第14話 新たな武器
身体を鍛えている時、ふと思った。そういえばボクまともな武器がない。今まで百均の包丁やら学校から盗んだまち針しか無かったもんなぁ
お義父さまに頼んでみるか。
すぅーーーーボクは息を大きく吸い一言。
「お願いします!!!!!!!!!!!!!」
ボクは机をドンッとたたきつけた。
「うーむ」
快い返事は聞こえない。だが粘る。
ボクはしつこくネチネチと今までの執念を見せつけるかのように説得に臨んだ。
「まじでお願いします。」
「………………………………」
実際には30秒も経っていないだろう。だが、ボクにはこの30秒が1年に感じた。
「分かった。ただし条件がある。素材は自分で採ってこい。」
「そんなんでいいんですか!行ってきます。」
ー2日後ー
「はぁぁはぁ、や、やっと帰ってこれた。」
最高高度を誇る鋼『ヤマト』
0.1ミリでも体内に入ると全身の筋肉が硬直する毒『闇桜』
どれも入手するのに骨が折れた。両方ニッホンにあったのは僥倖だったな。
お義父さまに品々を見せた。
「おぉ噂には聞いていたが、本当に存在してたとは...」
「さぁ早く作ってください。」
「分かった5時間で仕上げるよう手配する。」
「感謝します。」
〜5時間後〜
「出来たぞ。とても美しい刀身だ。それのように青く澄んでいて美麗だ。」
「ふ、ふはははは。これに紅い血で染る。
決めた。決めたぞぉぉぉぉ!こいつの名前は」
こうしてボクの新武器『翔梅』しょうばい は完成した。合計で7本ある。いつも通りの場所に忍ばせる。うーん安心感がある。
この毒は猛毒だ。くれぐれも扱いには注意しなければならないだろう。だがそれも良い!
この時から我が相棒として生涯を共にした。
(こいつ雇ったの間違えだったかな?)
「良い名だな。」
ボクは高まる興奮を我慢できずにいた。
「ちょ、ちょっと試し斬りしてきす!!!!!!!」
ボクは近くに住んでいるヤクザの事務所を襲撃した。
「うへゃへゃはゃはゃ!!」
正直いって楽しすぎた。少し切りつけただけで相手が動かなくなっていく。動けないヤクザ共を血祭りにあげてやった。
「モブヤクザ共はあらかた、消せたようだな」
「おぉい!なんだお前ェ!」
明らかに組長的な立ち位置のやつが出ていた。
以前の俺なら、力のない俺なら怖じけずいて何も出来ずにいただろう。だが、今の俺は違う。
「がァァァァァァァァァァァァァァはァァァ」
俺は雄叫びをあげ、男に翔梅を2本投げつけた。
2本の翔梅は組長風の男の眼球を突き刺した。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
男は悲鳴をあげたが、直ぐに大人しくなった。
翔梅の筋肉硬直毒が効いたのだろう。
俺は男の眼球をなんとなく取りだした。
でも、気持ち悪いから棄てた。
ふう。懐からスマホを取りだし電話をかけた。
「あっもしもし?エイダくん?今空いてる?」
「うん。空いてるよ。」
「ちょっとお掃除おねがいしてもいーい?」
「もーまた?3000でいいよ。」
「毎回ありがとね!」
そうしてボクはスマホを懐に戻した。
さぁて気分もいいし、あやねの部屋に行こう!
こうして、ボクの新たなる相棒翔梅
これからもよろしくね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます