第19話 戦士
翌日、近藤新が指示する場所へと赴いた。
丸腰だと危険だと判断したので翔梅を装備して行った。
今は使われていない河川敷だった。
喉が少し乾いたので川の水を飲んだ。少ししょっぱかったが意外と美味しかった。
「キミが清田くんだね?」
隣で目に傷のある男が排尿をしていた。
コイツ……おしっこのジョボジョボ音がないだと?
ありえない。普通川におしっこしていたら水がはねる音がなるだろう
えっえっえっなんでなってないの?
ボクは少し恐怖を感じたがここで負けてはダメだと自分の心を奮い立たせ男に質問した。
「おい、お前が言っていた『彼女』とは誰だ?」
「うん?まあその話はこれから言うことをして貰えば自ずと話そう。」
ボクは左手で近藤の胸ぐらを掴み右手で翔梅を近藤の首に突きつけた。
「早く答えろよ」
ボクは近藤を睨みつけた。
その瞬間、川の中から謎の集団が酸素ボンベを身につけ、手には銃を構えていた。
集団は近藤すらも撃ち殺す勢いで銃を乱射した
近藤に死なれては困るので、ボクは混同を一旦ボクの背後に投げ捨て、前に何人いるか確認した。後に10秒で殲滅した。
「素晴らしい。」
ボクの背後に投げ飛ばされた近藤は涙を流して
ボクの腰に手を回してきた。
「やっやめろよ!気持ち悪いな」
ボクに群がる近藤を払い除け近藤の話をもう一度聞いた。
「手紙でも伝えた通りキミには今後起こるであ ろう戦争に備えてて欲しいんだ」
近藤曰く現在ニッホンは
南西に隣接する『トリス』という国と一戦交えようと言うのだ。だがニッホンにはまともな戦力が集まっていないらしく戦士としてボクが選ばれたということだ。
「協力してくれるか?」
ボクは黙り込んでしまった。
「キミの『彼女』がどうなってもいいのか?」
『彼女』というワードでボクの答えが決まった
「分かった。ただし、戦争が終わったら彼女の元へ連れていけ」
「契約成立だな」
ボクは近藤と握手を交わした。
近藤と会話をしているといくつかわかったことがある。
近藤はどうやらニッホンの裏の首脳らしい。
戦争とか紛争とか武力行使という時に動くそうだ。そして近藤は実は世界有数の資産の持ち主のようだ。
こうしてボクはたくさん人を殺すことになった
悲しいが仕方ない。知りたいんだ
『彼女』のこと
はらはらわくわくどきどき〜絶望の学園編〜 原玉りゅうだい @haratamaryudai0113
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