ラブクラフトの小説を読んだ頃が懐かしく思いおこされた。美しく繊細なホラー小説だ。真館と理渡のコンビが良い。20年前だったら、もっと楽しく読めたかも。
見知った土地の既知の伝承がこの作品を読むにつれて、クトゥルー的な色合いを帯びていく。この作品がクトゥルフ神話なのかクトゥルフ風なのか、齧った程度の僕には判別出来ない。しかし、確実に言えるのは夢と現の…続きを読む
やっと、やっと読めました。日本づくしのクトゥルー神話。日常から郷土史へとつながっていき、神話で締める。アメリカ人には出せない深々と肌に貼りついてくる怖さ。丁寧な積み上げあってこその純正和モノ…続きを読む
それを一度見た人間は逃れられず、それと出会った人間は正気を保てず、それは恐怖の先にあるもっと根本的なナニカ。だが、人はそのおぞましき存在に惹かれてしまう。怖い怖いと叫びながら、ふと気付けば…続きを読む
白紙の状態から、徐々に明らかになっていく真実。そして、人ならざるものとの邂逅。語り部の主人公と同じ視点で、どっぷりと世界観に浸り、その心情を追うことができます。文章も、実に流麗で、情景や心理描写…続きを読む
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