こんな小説を待っていた。
大人になるにつれ自分の心にフタをして、だんだんと本音を話す機会が無くなってくる。
でもこの小説を読むと、勇気を出して自分の言葉を発してみようと触発されるだろう。
逃げずに立ち向かうんだ。失敗したならもう一度。間違えたならもう一度。へこたれてももう一度。そんな風に問いかけてくるようで。
私自身もこう在りたいと強く思う。
主人公のセリフは取って付けたような飾りがないし、ストンと納得できるものだった。
主人公の叫びが、私自身の心にも響いてくる。
理不尽に抗い、自分の正義を貫く。
簡単そうにみえて簡単じゃないことだが、こんな純粋な主人公を応援したいし、もっと先の話しもとても楽しみにしている。
最後にもう一度。
こんな小説を待っていた。
作品を読ませてくれてありがとう。