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  •  この度は感想とご指摘、本当にありがとうございました。

    >富士美が同窓会へ参加を決断したことは何らかのかたちで作中で表現する価値のあることとフィンディルは考えます。

     このご指摘を受けて、改めて考えてみると、富士美と砂喜とは年賀状等で交流があり、現在の連絡先を知っている砂喜が久しぶりに会いたいからと同窓会の情報を送ったというのが自然だと思います。
     追加するならばこんな感じでしょうか。

     幹事の高山青次が挨拶するのを聞きながら、富士美はテーブルを囲む元クラスメイトたちを見回し、そっと息を吐いた。
    「同窓会の連絡ありがとう。みんな私のことなんて忘れてるかと思ったけど、思い切って来て良かった」
     富士美は隣でビールを飲む小川砂喜に礼を述べる。

  • わあ…すごいです。
    この度はありがとうございます。
    すごく的確に足りない部分を突いてくださっていて、指摘でありながらとてもソフトで、読み込んでくださって本当にありがたく思います。作者にまで気を使っていただいていて恐縮です。
     
    本作は「伝えたいこと」は確かにあるはずなのですが、それが何なのかはっきり分からないうちに衝動的に書いてしまったのだと思いました。感想を読ませていただいて、作者自身にも分からなかったもやもやの輪郭が少し見えてきたような気がします。
    読者の方にはどう解釈していただいても構わないと思っていましたが、届かない理由が作者の表現不足であるならば、改善したいと思いました。

    >そういう表現ができるようになると、本作は“LGBTQを取り扱った作品”というパッケージだけでは消化されない“人と社会を描いた作品”になると思います。

    まさに目指したいのはここなのだと思います。登場人物はトランスジェンダーですが、トランスジェンダーの物語を書きたかったわけではありません。フィンディルさんのおっしゃるように、自分が何を表現したかったのか、もう一度じっくり向き合ってみたいと思います。
     
    また改めて追記させていただきたく思います。長くなると思いますが、もう少しお待ちいただけたらと思います。

  • 感想を書いてくださってありがとうございます。
    東の方角を意識したものを書こうとして思いついた表現だったので、東の面白さが出ていたようで嬉しいです。

    漢字だけで絵っぽく配置して表現したら面白そう、ってノリくらいだったのを、こうして丁寧に分析してくださって恐縮です。おぉ……!となりました。

    挙げていただいた点は、わかりやすい話で書く、は意識していたのですが、コミカルさが、そういう効果を出すのか、とびっくりしました。
    指摘箇所は、自分でも何かまだできそうだけど、すぐ思いつかないからまあいっか、でやめてしまったところなので、「ですよねー」って感じです。

    あと気を付けているんですが、誤字で「―」が混ざってるあたりが……。ほんと落ち着きがなくてすみません。

    今回、たくさん面白がってくださるコメントがあって嬉しかったのですが、方角企画だったからこそだと思いました。
    改めて方角で面白みを表現する方法は素敵だなと、創作の広がりを感じました。

    大変だとは思いますが、方角企画を開いてくださってありがとうございます。感想もありがとうございました。


  • 編集済

    フィンディルさん、感想をありがとうございました。
    書いてよかったなと思いました。
    「細かいところ」は、以前指摘されてから気を付けるようになってはいたのですが、今回やっと「細かいところもほとんど気になりませんでした。」とおっしゃっていただけ、課題としていたので、とても嬉しかったです。
    数作、断続的に読んでいただいた結果としての進歩なので、長期間にわたって感想を書いていただいたのが、すごく良かったと思います。
    私はプロとして出版もしましたが、出版で得られるのとはまた別のものをフィンディルさんの感想では得られ、本当にありがたかったです。

    今回は「“正解”を用意するステージは卒業するころなのかもしれませんね。」という言葉が印象的でした。たしかにそうですね。
    思いがけず多くの方から様々な(しかもけっこう長いものが多かった)、率直な感想をいただいた本作でしたが、心に触れる作品を書くとこういうことが起こるのだなと、勉強になりました。

    エンタメ的な読んで楽しい作品を書きたいですけども、あざといのは好きではなく、そこが商業作品とうまくかみ合っていない部分かも知れませんが、それもまた私の個性だと思うので、今回のような感触のある作品を書いていくのを今後の目標としたいと思います。

    航と亜希は、リアルなモデルがいるのですけども、ご指摘いただいて、私っぽい雑さで作品に加えてしまったように思いました。そのあたりの扱いというか、作品の繊細さに寄せてキャラクターをコントロールするというか、全体を整えていけるようになればと思います。
    ぼんやりとですが、なんとなく今後の方向性の一つが見えてきたように思います。

    企画の開催とご感想、大変ありがとうございました!

  • 丁寧な感想、ありがとうございます。
    しっかり指摘してもらえてありがたいです。

    釣り堀の店構えの描写。
    実はここ、私もよくわからなかったところです。近くに釣り堀はないし、
    画像検索しても釣り堀の出入り口の画像というのはなかなか見つかりませんでした。
    イケスやお客さんの画像はあるのですが。
    結局イメージできないまま、こっそり流すことにしてしまったのですが、
    そのあたりの手抜きを見破られてしまった気がしています。お恥ずかしい。

    礼菜の掘り下げ、こちらも、とても勉強になりました。
    登場人物やストーリーに深みを持たせるにはどうするか、
    参考にしていきたいと思います。
    ありがとうございました。

  • フィンディル様

    大変丁寧なご解説、ご感想、どうもありがとうございます。
    ご指摘の件について、特に「ざまぁみろ」の解釈の件についてはただただ私のブラッシュアップ不足だなと思いました。

    このお話はエッセイではありませんが、うっすらとモデルにした人がおり、その方自身の存在に引っ張られ過ぎてしまい、細かいディティールの荒らに繋がってしまったなと反省している次第です。

    物語の見せ方、というものとより向き合って行かなければならないなと強く感じました。

    この度は大変素晴らしい企画に参加させていただきまして、どうもありがとうございました。精進いたします。

  • 簡単な感想どころか、これ以上の感想を書ける人を知りません。ありがとうございます。あいだに連休がありぼんやりしておりまして、この記事に気づくのが遅くなりました。お詫び申し上げます。

    毎回、洗練とは対極の野蛮な作品を持ち込んで、申し訳ないです(笑)
    違和感の管理は作者に委ねられている部分です。もうすこし作為的に意識しないといけない部分でした。

    >なお一人称が「わたし」と「私」で表記揺れしていますが、さすがにこれはミスかなと判断しています。

    「わたし」と「私たち」のことですね。「わたしたち」と書くともたつくように思えて、いつもこう表記していたのですが、表記揺れに該当するとのこと。意識します。

    違和感①卵
    それを「たまご」と判断した理由が読者目線からは確かに脆弱。そしてその違和感を引きずったままラストに向かう不親切設計。
    「学校で習った恐竜のたまごに似ている」などがあれば良かったのかもしれません。

    違和感②一人称視点なのか三人称視点なのか
    実は、一人称か三人称かの区別を意識したことがありません(エエ~ッ)
    もちろん、ざっくりと一人称、三人称で分けてはおりますが、わたしの愛読する小説家が一人称も三人称も溶け合ったような書き方をしていることもあって、ルール化していないのです。
    作文教室では確実に赤点になる、まさにそのような書き方です。
    これはリーディングをする際に添削の目線で見る方には必ず拾われて指摘を受けるところです。

    違和感③小学生とは思えない
    おっしゃるとおりです。中学生も小学高学年も、女子ならば精神年齢にさほど差はないかと考え、小学生にしましたが、一般的にはもっと幼いイメージですよね。岩波文庫好きの六年生と明記すれば、まだましだったかもしれません。

    作者の気づかない部分まで深堀していただけるので、毎回、「おお~……!」と感動します。
    フィンディルさんの独特な視点がクセになります。
    理路整然、どこから切り取ってもきちんと理由がつくような、すっきりした作品を出さなくて本当に良かったです。
    素晴らしい感想をまことにありがとうございました。

