第9話 新生活
「うだぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁ」
良い朝だ。久しぶりに100点満点の咆哮をあげることが出来た。きっと丸山家の皆様も喜ばれているだろう。
「何事だッ」
おっとお義父さん。感情の昂りが激しい御方なのだろう。
「何って、ボクの咆哮ですよ。朝起きる時に毎回叫ぶんです。それで今日の運勢を占っているんです。」
「そ、そうなのか?」
「はい」
「…………そうか」
あやねの父、たかしはこの青年に対して恐怖を抱いた。そして瞬時に頭に浮かんだ言葉。
(私はバケモノを雇ってしまったのかもしれない)
たかしはほんの少しだけ後悔をした。
そして時刻は6時半。ボディーガードの朝は早い
まず咆哮を発して、気が済んだら放尿、脱糞をする。この時に腰をのけぞらせるのがココ最近のマイブームだ。これが気持ちいんだ。ほんと
天国に登るとまではいかないがだいぶいく。
そして歯を磨く。ボクは歯を磨くのにはこだわりがあって2秒間だけ磨く。この2秒に全細胞集中させる。シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャガラガラペッ!
そうして口内をすっきりさせ、服を着る。
ちなみにボクは全裸で基本寝るのでお腹をよく壊す。
さてと着替え終わったし、食堂行くか。
〜食堂〜
おお、まるでバイキングみたいだな。
「さぁみんなで食べよう。はやくとりなさい」
「はーい!」
みんなが各々食べたいものをとり、席に着く。
ボクは健康志向なので、野菜もしっかりとる。
あやねは、朝からカレー、カツ丼、女体盛りと
健康なんて考えていないようなメニューだ。
それでいてあのスタイル、あの美貌を保っていられるのはまさに奇跡と言える。
「では食べよう。キノ神さまよ、我らに糧を明日を生き抜く力よ。今日を生きる権利を我らに授けたもう。今日も笑って健康に楽しく過ごせるようにお願いします。きーのこきーのこきーのきーのきーのこきーのこきーのこきーのこ以下略」
あの聞いてるだけで鳥肌たつ詠唱を終えボクは美味しい料理を堪能したのだった。
そう思っていた。油断していた。
ボクの視界は真っ白に包まれたと同時に激しい熱がボクの肌を焼いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます