第21話 兄妹だし...ね?
☆
エレメンタル・ツリーの噂はよく耳にする。
どういう噂かといえば良くない噂だ。
やり方が汚いという噂を良く聞いた事がある。
と言うかそんなものなのかなアイドルって。
そう思いながら私はレッスンが終わってからおにいちゃんの家に向かう。
「おにいちゃん。ただいま」
「うわ!?ゆ、結...」
「どうしたの?」
「い、いや。何でもない」
慌てながらおにいちゃんは赤面する。
その顔に私はハッとしてニヤッとした。
それから「おにいちゃんのえっち」と言う。
するとおにいちゃんは「いい加減にしろ」と怒った。
「でもでもぉお兄ちゃんでも私に対してスケベな気持ちあるんだぁ」
「...あのな...いやまああるけど」
「まあ全人類は妹に欲情するって話だしね」
「土下座しろ。世界中の妹の居る家庭に」
おにいちゃんはそう言いながら額に手を添える。
それから洗濯物を取り入れる。
私はムッとしてからお兄ちゃんに抱き着く。
するとおにいちゃんは「うわ!!!!?」と絶句した。
「ねえねえ。私、胸が大きくなったんだよ」
「そ、そうか。いや。スケベかお前は!?何だよいきなり!?」
「ねえねえ。おにいちゃん。貧乳とデカパイだったらどっちが好き」
「答えねぇよ!」
「えぇ?おにいちゃんってばえっち」
「何も言ってねぇよ!」
「全くお前という奴は!恥じらいってものを知れ!」と怒りながらおにいちゃんは洗濯物を畳む。
私は更にムッとした。
なのでおにいちゃんの腰の手を回す。
「わぁ!?」とまた驚愕するおにいちゃん。
私はニヤニヤしながら「反応する?」と聞いてみる。
「する訳ないだろ。妹相手に」
「ホホーウ?私は血が繋がっておりませーん」
「そうか。しかししない。欲情なんてな」
「...」
堪忍袋の緒が切れた。
それから私はおにいちゃんを押し倒す。
そしておにいちゃんを見下ろした。
おにいちゃんは唖然としながら私を見る。
「...ねえ。おにいちゃん」
「何でしょう?」
「貴方は2次元しか反応しないの?」
「あのな。そういう問題とかじゃない。そもそもヤバいだろ理論的に!」
「でもさ。人類って結局さ。近親相姦で生まれているんだと思うんだよねぇ」
「何でだよ!」
「だってそうでしょ?アダムとイブが死んだら誰が生き残るの?」
「いい加減にしろ...!」とおにいちゃんは暴れる。
私はおにいちゃんに跨る。
それからお兄ちゃんを見下す。
すると滅茶苦茶大きくて硬いものが腰に当たった。
え?
「...おにいちゃん。マジに反応してる?」
「するに決まって!る!だろ!お前な!女子がこんな真似したらする!」
「...」
私は赤面してから跨るのを止めた。
それから「冗談のつもりでやったのに」と言い淀む。
するとおにいちゃんは「当たり前だ!自然反応だな!」と怒った。
私は「えっち」と切り捨てる。
「いや。お前が悪い」
「...いやまあそうだけど。そんな本気で...その。妹相手に勃起するとか」
「女子がなんて事を言ってんだ」
「...えっち」
私はそう言いながら洗濯物を畳むのを手伝う。
するとおにいちゃんは起き上がりながら作業をする。
「全く」と呟きながら、だ。
私はその姿を横目にしながら「ねえ。おにいちゃん」と聞いてみる。
「ああ。何だ」
「セックスするなら妹が良い?それとも...幸奈さん?」
「...お前もう死んでくれる?」
「いや。死なないけど」
そして話はそこで終わった。
それから私は苦笑しながら他愛無い話をおにいちゃんとした。
そうしてから夕食を作ってから泊まる事にした。
☆
あまりの事に衝撃を受ける。
そ、そうか。
おちんち〇ってあんなに巨大化するのか...。
そう思いながら、だ。
「いかんいかん。スケベだ。私は」
そう言いながら私は勉強に集中する。
レッスンの事も忘れない。
予習復習、だ。
アイドルに...なりたい。
いつかライトニング・スターのメンバーに。
「...幸奈さんには負けない」
思いながら私は窓から外を見る。
それから私は真剣な顔になる。
そして私は拳を握り締めた。
この愛は絶対に負けない。
「そ、それにえ、えっち差なら私が上だし!」
そう決意しながら私はグッと両拳を握り締める。
それから窓から外を見た。
そして鼻息を荒くする。
し、しかし...暫くは控えようかな。
こういうの。
☆
アイツが積極的すぎる。
誰かといえば結が、であるが。
マジにエッチになっているのだがどうした。
そう思いながら俺は風呂に入っていた。
するとドアが開いた。
「...うわ!!!!?」
何故か結が入って来た。
俺は慌てながらその裸体を見る。
胸が大きいなぁ、とか思ったけど!!!!!
何をしているんだこのアホ!
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!スケベ!」
「それ私の台詞だよ?」
「エッチ馬鹿!変態!」
「それも私の台詞だから。本来なら」
いやまあ一先ずそれは良いとして何でだよ!
そう思いながら俺は慌てて風呂から上がろうとする。
すると股間に当てているタオルを引っ張られた。
そして「良いじゃん。...きょ、兄妹なんだから」と赤くなって言う。
いや限界があるってば!?
「お前な!マジにいい加減にしろ!激しさが増しているぞ!」
「...兄妹だしね」
「そういう問題か!」
「わ、私は気にしないし...色々と」
「気にするからな!俺は!?」
このクソ変態が!
そう思いながら俺はシャワーを浴びる。
頭を洗ってない。
後ろでお湯を浴びる音がする。
クソ!早く上がらないと。
マジに理性が保てない。
そもそも何でこんなにいかれているのだアイツは!
マジにクソッタレ。
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