  • こんな作品にまで感想をいただいてありがとうございます。

    まず、「知識が豊富な者が、知識を持っていない者に教える」フォーマットの形骸化……を指摘されていますが、これは半分意図的で半分は放棄(諦めている)です。

    意図的というのは、星子は熱くなって語り始めると止まらないという設定があるので、夢中になった彼女の話がモーターカノンとかスカイクロラに脱線していくんですね。キャラ設定がフォーマットを形骸化してます。
    放棄というのは、そもそもこういった内容の話を写真や図解無しで説明するのは困難です。V型12気筒とか星型9気筒とか言ってもわかる人にはわかるけど、知らない人に言葉だけで説明するのはかなり難しい。そういう理由で、専門的な内容を説明文ではなく会話文で軽く流していく方向にしています。
    要するに「知識を持たない人でも読みやすくするつもりがない」というのはその通りで、「同調装置」「推進式」「モーターカノン」こんなのが実際にある(あった)んだねって、ぼんやりと思っていただければそれでいい感じ。
    そういえば、推進式の震電は最新ゴジラ映画で登場しているので、そこは言及しておけばよかったと反省しています。おそらく、知識が無い人の興味を引く最善策は、こういう映像作品からの引用だと思うんですよ。今回のスカイクロラは少し古くてマイナーだった。

    あとは、星子に悪戯してやろうと狙っていた波里なんですが、それを星子のおしゃべりが粉砕してしまう……ってストーリーも蛇足で付け足してますから、専門的な話がよくわからなくても最後の三行でクスリと笑っていただけたらそれで良し!なので。いい加減でスミマセン。

    貴重な指摘をいただきありがとうございました。







  • 感想ありがとうございます。
    いつも的確にポイントを押さえていただいて、助かります。

    星を吸う行為が当たり前の行為だと思いきれていない。自覚できていなかったのですが納得の指摘です。
    確かに二回目の描写を書くあたりで、分かりやすいようしっかり書こうとする意識があったように思います。
    それが北向きになるのも、この作品の作り込みとして適切でないのも納得できます。
    「非日常の日常」、頭では分かっているのに書いていると意識しきれないものですね。

    「死んだら星になる」のくだりを上手いと言っていただけたの、うれしいです。
    自分でもうまくつながったと感じたところでした。

    そしてラスト。ここはきっと指摘が来るだろうと思ってました。
    書いてて自分でも何かズレてるなと感じていて、けれどどうズレてるのかが分からなくて、サラッと書いてフィンディルさんの指摘を見ようと思ったところです。
    先の指摘も含めて考えて、無理やりつなげた感が出ているのはこの風景が日常にある登場人物の視点でなく、外側から見ている私から出た言葉だからなのかなと感じます。
    もっと彼の日常をしっかり感じて言葉が出せていれば、また違った言葉にできたのかなと思いますし、今後突き詰められるとおもしろそうな部分だとも思います。

  • 気付くの遅れました。稚拙な作品に詳細な考察。変な入り方して、でも感想欲しくてあとふたつ、書いたかいがありました。お察しの通り、全部自分の事です。けれどもこうした企画で方向性を自分なりに定めていつものたったひとりだけに向けた文章からはみ出すきっかけになりました。どうしても誰かひとりだけに書いてしまいがちですが、少しずつ、共感性のあるものを書けたらと思います。ありがとうございました。

  • 今回はご感想並び解釈ありがとうございます!

    す、鋭い。的確なご指摘に自分でもびっくりしております。
    このお話、おっしゃる通り勢いで書きました。簡単に縛りにあった「。」(句点)を付ける、に着目してそこから少し意味を調べそこから1、2時間程度で膨らませつつ書き上げたお話です。調子乗ると筆が講談調になるのも「反抗期~呼気」もまさか初見で言い当てられるとは……ご慧眼、凄いです。
    (ちなみに今のところ誰にもご指摘は無かったんですが、句点はなき。の部分、何故はなき、にしたかと言うと句点「はなき=花樹」と掛けてたんです……。タイトルの意味回収ですね。桜の切れ目(桜=花樹、切れ目=句点)分かりにくいのは分かりにくいんですが自分の中でこういう遊びをよくやってしまいます( ´∀`)ハハハ)
    普段は一次創作でなく二次の方で書いてるのですが、ギャグは即興、シリアスはガンガン時間をかけて話を捏ねて捏ねてその捏ねた上澄みを掬うような書き方をしてしまうことが多い(酷い時は3万字程度の話でも1年かかったことがあります)のでこの企画期間に間に合わないな……と即興で書いたのがテンポが良すぎる文章になったのであろうと自身は思います。

    そして共感を起こす雰囲気重視のストーリーと言えるストーリーはないものは西にはならないというご指摘、目から鱗です。おっしゃる通りエンタメとして見せるつもりがなかったので「見せ場」をわざと省きました。しかし普遍的な共感は西には向かないとのご指摘、今後参考にさせていただきたいです。
    逆につぎは頭にこびりつくくらいの文体で書いてみたいなあと思ってしまいました(思っただけで書けるかはまだ未知数ですが。)

    ありがとうございました!

  • 想定される質問への応援コメント

    自主企画の運営ありがとうございます&お疲れ様です。

    ひっそりと方角企画に参加させた二作目について、質問というより確認がございます。
    二作目の作品タイトルはルール違反ではないでしょうか。

    小説タイトルは必ず「最後を句点にする」がルールならば、「。」一文字のタイトルでもいけると思いそうしていますが、
    もし、違反であれば仰って下さい。その場合はタイトルを変更いたします。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    作者からの返信

    ご確認ありがとうございます!

    「。」のタイトルについてですが、企画のルールには違反しておりません。
    句点が最後であるというルールに則してさえいれば、句点前の文字の有無については問いません。

    細かな齟齬もないようにとの慎重を期したご確認、嬉しく思います。


  • 編集済

    南はなかったのですね。あらら。
    読んでくださって、感想を書いてくださって、とても嬉しいです。
    感謝感激です。

    >ただそれでもここまで“願望”というものが色濃く出ている、あるいは積極的に肯定しにいっている作風だと、南というより西なのではないかという気がします。

    この作品は、「サクラ」とほとんど同じタイミングで降りてきたものを紙に書いていたので、
    そのまま書きました。

    とは書いても、文章は「南西」だと思うような分かりにくい言葉だったのですが、
    ホラーを書くと現実に影響が出るのですが、それと同じ感じで、

    (ホラーじゃなくても、ケーキを書いた直後にケーキをもらうとか、書いたセリフをそばにいる人が言うとか、雨のシーンを書けば雨が降るとか、現実とシンクロ、リンク? したりするのですが、それとはちがう感じなのです)、

    現実と精神的に影響が出たので、
    あれ? ホラーのエネルギーになってる?
    と思い、読める、理解できる日本語に整えたのです。

    わたしの場合、明るい時間のお話を書くのは苦手と言いますか、
    長編なら必要なので、朝や昼も書けるのですが、
    短編ではなかなか、明るい時間を書くことはできないのです。
    (方角企画1回目は、タイトル縛りのおかげで、東屋なら書けるかな? と思い、書いてみたら、昼間だったか夕方だったか、まだ明るい時間のお話になっていましたけどね)

    でも、灯りは好きで。自然と無意識に、夜に見える灯りを書いていたりします。
    あとは幼い頃から「自由」や「空」に憧れると言いますか、
    ドラゴンに乗って空を自由に飛びたくて、
    そういうゲームをさがして、やってみたりしていました。

    なので無意識に、物語の世界でも、主人公が自由や解放に向かおうとするのだと思います。
    肯定しようとは思わなくても、否定しようとも思わないので、
    肯定になっているのかもしれませんね。

    >“願望”を即座に肯定してボクにとって望ましいもののみで構成されているこの世界ですが、どこかその裏には孤独などが存在しているような気配も感じます。

    そうですね。気づく人は気づくようなのですが、
    無意識に、作品の裏には孤独があるのだろうと、最近思います。
    明るくて、毎日幸せだったなら、物語を書こうとしていないのだろうな
    って思うのです。
    無意識にある孤独を癒すために書いているのだと思います。

    8歳ごろから、30歳まで、怒りを感じることができなかったため
    (優しい良い子じゃないといけないと思い、断るとか嫌だと言えずに、素直な気持ちを抑圧していたため。言えなくても泣いたり、パニックや過呼吸になったりして、逃げることもありましたけどね)、

    さびしさや孤独や悲しみぐらいしか感じられなかった。

    (好き嫌い、嬉しいなど、少しは感じられましたが、感謝とか、しあわせとか、分からなかったのです。今は、感じられるようになりましたが。切ないとか、嫉妬を感じられるようになったのは、この数年です。カクヨムのおかげです)。

    なので、子ども時代は、ほとんど灰色と言いますか、

    そう、見えていたのです。

    2011年に、旅行先、東京の、ふらりと入った駅ビルで出会った占い師さんに、闇のトンネルから出たばかりと言われましたが、長く、トンネルの中にいたのです。

    その占い師さんに、小説家になりたいと伝えたら、「うーん」と言われたのですが、
    「光の作品なら良い」と言われました。
    その時は、何年か小説が書けなかった時期なのですが、
    何年か経ち、ネットで小説を公開するようになり、
    書いたことが現実や、テレビやネットで起こる(見える)ようになったり、
    霊感的にもいろいろあって、そういう意味かと理解したので、
    自分の中では、おかしなエネルギーにならないように、
    気をつけていたりします。

