この作品を拝読してまず思ったのは「良い意味で単館上映の作品みたいだな」と、言う物。単館上映の作品って、上手く言えないけど「乾いた空気感と抜けるような青い色彩」に包まれた濃密な交流が、ひたすら心地良い。この作品にもそんな空気感を感じます。小さなカフェ(喫茶店?)を一人で経営している女性と、9歳の双子の少女との瑞々しい交流と、ほのかな恋愛を描いてますが、作者様の独特の感性で生々しさを感じない爽やかな青春物、と思わされます。読み終わっても、フッと読み返したくなる作品。そんな滋味あふれる一作です。
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