間話 修行

やぁみんなボクの名前はきよた!実は今ボクとっても悩んでいるんだ...うん?どんな悩みかって?あ、やっぱり気になっちゃう?気になっちゃったんだ。そっかそっか。

実はボク、力が欲しい。守る力、倒す力

力の極地へとたどり着きたい。ボクの目的を果たすため。だからボクは今ヒンドゥル国にいる

このヒンドゥル国は武術の達人を多く輩出しているらしい。ボクは圧倒的な力がいるんだ。今のままじゃあやねちゃんを守れない。

「ここか。」

「誰じゃお主は」

「ボクはきよた」

「で、ここになんの用じゃ?」

「圧倒的な力、圧倒的火力、人間的超越」

こりゃまたイカレたヤツがきたわい。

「良かろう、ようこそ我が道場へ。お前は今日か らワシの弟子じゃ」

「ご指導お願いします師範!」

「うむ」

こうしてボクはこの「勝隆道場」へ入門した。



ー三日後ー

「セイヤッッッッッ!」

「ハッッッッッッッ!」

「フンッッッッ!」

「まだまだ気合いが足りんぞ!そんなんでまと もな力が身につくと思うなよ!」

「はいっ!師範!」

こうして現在ボクは師範の地獄の指導を受けている。どんな内容かと言うと語るのもおぞましい。午前五時に起床、そして十五分で朝食。服を着替えたら、一日中師範と打ち込み稽古。これがホントにキツイ。ボクの攻撃がことごとく流される。師範が言うには、お前はまだ『気』が練れておらん。とか、そんなこと言われても気?なんて感じたことないし、実感わかないよ...

でもボクは諦めない。



ー1週間後ー

「おりゃァァァァァァァ!!!」

「なかなかいい攻撃だがフン!」

「クソったれがよォォォォォォォォ!!!!!!」

「もう今日の稽古は終了じゃ。しっかり休め」

「押忍...」

ふう、あのきよたとかいう者。類まれなる才能を持っておるな。『気』を可視化するのに常人なら半年ほどかかるのに、あやつは四日でマスターしおったわ…そして七日で『気』の流れを掴んだようじゃな。腕がなるわい

…………しかし、あやつの力の欲求は凄まじいの...いつか暴走してしまうかもしれぬ。そうならぬよう指導しなければいけない。

「あっいた!師範ー!」

「どうしたんじゃ?きよた?」

「実は...師範ありがとう。こんなボクを育ててくれて。」

(要らぬ心配だったようじゃの。)

「何を水臭いこと抜かしておるんじゃ、まだまだ 余裕がありそうじゃの〜」

「もう勘弁してくれよ師範!」

「冗談じゃ」

こうして慌ただしい日々が過ぎていった。



ー一ヶ月後ー

「いくぞ、師範」

「殺す気でこい。」



やはりこいつ逸材だ。ワシのフェイント動作を見切って反撃を入れて来おった...

あとは実戦経験を積めば無敗になるだろう。

頑張れよきよた


ボクは無事師範から免許皆伝をもらった。

これで守ることが出来る。あやねさんを...

俺が必ず彼女を救ってみせる。


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