    話は戻りますが、
    灰色だった過去が元にあるので、
    無意識に作品にも、それが出ているのだと思います。

    >古代中国における桃源郷に似たような質感を覚えます。古代中国の逸話で桃源郷を求めている者の大概は、桃源郷とはほど遠い人生を送っている(し、最終的にその桃源郷に永住できるかというと必ずしもそうではない)。
    であるなら、この世の全ては桃源郷でないことを認めたうえであえて桃源郷で視界を埋めているかのような解釈もできると思います。

    ほほう。

    >なので成人の印象を受けました。フィンディルはこの台詞にそこはとない気持ち悪さを感じたのですが、それは成人っぽさによるところだろうと思います。

    おねーさんの赤いくちびる、ぽってりしてるね。色っぽい。
    とか、
    おねーさんの赤いくちびる、おいしかな? 
    とか、書いていますしね。

    幼い子供ではないのです。

    最初は、むねが大きいとかも書いていたのですが、
    気持ち悪いかな? と思ったのと、
    なんかいらない気がしたので、やめました。

  • こちらにも感想と指摘をありがとうございます!

    思いつきで書きはじめて、思いつきだけでおわってしまったというか、どうにもしっくりこないすわりの悪さのようなものがあったのですが、まさにご指摘のとおり『視点者設定と視点者表現が噛みあっていない』からですね。すとんと腑に落ちました。
    ちなみに、作中ではまったく語られていない半濁点のまるですが、脳内設定では句点のマルとは別キャラでした。

    まだ東にも北にもおもしろくできる余地があるというのは非常にわくわくします。
    方角を意識して物語を書くというのは、思った以上に奥深いものですね。

    本作にかぎらず、掌編はつい思いつきのみで書ききってしまうことが多いので、思いつきから一歩思考を深める習慣をつけていきたいなと思います。

    自分だけでは気づけない、気づけるとしても非常に時間がかかるだろう気づきをいただけたこと、心より感謝申しあげます。

  • フィンディルさん、こんにちは。

    そうか、そうか、とごっくんしました。
    欠落を感じていたのですね、わたくしは。
    気づかなかった。
    ありがとうございます。




    8水木レナ


  • 編集済

     またまたズバリ鋭い指摘を頂きました。フィンディルさんありがとうございます。

     まず、この作品の登場人物は手塚先生の「火の鳥・復活編」に登場するレオナとチヒロをモチーフにしています。一作目がロビタのオマージュだったので、こちらはロビタの元となったレオナとチヒロにしています。
     ざっくりと説明しますと、交通事故でいったん死んでしまったレオナは、とある医師の手術で生き返ります。その際、体のあちこち(脳髄を含む)を人工の素材で補ったため、人間などが無機物に見え機械などの無機物が人や自然の風景に見える。例えば主治医の先生(名前は忘れた)は泥人形のように見えるし、溶鉱炉から流れる溶けた鉄は大自然の大河のように見える。だからレオナにはロボットのチヒロが美少女に見えた。そして恋をするわけです。こんな背景なので、どの程度取り入れるのかは悩みどころです。今回は単純に〝そうプログラムされている〟で済ませてしまったので、意外性や独創性を期待した人には残念な事になったかもしれません。私としては大御所の設定をそのままパクるわけにもいかず、更に独創的な設定を短期間で思いつくはずもなく、やっぱりごめんなさいって感じです。

     次は方角に関してです。
     今までの人生で、私は北向きの作品ばかり親しんでいたような気がします。子供の頃は「ライダーキック!」とか「ゲッタービーム!」みたいなのばかりやってましたから。脳内がそういう方向性で埋め尽くされているのでしょう。そのせいか他の方角の作品に親しむという経験に乏しく、記憶にあるのは学校で習った恐らく西方向であろう古典や漢詩くらいでしょう。
     私はそういう人間なので、他の方向には鈍感で北向きではないと感じる程度だと思います。逆に北に向いたものは感覚的にピンとくる部分があります。フィンディルさんに褒められたのは恐縮ですが、私の方向感覚はそんな感じです。

     さて、今回はハードSF要素を多く取り入れたら東に向くのでは?? と思って書きました。結果は中途半端になり北を向いてしまう。しかし、ハードSF要素を突き詰めて書けば東に向くし、西にも向ける事が出来るとの解説を聞き安心した次第です。次のチャンスがあればもっと徹底してやっちゃると、何やら創作意欲が湧いてきます。

     この作品は東を意識した為に、北向きのエンタメ要素が薄くなってしまったのは事実ですね。フィンディルさんは「設定を壊して展開していく」と解説されていますが、私としては「主人公が自ら課した世界の誤認をチヒロが解いていく叙述トリックの一種」との認識で書いていましたので、この辺も主人公の描写に繋がると思いますが、やはり中途半端だと。何となくそんな気はしていました。もっと大袈裟に壊しちゃえばいいんだって事ですよね。
     また、エンタメ系の要素を排するために除外した設定もあります。①チヒロも元人間でアキラと恋人同士だった。ラストシーンでアキラはその事を思い出す。②三次元存在の地球は滅びたが、次元昇華した人々は難を逃れる。アキラとチヒロも高次元存在となって再会する。みたいな感じ。
     こんな設定だと北一直線だと思うので採用していないのです。字数的にもかなりオーバーしそうな気もしますし。

     ラストシーンの「その瞬間を体験したかった」は苦し紛れのオチなんですが、ここに意外性があったようで少し恥ずかしいです。

     最後になりますが、やはりどの方角を目指すにせよ〝徹底的にやるべきだ〟なんですよね。今回も貴重なアドバイスを沢山いただきました。本当にありがとうございました。


  • 編集済

    こんばんは。
    作品を読んでくださって、感想も書いてくださって、とてもうれしくて喜んでいます。

    今日はいろいろありまして。

    自分ともっと仲良くなりたいな、深く自分を愛せるようになりたいな
    と思い、潜在意識関係で、何か調べてみようかな(星読みブログとか、心理カウンセラーさんのブログとかは読んでいるのですが、心の中の幼いわたしをもっと癒したくて、愛したいなと思ったのです。そうしたら、もっと他の人間とも仲良くなれる気がしました)

    と思いながらネットの世界に来てみましたら、
    方角企画作品への丁寧なコメントや、
    こちらでも、わたしの作品の感想が書いてあり、
    ふむふむと読ませて頂いていましたら、
    何故だかニヤニヤと笑っているわたしがいたのです。

    エネルギーが整ったと言いますか、すごいなー、この感想(言葉たち)と思いました。
    なんだか心がすっきりしたと言いますか、綺麗になった気がします。

    コンセプトですか。全くそんなことは考えず、浮かんだままを書きました。

    >方角を西に傾けるうえでも、本作にもっと品質的な深みを持たせるうえでも、もっと桜庭さんの世界観を輝かせられれば突き抜けたものになれるのではないかと思います。

    ほほう。すごいなぁ、としか書けませんが。
    品質的な深みですか。品質的な深みという言葉は、
    ネットで調べてみましたが、どういう意味なのか分かりません。

    でも、もっと突き抜けたいとは、昔から思っていて、
    少しずつではありますが、昔とは違う自分になっているように感じています。

    >「桜でないと出せない表現なのに、桜かどうかがどうでも良くなるような心情」という域、桜庭さんならば出せると思います。

    桜かどうかがどうでも良くなる心情ですか。これも理解はしていませんね。
    どうでも良くなる?
    って、きょとんとしています。

    >最終的に桜が人間に変身してミノリとコミュニケーションがとれるようになったり、人間に変身せずとも桜の想いがミノリに伝わったりすれば、物語としての着地が描かれますので真北判断だっただろうと思います。

    よくある話としては、桜の精霊と人間の恋で、それを書いたら真北か北北西になるのだろうなと思いました。
    桜の精霊の末裔だったか、そんなキャラクターとか、
    梅の精霊の女性と、人間の男の話は書いたことがあって、
    他にも似たような作品やキャラを書いた気がするので、
    今回は精霊とは書かずに、サクラそのままで書きました。

    物語として作らず、と言いますか、今までとは違う感じで、
    読者さんのことは気にしないで、
    感情だけ書いたら真西になるかな?
    と、単純に考えたのです。

    今回の企画は、「~。」というタイトル縛りで、書きやすかったため、
    いろいろな方角を目指してみよう、間違えても勉強になって、
    次の方角企画で、もっと素敵な作品が書けるかもしれないし、
    という軽い気持ちで(でも本気で楽しんで)、たくさんの作品を書いてみたのです。

    思っていた以上に奥が深いのだな、
    ということがとても理解できたように思います。
    楽しかったです。

    あと二作、参加させていますし、
    締め切りはまだなのですけれどね。


  • 編集済

    企画概要への応援コメント

    初めまして、二作目を執筆しております秋坂ゆえと申します。
    質問はこちらでよろしいでしょうか?

