第4話 ふくしゅう

「おい、あいつ仕事に来ねぇな...」

「そうっすね〜遅いっすね〜」

「お前、ちょっと電話しろ」

「はいっす〜」

街角の2階に佇むその事務所は、異様な雰囲気を醸し出していた...

「ボス〜あいつ電話に出ねぇす〜」

「あいつがやられたのか?」

「そうみたいっすねぇ〜」

「もういいワシが出る!」



「ねぇ、きよた...」

「なに?あやねさん?」

「そのあやねさんってのやめてよ」

「じゃあ、あやねちゃん?」

「ちゃんもやだ。あやねって呼んで」

「えっ?いいの?」

「きよたになら呼ばれたいの...」

んっふー可愛いなあやねちゃん♡♡♡

じゃあボクは頭の中であやねちゃん♡♡♡って呼ぶね。


「じゃあ...あやね///」

「うふっん///」

僕たちはお互いに見つめあって頬を赤らめた

なかなかに良いムードが流れ良さげなとこまでいったが、ちょうどチャイムが僕たちを阻んだ



ー放課後ー

「きよたー!一緒に帰ろ!」

「ごめん、あやね今日はちょっと用事があって」

「あっそうなんだ...」

「明日は一緒に帰ろうあやね」

「うん!」




「いるんだろ?」

「さすがだな.......」

「御託はいい、さっさとかかってこいよ」

「まぁ待て、お前名はなんと言う?」

「きよただ。」

「きよた...か」

「きよたよワシの事業を手伝う気は無いか?」

「事業?」

「ああ、そうだ。このキノコ胞子を全世界に飛ば して胞子を人間どもに植え付ける。」

「世界征服でもしようってか?」

「そうだ。お前の力はワシの支配計画に役に立つ と同時に、邪魔である。」

「ワシと共に世界を支配するか、ここで愚かに も散るか選ばせてやる。」

「..........俺とあんたらの事務所の人以外はどう するんだ?」

「勿論、支配するなり胞子を植え付けるなりたっ ぷり遊ばせてもらうぜ」

こいつは一筋縄ではいかないだろう。

今の俺に必要なのは覚悟だ。

「なら、お前を倒してあやねとの平穏な日々を守 る!!!!」

「交渉決裂だな。残念だよ」

刹那

一瞬にも満たないこの間に俺は30m後方まで吹き飛ばされていた。


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