャっぽいなと思ったんですけど、後に進化して現代の蜘蛛になってるということは、これはアトラック=ナチャとは関係ないんですかね?

・ひとりごと
理渡ちゃんがかわいいなと思いました。続編がありなら、また理渡ちゃんと真館さんの物語読みたいです!

★★★ Excellent!!!

読み出したら止まらなかった。
クトゥルフものホラーの面白さにどっぷりとつかれます。
素材やプロットはそれほど奇をてらったものではありませんが、それは押さえるべき所を全て押さえているとも言えます。

「あなたにはそう見えるのね」

──よくツボが分かっている。

それでいて鬱々しないのが良いです。
映画とかのホラーって、オチで鬱になるものばっかりですからね。

ちなみに自分、北陸出身です。
今度帰省した時、白山さんへ行こう(笑)

★★★ Excellent!!!

 開いた! 読んだ! 星つけた!
 これが本物のクトゥルフだ!

 日本(かつ伝奇)という舞台を存分に使って、クトゥルフの調理法で仕上げた傑作です!どうしてもクトゥルフというと海外の雰囲気を日本の言語で表現するのが主流になってしまいますが、この作品は日本の世界を日本の言葉で書き表しています。そこにこの作者様の腕の良さといいますか鋭い観察眼と読み取ったイメージを表現する実力を感じました。
 これはクトゥルフ神話の美味しさを存分に理解した上で、日本という食材を十分に理解していなくては出来ない……正しく和風クトゥルフです!
 
 最後になりますが、ヒロインカワイイですね!

★★★ Excellent!!!

人知では理解しえない大いなる存在達の住む世界を、ふとした切っ掛けで覗いてしまう。そんなラヴクラフトに代表されるようなコズミックホラー的な恐怖世界が北陸の民族伝承と相まって展開する秀作でした。
謎解き要素もあり、恐怖演出もあり、戦闘パートもありでエンタメとしても秀逸な作品となっていると思います。虫の声が消える演出は個人的に凄く雰囲気が出てました。
やっぱり現代探索者に運転技能は必須。はっきり分かんだね。

★★★ Excellent!!!

元々オレは、TRPGの方でクトゥルフ神話に触れている人間でした。
それもあり、このストーリーは非常にすっと入り込めました。
日本の神話に土台を置いたストーリーでありながら、クトゥルフらしさがそこかしこに散りばめられ、楽しく読むことができました。

あと1つ、
オレはホラーは苦手なタイプです。
しかし不気味さを漂わせながらも、それに立ち向かおうとする主人公の活躍は、謎を探索するプレイヤーキャラクターのようで、感情移入して読むことができました。

今後のご活躍を期待しております。

★★★ Excellent!!!

やっと、やっと読めました。
日本づくしのクトゥルー神話。
日常から郷土史へとつながっていき、神話で締める。
アメリカ人には出せない深々と肌に貼りついてくる怖さ。
丁寧な積み上げあってこその純正和モノクトゥルー。
満足の読後感。
クトゥルー好きのはしくれとして敬服いたします。

★★★ Excellent!!!

白紙の状態から、徐々に明らかになっていく真実。そして、人ならざるものとの邂逅。
語り部の主人公と同じ視点で、どっぷりと世界観に浸り、その心情を追うことができます。
文章も、実に流麗で、情景や心理描写はもちろん、主人公とヒロインの触れ合うシーンの表現がたまらないです。
二人がこれから遭遇する、神話的怪事件をもっと読みたくなる、そんな作品でした。