    僕は、今回「西かつ東」に挑戦しており、その「実験的」な構造故、章立てをしたいのですが、可能でしょうか?
    もちろん、全て合わせて5000字前後にいたしますし、他のルールも厳守いたします。
    ご回答いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。


    追記
    とりあえず、章立てをした状態で公開いたしました。
    また、僕や他の参加者さま達が数名フィンディル様の感想をいただいていないのですが、後回しになっているのか、何らかの意図があって書かれていないのなら、理由や説明を伺いたく思います。
    何卒お願い申し上げます。

    作者からの返信

    秋坂さん初めまして。主催のフィンディルです。

    「章立て」について、複数ページにて作品を構成するという意味なら何の問題もありません。
    全部で5000字以内(多少超過可)ならば、ページ数や章の数についても制限はありません。

    主催者からの感想につきましては、
     ・主催者フィンディルも応募作品への感想を執筆する予定ですが、全ての作品に必ず感想を書くというわけではありませんのでご了承ください。
    と企画ページに明記しておりますので、十分ご納得のうえで参加いただいているものと認識しています。

    また「理由や説明」につきましては、「想定される質問」にて企画開始時よりご案内しているとおりです。
    ―――――――――――――――――――
     ●主催者さん(フィンディル)も感想を投稿するとのことですが、これは応募すれば必ず主催者さんが感想を書いてくれるということですか?

     それをお約束することはできません。
     主催者フィンディルも応募作品への感想を書きますが、全ての作品に必ず感想を書くというわけではありませんのでご注意ください。感想を書かない作品もあるだろうと想定しています。
     仮に応募作品にフィンディルが感想を書かなかった場合でも、それに対して不満を表明することはご遠慮ください。
     なお「どの作品(作者)に感想を書き、どの作品(作者)に感想を書かないのか」の線引きについてはお答えしませんので予めご了承ください。
    ―――――――――――――――――――
    こちらを回答といたします。

    以上よろしくお願いいたします。

    編集済

  • 編集済

    丁寧なご感想をありがとうございます!

    最近の私は『頭を何度も何度も〜』は真西かなと思いつつあったのですが、北の方角がまだ残っていたようですね。
    ただ、南の方角でなくて残念という気持ちより、これでもまだ北なのか、方角って面白い!という気持ちの方が勝っています。作品の方角は本当に深くて面白いです。

    今回の企画では、すでにいくつかの作品に感想を書かれていますが、その中で一番と言っても良いくらいに、方角について解説されているように感じます。拝読していて、なるほどの連続でした。

    >「作者が作品・文章の意味を把握しており、かつ、多くの読者にはその意味がおよそ正確に伝わらない」に当てはまる

    仰る通り、この作品を書いた私自身は、語り手である「わたし」が何に悩み、どんな状況でいるのか理解しています。同時に、読んだ方には内容が伝わってもいいし伝わらなくても問題ないと考えました。
    また、仰る通り、「わたし」の悩みは人間関係から生まれでたものになります。

    >もはや言葉から伝達という機能が否定されてきますので〜、それは「秩序」から観測しているがゆえの一側面に過ぎない点にも留意が必要です。

    この辺りの解説を読むと、たしかに、南の方角は抽象画に近いものがある気がします。読んでいて、ジャクソン・ポロックとかが頭に浮かんできました。

    >意味がわからないし、作者も答えを持っていない」には埋められない差があります

    実は、この作品を推敲する過程でもっと分かりにくくするかどうか迷いました(南=分かりにくくすること、とはまた違うのだとは思いますが)。
    その時に、読む方が読んだ時に分からなすぎたら困るのかなとか、せっかく投稿するのによく分からない作品を書いていいのかな、みたいな恐れを抱き今の形になっていきました。
    ですが、私は恐れてはいけなかったわけですね。南は作家自身も答えを有していないわけですから。分からないことに対する恐れではなく、分からないことに対する肯定が、私には必要だったのかもしれないと思いました。

    >「人間関係・病気・死などを由来としない、ままならない心情により心や有機を描く」

    これは難しいですよね。人間関係を由来としない、が本当に難しい。でも、だからこそ形にできたら面白いでしょうし、達成感もあるのでしょう。

    そして、話は、私が南への挑戦を続けるのか否かになるのかと思いますが、
    フィンディルさまの負担が増えますし、書かないでおこうかと思いつつ、ここまで深く解説してくださったのに挑戦しないのも悪い気がしています。
    ということで、もし今回の企画中に二作目を参加させるなら、企画の終了ギリギリにひっそりと参加させると思います。
    その時は、どうぞ温かい目で見守ってあげてください(笑)。ちなみに結局、南の作品にはならない気がします。

    重ねてになりますが、感想をいただき本当にありがとうございました! 企画の方は引き続き、読む側で楽しんでいきますね。まだまだ参加作品が増えていて大変かと思いますが、他の方への感想も楽しみにしております。
    長々とコメントを失礼いたしました。

    作者からの返信

    本感想は方角への言及が多く、(方角抜きの)作品品質への言及がほとんどありませんでしたね。
    申し訳ないなとは思ったのですが、泡沫さんが本作については方角を特に気にされていたのでこういうかたちとしました。
    なるほどの連続だったならば良かったです。

    北半球ならば大なり小なり「わからない」は悪とされやすいものと思います。
    意味がわからない、理解できるようになっていない、伝わらなければ意味がないと。
    もちろん西半球になると作者と読者がともに思索するという趣きも出ますが、それでもどこか作者が先行している感じはあって。
    南では、作者と読者がある意味同じラインに立つんですよね。同じラインに立つことを作者も読者も受けいれられれば、ですけど。
    「わかりやすい」を愛する北、「わかりにくい」を愛する西、「わからない」を愛する南、という感じで。

    もちろん「わからない」を愛せる作者・読者は限りなく少ないとは思うのですが、だからといってそれを方角上から消すのもおかしな話で。
    人口密度と面積は別の尺度ですからね。
    南を受けいれられる作者・読者が少ないからこそ、南に一方角として半球を与えておくのは大事なことと思います。

    ―――――――――――――――――――
    これは難しいですよね。人間関係を由来としない、が本当に難しい。でも、だからこそ形にできたら面白いでしょうし、達成感もあるのでしょう。
    ―――――――――――――――――――
    「人間関係・病気・死などを由来としない、ままならない心情により心や有機を描く」を受けての第一声が「難しい」であること、素晴らしいなと思います。
    泡沫さんは方角への挑戦欲とリスペクトを併せ持っていますよね。

    二作目について、このまえ夜桜さんにも同様のお気遣いをいただきました。
    そのときにも申したのですが、負担よりも嬉しさのほうが十倍勝りますので気にせず応募してくださればと思います。
    お気遣いありがとうございます。積極的な感想交流についても(前回同様)感謝しております。

  • 素晴らしい感想を頂戴しまして、誠にありがとうございます!!
    昨夜拝読しましたが、喜びのあまり変なコメントを書き込んでしまいそうで…お返事遅くなり失礼しました。
    このように丁寧に読み込んで下さって、的確なご意見を頂けるなんて、本当に感謝しかないです…。何よりも「前回の作品より確実にちゃんと面白い」と評して頂けて、とっても嬉しいです!

    「エンタメホラーとしての面白さ」についてのアドバイス、なるほど、と思いました。ご指摘頂いた「後からくる怖さ」の創作ポイント、非常に参考になります。
    そういう工夫を凝らすと、もっとゾクゾク体験を提供できて良いのだなあ、と思いました。そうなんです、私はあまりホラーと言う認識は無かったのですが、そのようなテクニックを使うことで更なる面白さを追求できる、というのがとても勉強になります。もともと「二転三転の展開で面白くしたいな」というのが本作の目標だったので。なので、エンタメらしい読書体験を提供できている、とのお言葉、とても嬉しかったです!

