第12話 エピローグ

 孫パパからは時々手紙が届く。今はインドにいるらしい。


 私は8月に入って一週間の休みをもらった。マッサージ学校の方もその間は休みにして、別の日に授業を振り替えた。


「さあ、出発しようか!」

「いえー!!」


 私とルアン、レイナの三人は、孫パパの残していったキッチンカーでこれから一週間の旅に出る。


 孫パパが戻ってきたとき、またこのキッチンカーでみんなで旅が出来たらいいな。

 そのときはルアン、レイナの弟か妹が加わっているだろう。もしかしたらそれは一人じゃないかもしれない。


「さて、どこに行こうか?」

「ルアン、海がいい!」

「レイナは山がいいな、湖があるとこ!」

「じゃあコインで決めよう。数字の面が出たら海、模様の面が出たら山と湖」

「いえー!!」

「じゃあやるよ!どっちが出ても文句なしってことで」


 私はコインを親指で弾いて空中に投げ上げた。

 

 ~終わり~

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