概要
――『霧』の刻には青き焔を灯せ―― 決して白き闇に近付いてはならない
全てを呑み込む《虚無の霧》に、故郷を呑まれた双子の兄妹リィンとネーヴェ。
彼等は以前、リィンの剣の師であるノアから何かあれば頼るようにと、その場所が記された紙と一通の手紙を渡されていた事を思い出し、二人はその場所が記された地へ身を寄せることを決意する。
その地の名は――遺跡都市《セーレム》――
今だ“生きた”遺跡が数多く残るその地へと紆余曲折あり無断入国した双子は森で、得体の知れない存在に出くわし一人の女性を助ける事になる。
そして、安寧の地を求め《セーレム》へとやって来た筈の双子は、助けた女性シエルの兄を捜す手助けをしていく内に《セーレム》に渦巻く問題にその後、巻き込まれていく事になる――。
これは、剣の師が残した一通の手紙から始まる、『霧』の世界の秘密を解き明かす物
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!愛嬌のある双子の活躍と秘められた強さ……見守りたくなります♪
しっかりと構成された世界観、それを説明してくれる丁寧な舞台背景の説明、それらが読み手を迷わず話の中へと導いてくれます。
話の中心になっている双子のリィンとネーヴェの兄弟愛や幼さの残るやりとりは、思わず笑みがこぼれるほどの愛嬌をみせてくれて、話の流れにいい緩急をつけてくれてます。
その一方、戦闘が絡む場面では鮮明かつ綺麗な描写で緊張感や臨場感といったものを伝えてくれていて飽きさせません!
最初から出てくる『霧』が何をもたらし、その後の話にどのような展開をもたらすのかも興味が尽きない作品だと感じました♪
今からでも遅くないので、是非ご一読頂きたいと感じた作品でした! - ★★★ Excellent!!!三日間おやつ抜き
……などと言われたことは、私は実際にはありません。
でももし……と考えると別に何とでもなりそうな、思いの外相当なダメージを受けそうな、何とも絶妙な罰だと思いました(笑)。
これはとても落ち着いて、ほっこりした?場面で出てきた台詞なのですが、この少し前には息をもつかせぬバトルが繰り広げられていたのです。
詩的で透明感のある文体。
それでいて様子が目に浮かんでくるような迫力のある描写でした。
物語自体は、まだ五話までということで、始まったばかりです。
それでも「霧」「原初の神焔」「神子」そして「遺跡都市《セーレム》」など、謎に満ちた言葉が目白押しで、今後の展開に否が応でも期待がふくらみます。
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