    去年に引き続き、西方面に憧れつつの真北になりました。
    こうしてみると、どうも自分の創作には、北方面が馴染むのかもしれません。
    そういった自分の創作傾向も、方角企画で見えて来て、とても学びが多いです。

    私は、カクヨム歴=ほぼ創作歴でして…他サイトへの投稿など、もちろんしたことがなく。(以前、少し脚本を学んだことがあるのですが、仕事が忙しくてあっさり脱落)読書はしていましたが完全に消費者側で、小説創作にまともに取り組んだのは去年からなんです。読むのと書くのと、難易度全然違うな?!って思いましたw 今でも思ってますが。

    ので、前回より上手くなっている、とお褒めに預かり、本当に嬉しいです…。
    1年間、文字通り「書く・読む」を続けて来て良かったー!と思いました。
    この1年のカクヨムでの学びは大きかったようです。

    去年の自分の目標は「まともに読める長編を1つ完成させたいな」でした。
    今年の目標は、「どうしたら面白く書けるかな?」です。道のりは遠いですねえ。

    ご指摘頂いたことを今後の創作に活かして行けたら、と思います。
    素敵な企画に参加させて頂き、本当にありがとうございました!

    作者からの返信

    喜んでくださったようで良かったです。
    方角について真北ですが、真北の品質としては向上していると思います。

    ―――――――――――――――――――
    もともと「二転三転の展開で面白くしたいな」というのが本作の目標だったので。
    ―――――――――――――――――――
    感想でも述べましたが、しっかり感じられると思います。二転三転している。また一転一転の移動量もちゃんと大きい。し、荒唐無稽になっていないのも真北としては大事なことと思います。
    本感想では、その二転三転させる場所についての話でしたね。新たな情報単独で二転三転させるだけでなく、新たな情報により既情報が二転三転するような仕掛けがあると、面白くさせ方に幅が生まれますからね。
    ずっと同じ位置から花火が上がっても綺麗ですが、サラウンドに花火が上がるともっと綺麗なはず。

    ―――――――――――――――――――
    私は、カクヨム歴=ほぼ創作歴でして…他サイトへの投稿など、もちろんしたことがなく。(以前、少し脚本を学んだことがあるのですが、仕事が忙しくてあっさり脱落)読書はしていましたが完全に消費者側で、小説創作にまともに取り組んだのは去年からなんです。読むのと書くのと、難易度全然違うな?!って思いましたw 今でも思ってますが。
    ―――――――――――――――――――
    あー、そうなんですね。創作歴は浅めと。
    そう考えると、上手いと思います。順調に上手くなっていると思います。読者側で小説を摂取してきた蓄えがあるのでしょうね。
    今後も楽しく悩んで創作を続けてほしいなと思います。
    指摘へのアプローチも良いと思うので、今後も良質な指摘を受けてほしいなと思います。

    愛崎さんが仰るとおり、愛崎さんの適性方角は真北付近だと思うので、方角企画に参加して方角を無理に振るのは愛崎さんにはあまり合っていないかもしれませんね。
    私の本活動の「フィンディルの感想」では方角ではなく品質を主軸に置いていますので、ご興味がありましたら検索してみてください~。原則10000字以下の作品が対象ですが。


  • 編集済

    フィンディルさん、作品を深く読み込んでいただき、ありがとうございます……!
    感想を読ませていただいたのは昨日なのですが、興奮冷めやらぬままコメントを書いた場合、文にならない可能性しかなかったので……落ち着いた今、こうして書かせていただいています。
    細かいところまで、とてもたくさん褒めていただいて、少し恥ずかしいのと嬉しいのが混ざってふわふわしています。ありがとうございます。

    フォントや文字色の変更について、なるほど仰る通りだと思いました。色々変更が出来た場合、そのシステムの実演のようになっていたかもしれないです。その場合、私が表現したいことは伝わりにくかったのかもなぁ、と思いました。
    「制限の中の工夫を楽しむ」。書いていてそんな節があったなぁ、とも思いました。システム上、出来ないことが多い中で、どうしたら手書きっぽく見えるかを考えて楽しんでいました。こうしたところが、東向き創作の楽しさなのですね。早くも癖になりそうです……!

    また、レイアウトの指定があるからこその書き方、その手があったか! と唸りました。行の処理までは頭が回らなかったので、その辺りも考えられたら面白さが増しそうです。
    ページの表現については、泡沫さんにご指摘をいただいて、仰る通りとてもワクワクしました! コメント返信にも書きましたが、まだまだ色々と出来ることがあるのだなぁと思い、楽しくなりました。とてもありがたかったです。
    この辺りは、最初、ページごとに話数を区切ることも考えていました。でも、そうすると続けて読んでいる気分になれなかったので、一話に収める形にしました。それが結果として良かったのだな と思うと嬉しいです。
     
    この作品は、「コミュニティノートに書いてありそうな文章を考える」→「文字におこす」→「実際にノートっぽく配置する」→「追加で文字や記号を入れる」のような流れで書きました。
    最初の二つと後の二つでは、使っている頭が違っているようにも思えて、とても楽しかったです。
    最初の二つは、特に苦労しないで楽しく書けたのですが……私が変わっていたのですね。色々な人がいて、書きたいことは違っているので、どんどん増えていって逆に収拾がつかなくなりそうでした……。ここを強みに考えたら良いのかな と思います。

    そして最後、「コミュニティノートは読み物であり書き物である」とのお言葉。加えて、作品の最後を白紙ノートにするというご指摘。流石だなぁ……と思いました。すごく面白くなりそうで、本当にワクワクして、もっと考えたくなりました。この作品を書けて良かったなぁと思いました。
    作品を公開して、コメントをいただく。そしてコメントに返信する。私には、このやり取りも含めて、この作品が出来ているように思えたのです。だからこそ、作品と読者の垣根をなくすような、そんなご指摘をいただけることが、とても嬉しいです。本当に、ありがとうございます。

    長くなりましたが、ここまで深くワクワクするご感想をいただけて、本当にありがとうございました。東向き創作の楽しさを感じる機会をいただけて、とても楽しかったです。改めまして、本当にありがとうございました!

    作者からの返信

    ツイッターでの夜桜さんのファーストリアクション、好きでしたよ。

    東の楽しさが癖になりそうならば良かったです!
    本作のような「既存の何かの再現」は割と大衆に受けいれられやすい東ですので、夜桜さんの楽しさもポップに伝わるんじゃないかなと思います。あれこれ探してみてほしいと思います。

    ページごとに話数を区切る表現は、悪いとは思いませんが実はそんなに相性が良いわけでもないのかなという気はしちゃいますね。
    ノートは一ページに書ける文量が物理的に決まっているので機械的なページ繰りをしないといけないのですが、小説投稿サイト(カクヨム)は一ページの文字数に原則制限はありませんからね。
    カクヨムでページを区切るとそれは「作者があえてページを区切った」という見え方になってしまいます。
    それは、物理的にページ繰りをしているコミュニティノートの表現とバッティングしやすいかなと思いますね。本作の平坦さや冗長さが、悪い方向に傾いてしまう危険がありそうです。

    70くだりを用意するのが苦ではなかったのなら、それは夜桜さんの強みだと思います。楽しみながら書いたことの証かもしれませんね。
    確かに使う頭は違いますよね。量を用意するのと、東的工夫を施すときに使う頭は違う。そしていずれも、真北小説を書いているときの頭とも違ったはずです。
    この「使う頭が違う」感覚は、色々な方角を書く醍醐味のひとつかもしれませんね。もちろん西や南ではまた使う頭が違ってきます。

    ―――――――――――――――――――
    作品を公開して、コメントをいただく。そしてコメントに返信する。私には、このやり取りも含めて、この作品が出来ているように思えたのです。だからこそ、作品と読者の垣根をなくすような、そんなご指摘をいただけることが、とても嬉しいです。本当に、ありがとうございます。
    ―――――――――――――――――――
    仰るとおり、本作を読んだ読者からのコメントも本作に含むという表現もあると思います。コミュニティノートはそうやって続いていると。
    そして、だからこそ作品と読者の垣根をなくすような表現が大事というのも仰るとおりです。
    読者が本作を「架空の静花市を用いた、夜桜さん個人の作品」と思っている以上は、本作中のコメントと読者のコメントが同一化することはありません。
    読者が「本当に静花市のコミュニティノートを閲読した」という錯覚を覚えたら、本作に寄せる読者コメントにもその空気が乗るはずです。そのとき、夜桜さんが覚えた感覚はより表現味が増すものと思います。

    こちらこそ、ワクワクしてくださってありがとうございます。ワクワクできることが何よりの素質です。
    前回同様、今回の方角企画も刺激にしてくださればと思います。

  • こちらの作品は読んでいて本当に面白かったです。コミュニティノートを上手く表現されていると感じました。

    ただ、そもそもの素材である「ノート」自体の表現が弱いと感じ、よりノートっぽくするにはどうすれば良いのか考え、コメントを述べた次第でしたが、
    こうしてこの場で取り上げられるとは思わず驚きました。同時に、私のコメントが的外れなものではなかったようですので安堵しました。
    ありがとうございます。

    今回は参加作品数が多く、企画の運営にも負担がかかっていることかと思います。無理しすぎないようにお気をつけ下さい。

    作者からの返信

    ノートのページ表現が弱いのは作品を読んでいるときに感じたので指摘しよーと思って応援コメントをチェックすると、泡沫さんがずばりとされていたので嬉しい気持ちになりました。
    今回は積極的にワクワクしてくれる夜桜さんの貪欲さが素晴らしいというのもあるのですが。その指摘がその作品に対して有用である言語化をせずとも、夜桜さんが上手く栄養を取りこんでくださっているので。

    お気遣いもありがとうございます!


  • 編集済

    ほえーと思いながら読ませて頂きました。
    作品を読んでくださって、丁寧な感想も書いてくださって、ありがとうございます。

    わたしは七歳から俳句を書いて、八歳から短歌を書き、
    同じころに詩を知って、詩の方が文字数が多いから好きに書けるし、
    俳句も短歌も学校で応募をしたら受賞したので、詩も賞が欲しかったのです。
    そして町の小冊子に載りましたが。

    10歳から、少女向けの小説雑誌に詩を応募していて、
    同じころからその雑誌に、小説も応募し始めたと思うのですけれど、
    一番自由で楽しいのは詩で、
    でも、詩集は売れないとか編集者さんに言われたりもして。
    それでもやっぱり詩が好きなので、
    今でも詩は書いているのですけれど。

    わたしが書く詩は、心のことか、この作品のような自然やファンタジーで。

    今回は、方角企画なので、
    詩としてではなく、南の方角作品として、
    何か書けたらいいなぁと最初に思ったのです。

    基本的に自分の中にある、好きな世界しか表現できないと言いますか、
    降りてくるイメージのほとんどは、ご縁のある神社の神様にいつもお願いしているので、
    わたし好みなものが多くて、
    今回も、好きな世界だったのですが、
    いつもとは違う書き方を意識してみたのです。

    同じ書き方だと、コメントに詩だと書く方がいるだろうなと思いまして。
    違っても、詩だと書く方がいらっしゃいましたし、
    詩なんだろうな(言葉としては)、と思いました。

    わたしは基本的に、物語は生き物だと考えています。
    物語という言葉でまとめなくても、作品は生きている。そう感じているのです。

    できるだけ、頭で考えずに、浮かんだ世界を
    そのまま書けると楽しくて、気持ちが良いのですが、
    毎回、そのまま書ける、というわけではなく。
    自分の感覚で、そのまま書けた時は、とても満足したりします。

    植物も生きていますし(外で植物を見たら話しかけています。動物でもですが)、自然を書いたとしても、それは生きていると思いながら書くと言いますか、
    「世界は素晴らしい、世界は美しい」
    と思いながら、
    外を歩いたりするのです(田舎なので、自然が多いのです)。

    それぐらいに世界を、自然を愛しているので、
    自然だとしても、愛を込めています。

    生命力を感じてくださったこと、とてもうれしく思います。

    方角は北西なのですね。ほほうと思いました。

    あと、妖精は、たまに見るので、よく書いています。

    作者からの返信

    喜んでくださったようで良かったです。

    「作品は生きている」というのは、「作品は変化する」とか「作品の感じ方は人それぞれ」を生物になぞらえて表現したものではなく、そのままの意味で作品は生きていることを伝える言葉ですね。
    動物は生きている、植物は生きている、と同じ温度感で、作品は生きていると。

    桜庭さんがそういう価値観を持たれていることは素晴らしいことと思います。
    し、それをもっともっと作品として輝かせることができれば、もっともっと素晴らしい作品が書けるだろうと思います。
    桜庭さんが言葉を紡ぐだけで作品は生きていますが、作品を生き生きと輝かせられるかどうかは桜庭さんの紡ぎ方次第ですから。


  • 編集済

    はじめまして。ご挨拶が遅れて申しわけありません。
    読了とご感想をありがとうございます。
    あんこのたとえが素晴らしく的確で『なるほど……!』という言葉しか出てきませんでした。
    そしてまったく関係ないのですが、つい最近あるツテから幻のあんこといわれる高級あんこを入手したばかりだったので、必要以上にあんこに反応してしまい、妙にテンションがあがりました。笑

    今でこそ小説を書いていますが、わたしの創作の原点はそれこそ『感情を切りとった詩作』だったので、そこをほめていただけたこと、とても励みになります。

    ラストのハッピーエンドというより願いではないかというのも、特に意識していたわけではないのですが、いわれてみれば確かにそういった傾向が(この作品に限らず)あるなと。

    方角にかんしては、じつはあまり重要視してなくて(企画なのにすいません!)
    ずっと昔、ほかのサイトで詩作をしていたときに、わからない部分をわからないままに書いて難癖をつけられたりしたことがあったので、そういうときにフィンディルさんの東西南北システムがあったら便利だったろうなあと思ったくらいの軽めの認識でいました。
    それでも、方角を考えながら書くということ自体が新鮮で楽しかったです。

    なにより、ふつうに投稿するだけでは得られなかっただろう気づきをいただけたこと、心より感謝いたします!

    作者からの返信

    あんこのたとえが刺さったようで良かったです。

    終わり方については、仮にこの締めをカットされたら野森さんはどう思われるだろうかなというのを考えてみました。
    おそらく「作品として締まりがなくなるじゃないか」というプロデューサー的見方ではなく、「そんなのはあんまりだ」という一人の人としての見方をされるのではないかと想像しました。
    そういうのを感じさせる作品だと思います。

    方角に関しては重要視しなくてもいいと思います。
    レギュレーションとして方角の宣言をしてもらっていますが、それをどこまで重視するのかは各参加者次第ですから。
    私が方角を軸にした指摘をしているのも、およそ初対面の人が指摘を受けるなら(品質ではなく)方角を軸にしたほうがソフトに受けられるだろうと考えてのものですし。

    確かにわからない部分をわからないままにしていることに難癖をつけるようなわからない人には、方角システムは一定の便利さはあるだろうなと思います。
    その指摘の理屈は北のもので、この作品は西だから、方角違いの指摘をしていますよって(方角システムを共有できていれば)言えますからね。
    「明後日の方向の指摘」というのをシステム上で説明しやすくなります。

    本企画への参加によって何らかの気づきを持って帰ることができたのなら良かったです!

  • フィンディルさん、解説をありがとう存じます。

    胸がいっぱいで言葉が出てきません。
    こんなことってあるんですね。


    大切なお時間を割いていただき、感謝にたえません。




    8水木レナ

    作者からの返信

    ノイズになるような冷たい感想でなかったようで安心しました。

  • フォンディルさん、返信が遅くなりまして申し訳ありません、そしてここまで深く読み込んで頂きありがとうございます!

    いつも北しか書けないので(それはそれで自分の強みとも思っています)、今回は捜査報告書の様式でどこまで物語を書けるのかというものに挑戦してみました。挑戦っていくつになってもいいなぁと思いますし、フィンディルさんの企画はその機会になるのでとても楽しみにしていました。

    さすが慧眼とも言うべきでしょうか、フィンディルさんの仰ることがかなり当たってて驚いています。捜査報告書が主でストーリーは従、というのが完璧にその通りで、今回のコンセプトはガチガチに報告書を書こうということだったので、この視点が本当に脱帽です。

    被疑事実の要旨も、こういう事件顛末を書く報告書にはあってもおかしくないそうで、リアルを追求するために入れたのですが、その「被疑事実の要旨」がとてもいい仕事をしてくれたようで、入れててよかったなぁと感じます。

    わりとこういう司法書類に目を通すことが多いのですが、事務的な報告書なのにストーリー性を感じるものも多く、ひょっとしたら物語好きには受け入れられるのではないか、と思ったのが本作を書くキッカケでした。ですので今回、「面白い」と評して頂けて嬉しいですし、頂いた感想を読んでも、自分のように感じる人がいてくれた! と思えて、書いてほんとうに良かったなぁと思えました。ありがとうございます。

    最後の指摘は本当にありがたく、伏字にするか名前や地名を創るかで悩んだので、創るほうにすればよかったと思えました。まるっきり地名を創作するってちょっと難しく(適当に作っても本当にあったりします)、でもこだわって創るのもよかったかな、と思いますね。


    最後になりましたが、ここまで深い感想を頂けて本当にありがとうございました。東を向いて書いたので、「北東」と評してもらって自信がつきました。ほんとうに、ありがとうございます!

    作者からの返信

    ―――――――――――――――――――
    わりとこういう司法書類に目を通すことが多いのですが、事務的な報告書なのにストーリー性を感じるものも多く、ひょっとしたら物語好きには受け入れられるのではないか、と思ったのが本作を書くキッカケでした。
    ―――――――――――――――――――
    やっぱりここから本作が発進しているのがとても重要だったと思います。とても良い気づきだと思います。
    この気づきを大事にして執筆された以上、作者(薮坂さん)がやったのは捜査報告書のなからピックアップしてきただけですよという真に迫るようなものが作品にもたらされると思います。

    またストーリーが主で捜査報告書が従だと、ああいう終わり方は絶対にできないと思います。ああいう終わり方とは「8 参考事項」のことですね。あれだけを見ても本作は主従を見てとることができます。
    ストーリーが主だと序盤は捜査報告書っぽい手触りに仕上げたとしても、後半から終盤はもう形骸化しちゃってるでしょうからね。
    捜査報告書を書くんだという強い意思がないとスタミナが持たないだろうと思います。

    まるっきり地名や人名を創作するほうが作業カロリーが高いのはそのとおりと思います。
    実在のそれと被らずかつ実在感のある名称を出すのはなかなか骨ですからね。捜査報告書っぽくするには一定の量を出さないといけませんし。
    ただ捜査報告書の読みにくさを純粋に表現するなら、気張る価値のところなのかなと思います。

    フォンディルが北東と解釈するような作品を、薮坂さんが持ってきてくださったこと、嬉しく思います。
    フォンディル!?

  • 二作まとめての感想、ありがとうございました。
    なかなか狙い通りにならない悔しさもありつつ、企画に引っ張られ過ぎて作品の推敲が足りてなかったなと反省してます。
    分かりやすいのはこちらでありつつ、読んだ方からの反応は明らかに「長い旅」の方が良いので、やはりこちらの自主性が低いことと、どの方角にせよ作品としての魅力が足りてなかったかと思いました。いえ、二つとも感想は投稿された直後に読んだのですが、コメント入れるのに一呼吸置いたほうがよさそうだと思って今書いてます。
    また学びのある企画になりました。
    改めて、ありがとうございました。

    作者からの返信

    試み自体はすごく面白いなーとワクワクしていたのですが、試みに引っ張られすぎたのかなーという気はします。
    いずれの作品も「もう片方の作品がいるから」と思いすぎているというか。

    ただ、それはそういうコンセプトならそれでも何も問題ないんですよね。ニコイチで互いを補いあう二作品と思えば、それは立派に作品コンセプトになりますから。クイズの管理は「長い旅を往く。」の課題として、「短い旅を終える。」の自立性が弱いのはニコイチコンセプトとしては何も問題ないんですよね。そういう作品なだけで。

    方角について考えるならこうですよというだけですね。
    もちろん本二作が「ニコイチ」をコンセプトにしているのではなく、「ニコイチなのに各作の方角は大きく違う」をコンセプトにされているのならクリティカルな指摘にはなってしまいますが。
    「同じ物語で、両作品の要素を補いあう二作品」
    「同じ物語で、それぞれ方角が大きく違う二作品」
    「同じ物語で、両作品の要素を補いあいながらも、それぞれ方角が大きく違う二作品」
    と三つほどコンセプトが考えられますが、下に行くほど難易度は跳ねあがっていきますね。本二作は「同じ物語で、両作品の要素を補いあう二作品」としては立派に成立していると思いますが、「同じ物語で、それぞれ方角が大きく違う二作品」から下は本感想のとおりと認識しています。

  • おおおおお。

    めちゃ的確な指摘を頂きました。
    フィンディルさん、ありがとうございます。

    「“ギャグに憧れているコメディ”」ですか。これ、言われてみればその通りなんですよね。でも自分では気づいていなかった。

    フィンディルさんの、この慧眼にはひれ伏すしかありません。

    あと、「ギャグコメディ」の考え方も意識していなかったです。
    自分のやり方は、ある程度ストーリーラインを考えてそこにギャグを盛り込んでいくものなので、この「ギャグコメディ」そのまんまです。
    そして次の指摘で「ギャグが弱い発露・爆発が弱い」にも納得しました。自分としては、羽目を外し過ぎるとストーリーが収まらない気がしていて、敢えて丸く収めるように書いていたと思います。もっと爆発させれば西に向くと分かって良かったです。

    「粗雑さをあえて配置・放置」というのもその通りです。意図的にやってます。登場人物は昨年の作品からそのまま持ってきてますし(オイ!)、人間サイズに原子炉の搭載なんて無理ですし、仮に搭載可能だったとしても、複数の安全装置が設けられていて簡単にメルトダウンしないはずですし。最新(開発中?)の小型モジュール炉は3メートル程度らしいので、ガンダムサイズ(18m)のロボなら搭載できそうですね。

    往年のギャグについては、私が古い人間である事と、古いものは定型化している部分もあってオマージュであると認識されることが多いのではないかと思っています。
    新しいネタ、例えばアニメだと鬼滅の刃やスパイファミリーなど、ゲームだと艦これやウマ娘などが挙げられると思うのですが、この辺は取り扱いを間違えるとパクリや二次創作になってしまいそうな不安があります。この安心感は使う側の安心感であると言えます。この部分でも挑戦していく姿勢が必要なんだと思いました。

    今回も沢山の貴重なアドバイスを頂きました。
    どうもありがとうございました。

    作者からの返信

    ストーリーが収まらないことを気にするのはやはりコメディ的と思います。
    不条理ギャグでストーリーが収まるかどうかを気にしたって仕方ありませんから。
    散々ギャグや世界観を爆発させて受け手に「これちゃんとストーリー収まるの!?」と思わせておいて、案の定収まらずにそれがどうしたっていう顔をするのがギャグの基本と思います。
    受け手に「これちゃんとストーリー収まるの!?」と思わせておいて見事に収めてみせるなんてのは真北エンタメに任せておけばいいのです。

    それと往年のギャグというのは、往年の版権から引っ張ってきたギャグということではなく、ギャグの発想そのものが往年ということですね。
    確かに近年の版権から引っ張ってくれば表面的な目新しさは得られますが、根本的な往年さが変わるかというと微妙だと思います。

    登場人物を昨年から引っ張ってきているのは、霜川君はわかっていましたが他キャラまでは把握してませんでした。
    「暗黒星雲さん、霜川っていう名前が好きなんかな」と思ってたくらいで。
    ここはもうちょっと気づけたなー私、と反省ですね。


  • 編集済

    こんばんは。
    作品を読んでくださって、感想を書いてくださって、ありがとうございました。

    北西だったのですね。書いている時は北西だと思っていたのですが、
    公開した後、コメントを頂いた後は、北北西だと思っていたので、
    いつも通りなのだなと勝手に思っていたのです。

    でも、龍に乗って飛ぶのを書いてないので、北西になっていたのだなとか、理解しました。
    いつものパターンだと、いつも通りだなという気持ちもあり、
    いつもと違う、を目指してみたかったのです。

    最初は、窓が開いた時に、満月が見えるのも書いたのです。
    ふわっとした感じの伏線? ではありますが、
    春の嵐の後なので、分厚い雲間から満月が覗くシーンを書いていたのですが、
    なんか、上手い描写ができなくて。

    元々、作品を書く時に、自分好みの美しい描写をすることを一番大切にしているというか、
    色とか、雨とか風とか月とか花などの自然を書きたいと思っているのです。

    でも、今回はなんだかうまくいかなくて、花は夜ですし、主人公視点では家の中からは見えないので、香りだけになりました。そういうのも好きなので。

    そういうことを考えると、わたしにとっての一番の面白みは自然の美しさ、ということになるような気がします。動物の可愛らしさを書くことも好きなのですが。

    一番最初に浮かんでいた、龍に乗って空を飛ぶシーンも、満月があれば美しいと思うのですが、
    わたしの中ではよくあるイメージで、空を飛ぶシーンは何度か書いている気がするな、くらいな感じなのです。
    新しさがないのもあるし、北北西になりそうで、
    いつもと違うことを書きたいという気持ちを、大切にしてみたのです。

    >「わたし」にとってりゅうさんとはどういう存在なのか、どうして「わたし」にとってりゅうさんはそういう存在なのか、こういう半径の狭い規模感でりゅうさんに言及する。この角度だと「わたし」が深掘りされるようになるので物語が動かない作品でも一定の映えが出るのではないかと期待します。し、桜庭さんの得意分野のはずです。

    うーむ、たぶん、思春期の子なら、主人公の内面が深く書きやすいと思うのです。
    この子は幼すぎて、あまりわたしとは合わないと言いますか。

    繊細な感情がまだないと言いますか、言葉を知らない、言葉にできないのかもしれないのですけれど、
    まだ、内面はあまり書けない、年齢なのです。
    と、感想を読みながら思い出しました。

    わたしがこの子の内面を深く理解していない、入れないだけなのかもしれませんが。

    わたしが一番、キャラに入りやすいと言いますか、心を書きやすいのは思春期なのです。

    なんてことを思いましたが、今回は、難しいなと、読ませて頂きながら感じたので、
    またじっくりと、読ませて頂こうと思います。

    追記

    思春期の女の子主人公で、自然な自分らしい作品を書き始めました。現代ドラマの普通な話です。わたしの中では。

    たぶん、北北西になりそうですが、方角企画は四作遊んで、いろいろな方角を楽しんだので、
    五作目は、楽に自然にあるがままな感じで、楽しもうと思います。
    自分色だと楽しいというよりも、梅雨な感じになる気がしますけれどね。雰囲気的に。

    作者からの返信

    桜庭さんは自然の美しい描写を書くのがご自身の持ち味だと考えられている。
    しかし本作は夜の部屋を舞台にしているのでこれを表現するのが難しく、香り程度になっている。

    夜の部屋であったって、自然の美しさを描写していいんですよ。
    それは何か工夫して部屋の中に自然を出現させようということではなく、自然が見えなくたって自然を表現していいということです。
    見えないものは描写してはならない、なんて決まりはありませんから。作品が作品として美しければ何でもいい。
    夜の部屋には自然の香りだけしかないなら、それを膨らませて自然の美しさを表現してもいいでしょうし。
    さすがに真北なら違和感が出てしまうかもしれませんが、ある程度西に傾けばそんなことをわざわざ気にする必要もないと思います。

    また「わたし」を掘り下げるとは、繊細な感情を書きましょうと決まったわけでもありません。深掘り=内面描写、ということでもありませんし。
    繊細な感情を抱かない幼い子であっても心はありますし、人生はあるし、生活はある。
    ではどうすれば「わたし」という存在を言葉で伝えることができるのか。
    これも考えてみられると、より世界が深まるんじゃないかなと思います。
    桜庭さんが思春期の人物の繊細な心情を描くのが得意で好きなのは、もちろん知っていますよ。

    もちろんどういう作品を書いていくのは、桜庭さん次第ですけどね。

  • 作品を読んでいただきありがとうございます!
    感想いただけて嬉しいです。


    企画に参加させていただいて、フィンディルさんもおっしゃる通り、自分の基本ベースは北向きなんだな〜と思いました。感覚的に書いていてもある程度のストーリーラインは必ず想定しているので納得です。「こういうの、排除していっても小説って成り立つんだ!」という驚きもあり、今回の経験を通してとても視野が広がりました。


    まひろと美涼の淡い関わりにも気づいていただけて嬉しかったです。確かに私、メリハリをつけてはっきり書き切るのを避ける癖があるなあと気づきました。一応の事実は想定しつつ、あえてギリギリぼやかして踏み込み切らない方がしっくりくる……。


    自作内の登場人物も現実に存在する他者と同じに見えるというか、「この人、口ではこんなこと言ってるけど本心わかんないな〜」みたいな気持ちになる時も結構あるんです(長編とかだと、書いていくうちに後からわかったりします)。


    「登場人物も他者であり未知である。ゆえに断定はしきれない」みたいな、この距離感が西的な『手グセ』の正体かもなあ、と、自分の胸の内を探って思いました。ほめていただけて嬉しい!大事にします。


    『良くない手グセ』の方も、そういうことだったのかー!と大いに納得。言われてみれば、確かにその辺に自分でも引っかかりを感じたんです。かと言ってどうすればいいかもわからず、そもそも直すべきかどうかもわからず……だったのですが、私の作風的には別の表現でどうにかした方が絶対にいいですね(実は「予想通り」の前をもうちょっと書き込もうかとも思ったんです。でも例の『書き切らない方がしっくりくる』が発動してやりませんでした笑)。


    もしくは読者にめっちゃ親切な主人公を意識して書いてみるのも、新しい挑戦になって面白いかも、なんて……それはそれでワクワクしますー!


    長々とコメント書いてしまってすみません。「そうそう、そうなんです!」って言いたくなる箇所が多すぎて! この企画では『簡単な感想』とのことですが、かなり丁寧に書いていただけて嬉しかったです。


    素敵な感想をありがとうございました!

    作者からの返信

    こちらこそありがとうございます!

    仰るとおり、瀬名さんは基本のベースは北向きで、そこに西向きの表現を乗せているタイプの作者だと思います。一作しか読んでいませんけどね。
    なので確かにバチバチに真北のなかに入ると浮いてしまうんですけど、瀬名さんが伸び伸びと創作してきちんと評価される場はちゃんとあると思います。北北西ってそういう創作だと思います。
    なので安心して、ご自身の創作を突き詰めていいんじゃないかなと思います。場所選びは大事でしょうけど、選べるだけの場はあると思います。

    「登場人物も他者であり未知である。ゆえに断定はしきれない」という感覚は、特に大事にしていただきたいな~と思います。
    多分瀬名さんは「もっと社会に迎合していこう」という方向の研鑽は気が進まないと思いますが、「もっと自分の創作・感覚を磨いていこう」という方向の研鑽は気が進むんじゃないかなと思います。
    そして実際、(メソッドがある程度確立している)「もっと社会に迎合していこう」よりも「もっと自分の創作・感覚を磨いていこう」のほうがずっと難しいので、それだけ挑戦し甲斐もあるんじゃないかと思います。

    フィンディルの感想や他の方からの感想も受けて、「自分の創作は受けいれられるんだ」と自分の創作への安心感を感じていただけたなら嬉しいです。

    「簡単な感想」というのは飽くまでフィンディル比での話です。
    「作品を読んだその日に感想を執筆する」は通常の私の感想執筆からは考えられないくらい簡易的なもので、他の感想執筆工程もかなり簡易的なんですよね。
    これを“ちゃんとした感想”と呼びたくないなという個人的な想いがありまして、「簡単な感想」と銘打っているという次第です。
    良ければ方角企画が終わったあとにでも、「フィンディルの感想」をチェックしてもらえると嬉しいな~と思います。「フィンディルの感想」で検索すれば出ますので。「なるほど確かに方角企画のは“簡単な感想”だ」と思ってくださるんじゃないかなと。

  • 想定される質問への応援コメント

    >またタイトルのみならず作品内容まで酷似している場合は、相応の対応をとる場合があります。

    こんばんは。
    今、たくさん推敲をしてから一作目を出したのですが、
    完成している二作目は、今週末にしようと思っています。

    一作目のコメントのお返事を丁寧に書けたらいいなと思っていますし、
    リアルでも大事な予定があるので、それが終わってからがいいかな?
    と思っているのです。

    なので、似た内容の作品が先に公開されたらと、不安な気持ちが出てきましたが、
    昨夜書いた近況ノートには、二作目は「真南」で短い、ぐらいしか書いていませんからね、
    内容は分からないはずです。
    わたしの好み、そのままなので、
    わたしの作品をよく読んでいる方は、分かる気もしますが。
    ちゃんと「真南」を意識しながら、新しく書いたのです。
    「好きな世界」を書いただけで。

    まあ、何か、お言葉を頂いた場合は、
    その時はその時で、
    三作目のために、今は、知りたいことのお勉強をしながら、
    物語が浮かぶのを待つことにしますね。
    って、コメントが長くて申し訳ないですが、
    あと一作出したいので、他の方の作品を読んでしまうと影響されそうな気がします。

    似たのは書かないぜ!! と思いながら読んだら良いのか。
    いや、読む時は純粋な気持ちで、読みたいので、
    そのあとに、似たのを書かないように、
    わたしの好みで、わたしらしく、理想とする方角に向かって、物語を産み育ててゆきたいなと思います。

    作者からの返信

    明らかに文章を同じにしてきてるよね、とか露骨に悪意を感じるレベルでなければ問題ありません。
    「またタイトルのみならず作品内容まで酷似している場合は~」は、「タイトル同じ感じでも気にしないでね」を拡大解釈されないための一文なので桜庭さんは気にしなくてOKです。

    仮に似ている部分があったとしても、「影響を受けた」程度で問題にすることはないと思います。